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翡翠ーカワセミ

 翡翠色に日の光を受けて、水面スレスレに飛んでいくカワセミは実に綺麗であり、”飛ぶ宝石”と呼ばれるのも納得だ。この鳥の寿命は約2年といわれている。鳥の世界も人と同じように”美鳥薄命”なのであろうか?
 この鳥の魅力に取りつかれ、鳥写真の世界に入ったカメラマンも多いことだろう。かくいう私もその一人である。70歳の手習いで、天気の日は、毎日朝夕、近所の葦原の畔にたたずみ、いまかいまかとカワセミの飛来するのを待っている。いつの日にか、”大砲”を手に入れ、武者修行の遠征の旅に出たいと密かに期している。
 なお、私のカワセミの写真は、所謂”自然もの”で、餌場を作ったり、止まり木を設えたり等の工作は一切やっていない。フィールドも葦の生い茂る池である。そのため、腕前の未熟に加えて、背景もよくない。ご容赦いただきたい。 
 
巣に餌を運ぶカワセミの雄親 

止りもの

カワセミの背の翡翠色は、日の光の角度により変化する。チンダル現象によるものだそうだが、本来の羽の色は一体どんないろなのでしょうか? 
 下から2番目の写真は、子育て終え、疲れ切った様子の老カワセミ。なおも、自身が生きるため餌の子魚を狙います。やがて、はかなくも短い一生を終えます(カワセミの寿命は2年といわれています)。上のアニメイションで巣に餌を運んでいる親カワセミは、このカワセミです。一番下の写真が、この老カワセミから餌をもらっていた雛です。胸・足など全般に黒っぽい。

くわえもの

カワセミは川の狩人であり、木の枝から川中に飛び込み小魚(くちぼそ等)や小エビ・ザリガニ等を捕獲する。まず、水切りをし、嘴で骨を柔らかくしてから、頭から飲み込む。獲物が大きければ木の枝等に打ち付け骨を柔らかくしてから、さらに大きければ獲物を切断してから飲み込む。写真下のカワセミは、魚の首がブチ切れるまで、執拗に木の板に打付けていた。

飛びもの

カワセミは物凄いスピードで飛ぶ。私のような老眼の進んだ未熟者にはカワセミの飛翔をファインダーに捉えることは不可能である。下の2枚の写真は、カワセミの飛び立ちを狙い連射で撮影したものである。


ダイビング

 カワセミは、水しぶきを上げて、川に飛び込んで餌(小魚など)を狩りする。小さい体ながら、そのスピードといい、豪快である。その瞬間をカメラで狙うのだが、どうしても上手く撮れない。弘法も筆を選ばずである。レンズのせいにしては、いけない。いつかの成功を夢見て努力あるのみ。


ホバリング

カワセミは、池や川の真ん中でホバリング(空中停飛)して、獲物を狙う時がある。ホバリングの時は、頭を決して動かさない。ゴルフのスウィングと同じである。EF100−400oのズームレンズは、どうも焦点が甘いようで、このホバリングはマニュアルで撮影した。

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