歯医者待ちの時間に本屋で、渓流雑誌に目を通していたら2006何とかという本に「白戸川メルガ股」のことが記してあった。いろいろな渓流雑誌に目を通すことが多いがどれをとってもくだらない。大物だ大物だと騒いでも40p前後。たまには70pのイワナを紹介しろ・・・と言う感がする。白戸川の素晴らしさの紹介を認めているのは昭和56年5月号の○○と渓谷の、我が山の原点・上信会越・南会津のなかの「山上の楽園」をめざしてだけである。そのなかの一説に素晴らしい記述がある。紹介すると「かつてぼくらは、これほどの自然から強い拒絶を受けたことはなかった。・・・・たしかに緑の原生林と沢と、池塘の丘にぼくらを案内してはくれたのだが・・・。しかし、本当にその姿を見せてくれたのかどうか、それはわからない。」と。イワナもさること白戸の素晴らしさが紹介から垣間見ることができる。それはきっと筆者の人間性によるものではないか。ここ十数年、どん欲さしか感じ得ない雑誌とはもうオサラバしてしまった。と同時に海釣りにしろ渓流釣りにしろ、衰退していったような気がしてならない。今、竿(竿、ルアー竿、フライ竿)を振っている人を見かけると40〜50歳の人ばかりである。多摩川の管理釣り場でさえ若い人が少ない。以前、砂場で金髪の暴走族がルアーを投げていたのが懐かしい。釣りにはなっていなかったが、その後ろ姿は自分の息子のように思えた。
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