2009年 栽培日誌

<<前のページ | 次のページ>>
2009年4月19日(日)
開花は全体の7割を超えました

 今日は、肌に刺すような強烈な陽光が降り注いでいます。
 用土は乾き、桜草はぐったり、というような天候です。

 午前中、桜草展示会を訪問しました。詳細はブログで!

 八重咲種も咲き進んでおり、つぼみのものが少なくなってきました。
 カガリ多弁の八重咲種です。

 特に左の品種は濃赤紫色花です。
 右は薄い紅色の八重咲種です。

 今日からは、実生の選別種を植替え管理する作業や、増殖種を選別する作業に入りたいと思います。

2009年4月20日(月)
そろそろ最盛期が過ぎ、新しい花の開花は少なくなってきました

 遅咲き種の株はまだつぼみですが、実生株の殆どは開花してしまいましたので、新しい花の開花は望めなくなってきました。
 既存種の開花がまだ少し控えている状態ですので、花はまだまだ楽しめます。

 それにしても、昨年選別した綺麗な花の桜草の所在が判らなくなってしまいました。
 名札も見つからないので、おそらくまだ開花していない株の中に紛れているのでは、と心配しています。
 咲いてくれれば直ぐ判りますが、根腐れなどで消滅していることも考えられるので、とにかく希望を持って今後の開花株を確認することにしています。

 右は、八重咲種で、花弁の表面が白色の花なのですが、桃色に咲いてしまいました。
 品種を取り違えた可能性もありますので、来年、再確認です…

 ところで、今年の「交配」をどうしようかと思案中です。
 というのは、栽培場所が手狭になり、交配しても実生苗の栽培場所が確保できないので、交配を躊躇しています。

 交配する数を少なくして実施してみようか、とも思っています。

2009年4月21日(火)
そろそろ増殖作業に入らなければ

 ポット植は、品種管理には最適ですが増殖には適切ではありません。
 ポットは用土の量が少なく済む反面、用土が少ない分、大きく育ちにくい面があります。

 このため、増殖したい品種は二回り大きなポットに植替え、陽光に十分当てて、液肥を与えて大きな芽を育てたいと思います。
 今日からその作業をしようとしましたが、久しぶりのあいにくの雨で中止。
 明朝からすることとします。

 写真は、実生の花です。何れも濃色花です。

2009年4月22日(水)
久しぶりの本格的な降雨でした

 結局、降雨のため選別植替え作業が出来ませんでした。 
 今朝も雨粒で桜草は頭を垂れ、うつむいているので花の選別が判りづらく、作業は出来ませんでした。

 今日の日中は初夏の陽気になるようなので、夕方帰宅後に照明をつけてやることにしましょう。

 左の写真は、雨粒で頭を垂れている実生苗の花です。

 右の花は、青っぽく写っていますが、紫色の八重咲実生種です。
 新しい花は殆ど無くなってきました。今季の桜草の新花はそろそろ終了ですね。

2009年4月23日(木)
遅咲き種がポツポツと花開き、楽しませてくれます

 同じ品種でも開花時期に早い遅いの差が出ますが、ここに掲出する花やこれから開花する花は、遅咲き種と言ってもいいかもしれません。
 
 開花する数は大幅に減少しましたが、まだポツポツ新しい花を披露してくれます。
 もちろん、飛び抜けた花は期待できませんが、選別し肥培に努め、来春以降の咲きっぷりも見なければなりません。

 品種数が大幅に増えたため、栽培場所を確保するため、一重の品種は大幅に整理することにし、昨晩から始めました。
 八重咲種の交配も今のところ行っていません。
 交配するとまた苗が増えるためで、どうしても交配したい品種があったら少し交配することとして、現在は様子見の状態です。

2009年4月24日(金)
今週末は悪天候とは…作業が出来ない

2月の植替えから始まった桜草の季節も、花の時期が最盛期を過ぎ、少しさびしくなってきました。
もちろん、まだまだ作業は桜草が休眠に入る6月一杯まで続きますが、花を見るのはここ1週間位でしょうか。

明日の週末は、品種の整理を行う予定でしたが、大荒れの予報。
困りました。
花が咲いていないと作業が出来ないので悪天候は本当に困りますが、自然を相手では致しかたありません。

今朝も数輪、新顔が顔を見せてくれました。
左は、花弁の表が白色で薄く紫がにじんでおり、裏面は紫色の、割合整った八重咲種です。

右の写真は選別した八重咲種で、トレーにぎっしり詰めているので混雑していて窮屈そうですが、栽培場が狭いので我慢して来年の良芽を育んでもらいたいと思っています。

2009年4月25日(土)
雨の週末…

 予報どおりの降雨となりました。
 選別・植替え作業が出来なくて、今日一日が勿体無いですね。

 傘を差しての庭の観察。
 桜草達は雨に濡れて佇んでいます。

 八重咲種は花弁が多い分、雨粒を受けると頭を垂れてしまします。
 一重種はあまり降雨の影響を受けませんので凛として雨に打たれています。

 遅咲きの八重咲種が最盛期を迎えました。
 ポット植なので背丈は低いですが、このあと大きなポットに植え替えますので、来春は大きく咲いてくれるのではないでしょうか。

2009年4月26日(日)
今日は桜草の選別作業の予定

 昨日はしっかりと降ってくれたので、雨が止んだ今日は朝から作業をしようと庭に出ましたが、雨粒が桜草にぎっしりと付着。
作業は一時停止です。

 天候もすっきりと晴れてくれないで、一瞬陽が差す程度のほとんど曇り…
晴れて雨粒が乾くまで小休止することとします。

 来年の株を充実させるため、早めに花茎を早めに切りました。
 特に増殖予定の八重咲種はドンドン切り取り来年に備えようと思います。

2009年4月27日(月)
昨日は桜草の選別などの作業が捗りました

 昨日は晴天で気温も上がり絶好の作業日和。
 午後は直射日光を後頭部に受けて、日射病になるのではないかと心配になるくらいでした。

 作業は順調に進んだのですが、一昨年の実生苗ポットが多すぎて、昨年の実生苗の植替えまでは結局手が回りませんでしたが、かなり土曜日につぶれた時間を取り戻せたと思います。

 今朝はアップするような被写体はありませんでしたので、昨日午後に撮った写真のアップです。

 左はアゲハチョウの訪問です。種類はクロアゲハと思います(類似チョウにカラスアゲハがいます)が、桜草の蜜を吸いに訪問しました。
 文献によると、桜草はマルハナバチが受粉を仲介する、とありますが、我が家では蜂を含めて昆虫の訪問をはっきりと確認したことは殆どありません。

 ましてや蝶々が訪れるとは思っていませんでしたので、大急いでカメラを手に取り出し撮影しました。
 あわただしい訪問で、時間にして1〜2分くらいの訪問でしたが、あちらこちらの桜草の密をすってあわただしく立ち去りました。

 右は、植え替えした実生苗です。ホワイトバランスが合っていなくて、少し赤っぽくなりました。

2009年4月28日(火)
次第に寂しくなってきました

 花はまだたくさん咲いていますが、近づいてみると殆どが散りかけている最盛期を過ぎた花が殆どです。
 今年の桜草は、昨年同様たくさん咲いてくれました。

 思えば、今春の植替え時の小さな芽を見たとき、生育不良を感じていてこれほど咲いてくれないのではと思っていました。
 芽が小さかったのは、用土を変えたことや、早めの寒冷紗掛け、さらには猛暑の影響などが考えられ、生育悪化で開花株は少ないのでは、と思っていましたので、何とか咲いてくれたことに安堵しています。
 
 これから6月に掛けての栽培が来年の開花を左右する大事な時期になりますので、増土、施肥など、しっかりと管理を進めて行きたいと思います。

 右は、実生苗です。
 ポットから取り出し、そのままプランターに植替え、花茎を切り取りました。
 そうすることによって本葉はさらに大きく育ち、太陽のエネルギーと土からの栄養をたっぷりと蓄え、良い芽を作ってくれるでしょう。

2009年4月29日(水)
濃紅絞り種が八重で開花

 新緑の季節になりましたが、今朝も寒気の流入でヒンヤリ。
 明日からは徐々に寒気も抜けて、暖かくなる予報なので,行楽には絶好ですね!

 せっかくの良い天気の休日ですが、今日も桜草の選別・植え替えなどの作業が待っています。

 ところで、ブログで紹介した一重の濃色紅色の絞り咲き一重種のその後を観察しようと、夕方、この品種を置いた場所を探しましたがどこに置いたか忘れてしまい、とうとう発見できず朝を迎えました。
 
 今朝、他の桜草を観察中に発見!
 絞りの感じは以前より白色が濃くなったかな?という感じですが、次に花開いたつぼみが驚いたことに八重咲で咲きました。

 左の写真が最初に開花した花です。その次に左右のつぼみが開きましたが、左の花が八重で開花しました。
 
 右の写真がその八重咲花です。
 よく見ると薄く絞りが入っています。花も大輪で見ごたえがあり、今後が期待できるのではないでしょうか。

<<前のページ | 次のページ>>

戻る