2009年 栽培日誌

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2009年4月11日(土)
良い天気が続きます

 3月下旬の天候不順を補うかのように、毎日良い天気が続きます。
 陽光は桜草にとっても栄養源。
 大いに浴びて、来春の芽を丈夫に育てて欲しいものです。

 実生苗は、全体の5パーセント位の開花状況でしょうか。まだまだつぼみのままが多いです。
 左は開花した実生苗を集めたものです。

 右は、その内の一つ。八重の性質は弱いですが、成熟してどんな花になるか?
 さすがに、在来八重種の交配ですので、飛び抜けた形や花色の花の開花は望めません。

 種や属の違う品種との交配が可能になれば、赤や黄色、青の桜草が誕生するのでしょうが、遺伝的にそれは望めません。
 今後は、大輪や整形花、花弁の重ねが多く鮮やかな色などが望ましいと思っています。

2009年4月12日(日)
暖かい割には、開花はゆっくり

 連日の夏日ですが、思ったほど開花は進みません。
 ゆっくりと咲き進んでします。

 早めに開花した桜草は気温上昇とともに、散るのも早くなっています。
 本来は、ゆっくりした気温上昇とともに開花し、10日〜2週間くらい咲いてくれるのですが、今年は急激な気温上昇ですので、理想どおりにはなりません…
 
 右の花は、咲き始めは後ろに大きく反り返った咲き方をしていましたが、咲き進むにつれて、標準的な花形になりつつあります。
 大輪で花茎もしっかりしているので、花形が乱れなければ品種的には良い花になると思うのですが。

2009年4月13日(月)
少しづつ栽培場が賑やかになってきました

 毎日少しづつ開花株が増えてきました。
 それでも全体の1割位でしょうか。
 
 全体的に見ると、株の大きさは例年より少し小さな気がします。
 猛暑のため、成育が悪かったのでしょうか?

 ところで、昨日、増土用に、腐葉土のほかにピートモスを購入してきました。
 今年の用土は、あまりにも水捌け良くて乾燥が激しいため、保湿のためです。

 以前、ピートモスやバーミキュライトを保湿用として使ったことがあり、成績が良かったように記憶していたので、今年また使ってみようかと思い購入してきました。
 ただ、全部の株に使用せず、限定的に試してみたいと思います。

 新しく咲いた株で他と変わったものが出ました。
 右の花がそれです。
 
 色彩的には、ありふれたものですが、花びらがカガリ弁の多弁で、こんもりと咲いてくれます。
 来年、肥培して再確認してみたいです。

 ※ 大きな写真は、ブログで紹介します。

2009年4月14日(火)
久しぶりの降雨になってきました

 鴻巣地方は、昼過ぎから雨がポツポツ降り出し、4月2日以来12日ぶりの降雨になってきました。
 桜草が咲き始めてからの雨は、開花期間を短くし、花も傷むので歓迎できませんが、灌水をしてくれるメリットはありますので、あまり強く降らないで欲しいです(予報では強雨の予報…)

 少しずつ彩が賑やかになってきました。
 在来種が2〜3割程度に咲き進んできました。

 その中で、見上げるの一番上に置いてある、実生株の花が咲いているのを発見。
 手に取ってみると、八重弁の数が多い、ボンボリ型の花でした。

 実生の花は、株が成長して落ち着くまで本来の花形(色彩を含む)ではありませんので、数年は確認する必要があります。
 桜草の専門誌をみても、実生の花が咲いてから5年程度は、性質、開花時期、形など、あらゆる性質を確認するそうですから、初年で良い悪いを確認出来ないのは仕方ありません。
 
 この花も肥培して、来年以降も性質を調べたいと思います。

2009年4月15日(水)
久しぶりの本格的な降雨…

 昨夜から夜半に掛けて、本格的な降雨になりました。
 おまけに強風が吹いたらしくて、すだれが吹き飛び桜草の株に…
 詳細な写真は「ブログ」を参照してください。

 雨に打たれて、花の重い八重咲種は雨粒の重さで殆ど下を向いています。

 右は、かがり弁の中心弁が小さな八重咲種です。
 私が好きな花形の一つです。

2009年4月16日(木)
実生苗の全体の5割まで咲き進んでいます

 昨年も15日頃から花盛りになりましたが、本年も既存種の5割以上が開花して華やかな庭になってきました。
 
 例年開花が遅れる実生苗ですが、左の写真の物置小屋の屋根上の実生苗も、思ったよりも早く既存種同様、5割以上が開花しました。
 今年は嬉しいことに期待より多くの八重咲種が開花しました。

 しかし、これといった新花は勿論少なくて、既存種によく似た花が殆どです。
 
 ただ、一重種も翌年以降、八重の性質が現れるものもありますので、処分せずに育成し、八重咲種の出現を待ちたいと思います。

 右の品種は、ブログの壁紙に使用した花ですが、色彩、形とも気に入っています。
 勿論、大量増殖予定です。

 ※大きな写真は、ブログに掲載します。

2009年4月17日(金)
今日せっかく休みを頂いたのに、天気が悪い…

 今日はゆっくりと写真撮影と品種の記録を付けようとお休みを頂いたのですが、あいにくの小雨。
 困ってしまいます。

 桜草は咲き始めて6〜7分咲き位の花が、写真撮影に適しているので、そのような開花株が多い今日を選んでお休みを頂いたのですが、残念ながら降雨。
 まあ、雨空をにらみながら、のんびりと進めようと思っています。

2009年4月18日(土)
絞り八重咲誕生!

 今朝は少し涼しかったのですが、日中はまた夏日になる予報です。
 咲き進んだ桜草は最盛期を過ぎ、遅咲き種はまだつぼみの状態です。

 何時もの観察をしていると、実生苗の中に絞りの花を発見!覗き込むと、何と『桜弁の絞り八重咲き種』でした。
 まさか直ぐに誕生するとは思っていませんでしたので、驚きました。

 絞りの花は、易変遺伝子が関係しているため、安定して絞りになる可能性は少ないのですが、この花は安定して欲しい、と願っています。
 来年以降、数年は観察する必要がありますが、本当に嬉しいことです。

 庭植の桜草は3株が開花しました。
 何れも一重でした。来年は日当たりが良くなったので、多くの花が咲くと思います。

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