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TOM'S ADVOX 車高調 装着記録 

TEINのCS ダンパーを装着していますが、ゆらゆらとした揺れ、凹凸のある路面とサスペンションとの共振??による揺れなどシックリとしてしなやかな乗り心地を求める小生としては不満が残っていたので、「ねこ足」、「上質な乗り心地」と定評のある TOM'SのADVOXに憧れての気持ちがありました。しかしADVOXは、高価なこともあり気楽に購入して試しみる訳にはゆきませんでしたが、今回オークションで1セットを入手できたので、その装着記(DIYで取り付ける人への参考になれば・・・、TEIN CSへ交換する際に上手くゆかず途中中断して、タ○館に持ち込み無理をお願いして取り付けた経緯があり、DIYに再挑戦しました)と走行フィーリングをお伝えします。

@工具の準備
 ・馬(1セット)、2セット 4本の馬に乗せて作業すればベストだと思いますが、1セットあればOK
 ・油圧式フロアジャッキ(ローダウン車用)、車両に標準装備のねじジャッキ
 ・ボックスレンチセット(〜19mm)、2組あればOK
 ・メガネレンチ(17mm,19mm)
 ・トルクレンチ
少なくとも、これらの工具が無いと途中ギブアップとなります。CRC556も必需品
ボルトがしっかり固定されているので、ヤワな力では、緩みません。CRC556で潤滑剤を入れて、ストロークの長いレンチで緩めてゆきます。全身筋肉痛になりました(笑)。

A作業開始(リア側から開始)
 1)ジャッキアップする前にタイヤホイールのボルトを緩めます。
 2)油圧式フロアジャッキの作業空間を確保する為に、まずねじジャッキで車体の片側をジャッキアップ。リアメンバーのデフギアにフロアジャッキをセットし、車体をジャッキアップ、次に馬をセットし、ゆっくり油圧を抜いて馬に乗せます。
馬は作業中の安全を確保する為には必需品です。ジャッキに乗せた状態での作業は、とても危険です。
 3)タイヤホイールの取り外しに掛かります。

 4)スタビライザーリンクのロアアーム側のボルトを揺る、リングを外し、ブレーキキャリバーも取り外します。
   (リア側は、ブレーキキャリバーを取り外さないとアブソーバと干渉し、アブソーバが取り外せません)写真の様に台を用意し、乗せておくか、針金の様なもので、吊って、ブレーキパイブに余計なストレスが掛かるのを防ぎましょう。
 5)リアトランクを開けてアブソーバのボディへの取り付けナット3個を緩め取り外しますが、アブソーバには縮み方向へのテンションが掛かっていてアブソーバ本体は取り外せません。アブソーバのロアアームへの取り付けボルトを緩め、ナットを取り外しておきます。

 

 6)次にボディとアッパーアームの間に ねじジャッキをはさみダンパーに掛かっているテンションを開放しながらロアアーム側のボルトを抜き、さらにジャッキでアッパーアームを下げればアブソーバを取り外すが出来ます。

 7)6)の状態で交換する車高調(ADVOX)を組み入れ、ジャッキを縮めながらロアアームとボルトで固定、さらにボディ側のボルト穴の位置を確認しながらジャッキを縮めてゆき、装着。
8)各部のボルト、ナットをトルクレンチで推奨トルクを確認しながら締め付けてゆき、完了。

B作業開始(フロント側)
 1)フロント側は、ナックルに取り付けてあるスピードセンサケーブルビラケットのボルトを外しブラケットを取り外します。
 2)スタビリンクのスタビライザー側の奥側のナットを揺るめリンクを外します。
 3)アブソーバのロアアーム側のナットを緩め、エンジンルームを開け、ボディ側のナット3本を緩めるとアブソーバが下がってきます。
 4)アブソーバのロアアーム側のボルトを抜き、ハンドルを一杯に回し、知恵の輪を外す要領でアブソーバを取り外すことが出来ます。
 フロント側の方が簡単に行きます。


JZS147 アリスト ADVOX装着インプレッション 
1)装着後に気づいたのですが、今回装着したADVOXは標準仕様ではないと思っています。
TOM'Sに出荷時標準のロアシートからロア取り付けボルト中心までの長さを確認しましたが、フロント 256mm、リア 294mm で、その場合の車高はベタベタに7cm程下がります。つまり、標準のADVOXより20〜30mmローダウン仕様になっています。また、ソフトな乗り心地との評判ですが、スプリングレートも堅目が組んである様な気がします。少しフロントを下げ気味でセッテングしました。標準値より20〜30mmロアシートを上げてのセッティングとなっています。
あとフロント10mm、リア5mm程 ロアシートを上げるつもりです。
設定比較 TEIN CS ADVOX(1)
F R F R
設定ライドハイト 364.8 365 mm 352 361 mm
現在のセッティングで、TEINのCSと乗り心地を比較すると、「少々堅め」な乗り心地です。
ゆらゆら感はあまり感じられません。しかし、堅いわりには、突き上げ感は少なく「アブソーバでしっかりと受け止めている」と言う感じがします。
また、ADVOXでよく話題となって寒冷時の異音はありませんが、リア側から路面の騒音を拾いやすくなっている様に感じます。(ジャリ道等の凹凸のある路面でガサゴソ音が聞こえてくる) 騒音ですね!
サスペンションの作動音?、ダストブーツがこすれる音?、ラバーブッシュの経年で振動吸収出来ない?、スプリングの音? 等々 専門家ではないので音からその発生元は容易には特定出来ません。 
TEINに戻したい気持ちもありますが、暫くセッテイングを変えながら調整してみるつもりです。

2)フロント側をロアシートを上げ、ロードハイトを18mm程上げてセッティングしてみました。
  ここからは、試行錯誤のセッティングになります。リアに比べフロントが高くなるので、ハンドリングはアンダー気味になります。ブレーキングの感触は、教科書通りに効きが良くなりました。また、少しフロントが軽くなった様に思えます。
設定比較 ADVOX(2) ADVOX(1)
F R F R
設定ライドハイト 370 361 mm 352 361 mm
  乗り心地も良くなったと思います。リアダンパーのロアシートとスプリングの間とアッパー側スプリングインシュレータとスプリングの間にモリブデン・グリスを塗布しましたが、「ガサゴソ音」は解消されていません。
でも、明らかにセッティングは、ADVOX(2)の方がお勧めです。やはりフロント側は若干上げ気味ですね。

  今は冬、かなり冷えています。走り始め、ダンパーが冷えている間は騒音が大きい。これはADVOX特有の事象ですね。特に路面の荒れた道路では乗り心地のしなやかさは感じられません。ダンパーの堅さも気になります。ソフトな乗り心地を求めるユーザには、不向きかもしれません。でもADVOXの売りである、走行速度に依存しないダンピング特性によるものでしょうか、車速を上げても突き上げは大きくならないので、しなやかな感じがします。ARISTOと様な重量級の車でもフットワークが軽くなったと感じています。
TEINのCSに戻すことも考えていますが、O/Hで改善するのであれば、O/Hを試してみたい。
ADVOXは、ちょっと煩いが、このダンピング特性は、捨てがたい。つまり改善する余地が大いにあります。
よって、O/Hで改善するものか、否か TOM’Sに相談を持ちかけて見ようと思っています。

  当面のADVOX異音回避の策は、・・・ O/Hを行うにしても、ある期間を要する訳なのでリア側をTEINに戻すことにしました。ADVOXとTEIN CSの融合?の足となります。DIY交換は2度目、工具も手順もある程度のノウハウもあるので、ひとり作業で準備も含め約3時間でリア側交換を終了。初回は6時間を要したので、工具とノウハウで1/2の時間で交換できました。車高調整も入っているので単純な交換であればもっと短く出来そうです。
設定 NEW(1)
F
ADVOX
R
TEIN CS
設定ライドハイト 370 365 mm
 前後ロードハイトのバランスは微妙に違います、とりあえず暫くこの設定で流してみます。
◇まず、フィーリングはGooですね。ガサゴソと妙な音が無い。道路の継ぎ目を通過する時もポコツと言う心地よい音がする程度です。TOM’SとTEINの融合って意外と良いかも。
暫く、この組み合わせで楽しんでみようと思います。
(TEIN CSのリアの減衰は、当初7段戻しでしたが、多少堅さを感じたので現状9段戻し。)

ここ数ヶ月、TOM’S&TEIN の組み合わせで乗っています。感覚的にはGoo 
ハンドリングの安定性はやはりAdvoxの効果(Front)だと確信しています。
路面をしっかりトレースし、しっかり受け止めている! という感じです。

但し、少々堅めなのが気に掛かります。たとえば、凹凸を超えると上下にポヨヨンと車体が揺れ(振動)ており、ダンパーのダンピングよりスプリングが勝っている、スプリングのバネ定数が大きいと言うイメージ。

時間のあるときに色々と調べてゆくうちに、今付けているAdvoxはTOM’Sの標準仕様ではないことが判りました。同タイプのTLS48と言う型番の製品がYahooオークションに出されており、コイルの巻数を数えると前後ともに1巻多いことが判ったからです。
コイルの型番 TW766-30から 7⇒7kg/mm 、66⇒コイル内径、30⇒自由長 と読み取れます。
TEIN CSのフロントコイルスプリングは7kg/mm 巻数は同じでコイルの直径はADVOX 12mm、TEIN11mmでバネ定数は断面積に比例すると現状のADVOXは、8.3kg/mm約1.2倍になっています。

コイルのみ変更しているのか、ダンピング特性まで特殊仕様に変更しているのか全く不明ですが、TOM’Sの標準タイプ(7kg/mm)へ変更することにして、トムスの補給パーツ注文書で発注。
(TEINのコイルバネとバネ定数が同じなので交換も考えましたがは自由長が不足してマッチングしないと思います)

TOM’SよりTJS48の標準仕様のコイルを調達。バネ定数7.44kg/mm 自由長285mm
ちなみに特注仕様のコイルの自由長は250mmで端面にバネ定数は、9.1k/mmと刻印されていました。
バネ定数の差は1.22倍に当たるので概算の計算値の約倍の差でした。比例定数2と言うことで勉強になりました。
フロント側のショックアブソーバを分解しました。
分解の時には、シャフトが回転しないようアッパーナットを緩めるのですが、ナットスプリッターの様な工具(ナットスプリッターの尖った部分が平坦になったやつ)とメガネレンンチを利用して緩めました。構成部品も点検し摩耗もなく良好。左の写真の左側が9.1kg/mmのコイルスプリングです。
【感想】コイルバネを標準仕様に戻すと段差を超えたあとの車体の上下揺れ振動を収めることに成功しました。
しかし、ダンパーの減衰力は元のままなので、堅さは残ります。
10ヶ月前にアドヴォックスを手に入れてから色々なパターンでカット&トライを行いましたが、残念ながら小生が理想と思い描くしなやかでしっかりした足には届きませんでした。
よって、アドヴォックスシリーズは、これにて終了とし、当初のTEIN CSダンパーに戻すことにしました。
このCSは、フロントのストロークが長くなかなかバランスのとれたショックアブソーバだと思います。
(現在は何故か製造中止となっています。アルミボディなのでコスト的に合わなかったのかもしれません。後継のComfort Sportsはスチールボディですし・・・)
フロントの225/50/17のRegno GR9000、リア 245/45/17 Regno GR8000とマッチして良い乗り心地です。
<2008.夏>
ARISTOの足回りについてのUpdateを付け加えます。

<2009.秋>
それから一年ほどの間、TEIN CSのお世話になりました。TEIN CSは、長いストロークと防音・防振機構でコンフォート性を追求した車高調で、Tanaba製のダンパーから切り替えて 約28,000km 走行したことになります。
購入当初に比較して若干性能面でも衰えが出てきた感があります。たとえば、緩やかな曲がり角の路地に入る時などに、ゆっさゆっさと揺れる様になりました。
この様な変化は、突然の様に現れるのではなく、日々の変化は気付かないほどの変化です。
そしてある日、「あれっ ちょっと変!、こんな感じだったけ?」  っていう感じですね。きっと

しかし、ダンパー交換って言う作業は、厳しい作業となります。何せ、少なくとも車体のジャッキアップからタイヤの脱着・・・各部のボルト/ナットのはずし・・・体力と技術力が必要となります。ショップに頼むと8000円/本ですから、4本で32000円のですから、それ相当の作業と言えます。

ダンパー交換に踏み切ったきっかけは、箱根に行った帰りのことです。
富士山を眺めに箱根の大観山ドライブインまでゆきましたが、靄がかかって肝心の富士山を見ることができず、しかたないのでドライブインでソフトクリームを食べながら一休みして、ターンパイクを下ってゆく時のこと、連続した緩いカーブを左右にハンドルを切りながら料金所に近くまで下りてきたところでかなりのスピードが出ていたと思いますが、車体の緩やかな揺れと緩やかなカーブの揺れが重なり車体がの揺れが次第に大きな揺れとなり、共振現象と似た様な現象になり、車がひっくり返るのはないかと思われるほどの揺れに遭遇し怖くなり、この足ではまずい・・・ と!!

そんなことがありまして、ADVOX再チャレンジとなりますが、前回はずしたADVOXをそのまま再度交換するだけでは前向きな気持ちにはならず、静音化を意図した工夫のチューニングを加えての取り組みにすることにしました。
コンフォートと言われる車高調は、ダンパーのシャフトとアッパーマウントの間に振動と音を遮断するために緩衝材としてゴムブッシュが入っています。また、スプリングとアッパーマウントの間にもゴムマウントの緩衝材が使われています。
このゴムマウントとアッパーマウントの間にさらにゴムシートを挟みこみスプリングとゴムマウントを介しての振動と音の遮音性を高めることにしました。
数百kgの車重を支え、夏の暑さ、冬の寒さ、雨に負けない耐環境性と耐振動吸収性が必要なことからブチルゴムのシートを使うことにしました。
ちなみにブチルゴム(IIR:イソブチレン・イソプレン共重合体)は耐オゾン性、耐老化性、電気絶縁、性耐候性、衝撃吸収性が良いのが特性です。東急ハンズで2mm厚のブチルゴムシートを買い、カットして使いました。

TEINとADVOXのリアダンパーを並べて見ました。
ほぼ、同じストローク長ですね。
ちなみにバネ常数はTEIN 5Kg/mmでADVOXは4.5Kg/mmとADVOXの方が柔いが、のり心地は逆の感じですヨ。
Advox :低速のカーブでのゆさゆさ揺れは解消したが、かなり、堅めのサスの設定となっている。
ゆさゆさと揺れるのは、嫌いだが、あまりごつごつと堅いのも如何なものか 
と考えたりする。
話の続きは、また後で・・・・・
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