ニカラグアの首都マナグア(Managua)は、
マナグア湖(Lago de Managua)の南側に位置する人口100万人都市。
標高50mほどで、年間を通して平均気温が約26度、湿度60%を超える高温多湿地帯。
湖の対岸にモモトンボ火山、南側にマサヤ火山がそびえていて、幾度も地震の被害を受けている。
最近では1972年に大地震があり、その復旧工事が進まないままに内戦突入したため、内戦終結後から復旧が始まったとのこと。
マナグア市街地の中央を南北に走るボリーバル大通り(Av.Bolivar)の
最北端には展望台があり、日本の琵琶湖より約3割大きいマナグア湖が一望できる。
が、今は環境汚染が進んで相当淀んで汚いらしい。
遊覧ボートもあるらしいが、水銀汚染しているとの話しもあるので、くれぐれも湖に浸からないようにとのこと。
ボリーバル大通りの北側には、 旧市街の中心地でもある共和国広場(Plaza de la Republica)があり、 これに面して、東側に地震により廃墟となってしまったカテドラル(Catedral)、 南側に一部が国立博物館となっている国立宮殿(Palacio Nacional)、 西側に郵便局兼電話局のTELCOR、通りを挟んだ北側にルベン・ダリオ劇場がある。
今回行くことはなかったけど、ボリーバル大通りの南方面に、
新市街の中心地となっているエスパーニャ広場(Plaza de Espana)があり、周辺は
銀行、航空会社、モダンなお店などで活気を帯びているらしい。日本大使館もある。
そこから東方面に行くと、カテドラル・メトロポリターナ(Catedral Metropolitana)がある。
地震により廃墟となってしまったカテドラルから南へ3kmのところに建てられた新しいカテドラル。
コンクリート造りの近代的なものらしい。
どこをどう走ったのかわからないけど、共和国広場の国立宮殿側にタクシーは停まった。
旧市街の中心地と言っても、平日のこの時間帯にひとっこ一人いないのはなぜ?
と、タクシーから降りるや否や、どこから出てきたの?というぐらい、小さな子供たちが「1ドルちょうだい」と
あっという間に取り囲んできた。10人以上はいたような?
タクシーのおじさんも車を降りて、子供たちに何か話しかけている隙に、デジカメを出してパッパッパと写真を撮った。
奪い取られないようにストラップを腕に巻きつけてたんだけど、子供たちは奪い取るどころか、
液晶に映る写真を食い入るように見ていた。珍しかったのだろう。いつの間にかニコニコしていた子供たちに向かって
ニッコリ笑い返し、さりげなくスッとタクシーに乗り込んだ。何事もなく、内心ホッ。
タクシーのおじさんが「本当だったら、カメラを奪い取られるところだよ。」
と、私がカメラを出して写していたのにハラハラしていたらしい。
まぁね、なんかタクシーのおじさんがいることで大丈夫だろうと、緊張しつつもちょっとだけ安心してしまったのは確か・・・
やっぱ、怖いもの知らず?
それにしても中米を旅する上で、デジカメってコミュニケーションとるのに一役買っている気がするんだけど・・・?
|
1972年の地震によって崩れ、外観を残したままたたずんでいる旧カテドラル。 見た目に立派そうだけど、崩壊する危険があるため、内部へは立入制限されているそう。 |
共和国広場と、その向こうに見えるのはルベン・ダリオ劇場?
広場の中央には噴水があり、ゴミが散らかっているけど、きちんと手入れされていた感じだった。 *車を降りたもののそこから一歩も移動することなく撮ったこの3枚の写真は、 子供たちに取り囲まれ、緊張しつつ撮っていると思って見てくださいませ。 |
ソモサ独裁政権の宮殿になっていた国立宮殿。 現在はその一部が国立博物館として公開されている。 |
通りを走っていると、青っぽいマンゴーを切ってナイロン袋に入れて売っている屋台がいくつか目に付いた。
私がマンゴー好きだと聞いていたタクシーのおじさんが「買う?」と聞いてきたので、切ってないマンゴーが欲しいと言うと、
屋台前に車を停めて、屋台の人に山積みされてまだ切っていないマンゴーを1個分けてもらう。C$2(約15円)という安さ。
途中、小さな食料品スーパーへも寄ってくれて、そのときタクシーのおじさんが大好きだというフルーツを買うことにした。
名前はなんていうのか忘れたけど、タイ北部のチェンライで地元の友達と買ったフルーツに似てた。
これも一束C$2.9(約45円)という安さ。(左写真)
6時すぎにホテルへと到着。翌日グラナダへ行くと言ってたら、タクシーのおじさんが、
今日と同じUS$70で連れて行ってくれるとのこと。うーむ・・・これってすんごく高い気がする・・・。
だって、レオンよりずっと近いし、バスだったら所要1時間ぐらいで約C$10と100円もかからないようなところ。
まぁ、いろいろな状況を踏まえて、あまりバスで行きたくないのはあるんだけど・・・と、
渋い顔して考えていたら、タクシーのおじさんも必死。
グラナダへ行く間、見所がたーっくさんあって、あちこちと観光しながら連れて行ってくれるとのこと。
まぁ、それを考えるとマナグアからグラナダツアーやマサヤツアーなどにそれぞれ乗っかった総料金より安くつくのは確かだけど
さ・・・。
とにかく今日は、なんだかんだとタクシーのおじさんはよくしてくれたことだし、じゃぁ、おじさんの言葉を信じて、
明日もお願いしようかな・・・
ということで、翌朝8時に迎えに来てくれることになった・・・って、8時?早くない?
おじさん曰く、あちこち観光しながらなんで、早く行かないとグラナダへ着くのが遅くなるらしい・・・なるほど。
部屋へ帰り、ホテルの中庭に面している屋台みたいなレストランで夕食を取ることにした。
なんで”屋台みたいなレストラン”って言うかというと、厨房とカウンターと売店(カウンター下に、タバコ、カップ麺、
チョコなどが少しずつ置いてある)が、ひとまとめに小ぢんまりと納まっているから(右写真右)。
体格のいいおばちゃんがいて、一人(?)で切り盛りしている。ってゆーか、ほとんどお客はいないんだけどさ。
夜はお酒も提供できるバーになるみたいだけど?
あまりたくさん食べれないだろうし、軽くスープだけで済ませようかと、
魚介スープ(Sopa de Mariscos)とマンゴージュースを注文。
が、おばちゃんが持ってきたものは、でっかい器に入った・・・え?これってスープ?
伊勢エビ(?)がまるまる1尾、でかいエビ3尾、白身魚まる1匹、ほかいろいろ魚介に野菜にと具だくさんとゆーか、具山盛り。
それにトルティージャと白ごはんが付いてきた。(右写真左)
「えぇーっ!」と驚く私におばちゃんと傍のテーブルにいたおじちゃんが笑う。
軽く魚介スープのはずが、豪快豪華な魚介スープになってしまった・・・これ全部でC$70(約525円)。
この際、食べないことにはもったいないと、まずスープを飲んでみる。う・うまい!
これだけの魚介が入っているなら、うまいに決まってるんだろうけど、ウマすぎる!
しかし、具を食べていかないと、具が邪魔でスープもスプーンですくえない。
で、問題は伊勢エビ。
日本だったら、切り込み入れて食べやすいようにしているんだけど、どこをどう見ても切り込みなんてない。
一応ナイフ付いているんだけど、どうするんだろう?
手に持って殻を割るとなると、両手でしっかり握らないといけないんで、スープでびちょびちょになりそう。
とにかくこれは後回しにして、他の魚介を食べていく。
頑張って平らげつつあるんだけど、やっぱり問題は伊勢エビ。
傍のテーブルでおじちゃんとダベっているおばちゃんに、結局聞くことにした。
「これってどうやって食べるの?」
と、おばちゃんは笑いながら、両手で折るしぐさをする。やっぱ、両手に持って殻を割るの?
両手はスープでびちょびちょになるよね・・・と、躊躇していたら、おばちゃんが来て、ハッハッハと笑いながら
器の中の伊勢エビをガシッと掴んで、
頭と胴体とに割ってくれた。ありがとう、おばちゃん。
なんとか平らげ、部屋へ戻り、お腹いっぱいと思いつつも買ってきたマンゴーを味見してみようと切ってみる。
なんか、青っぽくてまだ熟してない感じ。でも屋台で売ってたし・・・一口食べてみても、やっぱり若い。
こういうのを好んで食べる人っているんだろうけど・・・メロンの若いのを漬物にしたような食感?
続いて、タクシーのおじさんが好きだというフルーツ(上写真)。一つちぎって、硬い皮をちょっと剥いてみると、中は
アロエみたいな色と質感。食べてみると・・・うぇっ!何これ?
ネバッドロッとした食感が気持ち悪いうえに、例えようがない変な味。これって腐れているわけじゃないよね?
折角のウマイ魚介スープの後口を濁されたものの、学ぶこと多し・・・と言うことで、床に就いた。
部屋へ戻り、トイレの洗面台で歯磨きをしていると、天井がドタドタとにぎやか。
あれ?ここって2階に部屋あったっけ?と思いつつ、シャカシャカ磨いていると、
ドタドタがどんどん近づいてきて、私の頭上あたりで音が止まった。
ん?と天井を見ると、バッチリ目が合ってしまった・・・あのノドジロオマキザルと・・・びっくり!
はがれかけた天井板の隙間から覗いている。
それからフロントへ宿泊代を払おうと向かうと、またあのおサルがやってきて、今度は私の足にしがみ付いた。
それも2匹・・・あれぇ?2匹いたのぉ?それぞれが私の両足にしがみ付いたまま、仕方なく歩きだしたんだけど・・・なんか
両足に重りを付けて筋トレしてる感じ?
2泊分US$30を支払い、8時にタクシーのおじさんが迎えにきてホテルを出る。
マナグア&レオンTOP
ニカラグアTOP
朝6時前に起きて、荷造り。朝食に例の屋台レストランへ行くと、昨夜のおばちゃんがいた。
朝早くから夜遅くまでって、おばちゃんて泊り込み?
今日は普通にパンケーキとコーヒーにしてもらった。C$35(約260円強)。
朝の清々しい空気と緑の中の食事って気持ちいい!と思いながら食べていると、なんとなく視線を感じる。
振り返ると、あのノドジロオマキザル(《ホテル編》に写真有)が、
物欲しそうにこちらを見ている。
ソロソロと近づいて来てたんだけど、レストランのおばちゃんに見つかって追い払われ、去って行った。
「びっくりしたじゃない!何してんの?」などと、おサルに話しかけてたら、
おサルがその隙間からどうやらこちらへ降りようとしているみたい。
ちょっと待てよ。ここへ降りて来られても困るんだけど?だってどうしようもないじゃん。
「だめだよ。降りてきたら。」と言っても、理解するわけでもなく、余計にこちらを見据えて降りようという気持ちが
伝わってくる。どうしよう・・・。おサルがその隙間を必死で広げようとしているのを見て、
とりあえず歯ブラシを加えたまま部屋へ行き、トイレのドアを閉める。
しばらくガタガタいっていたけど、私がいなくなって諦めたらしく、ドタドタとまたどこかへ去って行った。
シーンとなったところで、そっとトイレのドアを開け、やっと口をゆすぐ。
そんな状態でフロントへ行くと、しがみ付いていたおサルたちはスタッフに怒られ、2匹はまた去って行った。
まぁ、別にしがみ付かれててもよかったんだけどね・・・。
とんだところで、ノドジロオマキザルに気に入られてしまったけど、おサル重りの筋トレ姿を写真に収めておけばよかったと
今さらながら思ったりして・・・。とにかく、
ホテルスタッフみんなが自然に近い状態で、おサルたちをかわいがっていたので嬉しかったなぁ。