朝起きて、朝食のため、再びレストランへ行く。 レストランへ行くと、今日は欧米人風中年カップルが座って食事していた。
昨日と同じテーブルにつくと、「おはよう」とおばちゃんがやってきて、メニューを渡す。 今日はトースト(スクランブルエッグ付)Q15(US$2弱)とコーヒーQ7(US$1弱)にした。

 料理が来る間、今日は新市街散策して、ラ・アウロラ公園の国立博物館なども行ってみようかとガイドブックを眺めていたら、 ふと気づく。今はセマナ・サンタの時期。公共機関などがお休みで、INGUAT(観光案内所)までもお休みだったゆえ、 国立博物館も閉まってる?
で、なぜかその中年カップルに聞いてみた。たーぶん、英語じゃなくてスペイン語だった?
「すみません・・・今、セマナ・サンタだけど、今日は国立博物館って開いていると思います?」
「さぁ、どうだろう?」てな感じで首をかしげる。と、旦那さんの方が席をはずして、ちょっとして帰ってくる。 そして、「フロントの人に電話してもらったけど、まだ開館前だから出ないらしい。 また、開館時間に電話してくれるらしいから、その時間にフロントの人に聞くといい」というようなことを言ってくれた。
わざわざ、ホテルのフロントで聞いてきてくれたみたい。ひゃぁーなんて親切な方・・・。 「ありがとう」とお礼をいう。
そして彼らが去るとき、「よい旅を!」と言ってくれた。 そこで、使いたいけど口がまめらなくて結構練習していた言葉「ご親切にありがとうございます/ Muchas gracias, es usted muy amable!(ムチャス グラシアス, エス ウステッ ムイ アマーブレ!)」・・・なんとか言えたぞー!

 ここで余談ですが、ちょっとうれしかったので・・・
レストランのおばちゃんがコーヒーや料理を持ってくるたび、ニコニコしながら「ありがとう」と言ってたら、 おばちゃんが「あなたはカワイイわね。大好きよ。」と言ってくれた。 いやー、おばちゃんから言ってくれるなんて、うれしいなぁ〜。おまけに話し相手もしてくれて、ありがとう!

 博物館の開館時間が9時からだったので、それまで部屋で出かける準備でもしようかとガソゴソしていたら、電話が鳴った。 誰から?と思いつつ、電話をとったら、Julio(フリオ)・・・そう、昨晩カトリック教について熱く語っていたエル・サルバドルの彼。 連絡先を教えてあげると言っているが、電話で住所を言われても・・・と、「じゃぁ、今から部屋にいくよ」と言われ電話を切った。
で、すぐに彼がやってきて、紙に彼の住所等を書いてもらう。私はネームカードを持ってたんでそれを渡した。 そして彼は「日本人の女性を知っているんだ」と写真を見せてくれた。JICAか何かで訪れてた人だろう。 「すごくいい人なんだ」と言ってた。
彼女のおかげで彼は、日本人に好意的に接してくれるのだろう。見知らぬ彼女に感謝ですねぇ。

 で、「今日は何をするの?」と聞かれ、「ソナ・ビバ(新市街)へ行こうと思っているけど、どこかオススメある?」 「うーん・・・」オススメ場所ないんかい?!まぁいいか・・・。
しばらく話して彼は、「エル・サルバドルへ来たときはぜひ連絡して」と、 「今からもうホテルを出て行かなきゃ」とバタバタと去っていった。
まだ内戦が終わって間もない国ゆえ、まだ多少なりとも危険と聞いていたんで、今回エル・サルバドルは予定に入ってなかったけど、 もし、行くことあれば彼に連絡するといいかもね。地元に知り合いがいるといないとではまた危険度も楽しさも 全然違ってくるから・・・。彼と出会えてよかったです。

 結局10時ごろに部屋を出て、フロントに行く。国立博物館のことを聞くけど、人が違ったのか?「わからない」と言った。 まぁ、いいか。
で、グアテマラ・シティの地図が欲しかったので、一応、あるかどうか聞いてみた。「ない」との返事。 この辺だったらどこで手に入るか聞くと、「この通りをソナ・ビバ中心地に向かっていくと、左手にお店があるから そこにはあるかも?」ということ。
とりあえず、ホテル前の通りをソナ・ビバ中心地へ向かって歩く。

 炎天下の中、てくてく歩くけど、歩いている人がけっこう少ない。大きい通りなのに車もそんなにないかな?
左手にレストランやパン屋さんや雑貨屋さんなどの店が並んでいるところがあったけど、ほとんどが閉まっている。 どこに地図おいているんだろう?そこらへんにいた店の人に地図をおいているところがないか聞いたけど、知らないみたい。
もう、地図は諦めて、そのまま歩いていると、右手に大きなショッピングセンターらしき建物が見えてきた。 ガイドブックによると、ロス・プロセレス(Los Proceres)ショッピングセンター。 海外ブランドものや電化製品などのお店が入っているらしい。うーむ・・・興味なし。

 そこを素通りし、オベリスクがある公園から右に曲がると、ソナ・ビバ(新市街)のメイン道路 ラ・レフォルマ通り(Av.La Reforma)へ入る。
片道3車線(だったっけ?)で、中央分離帯は緑の木で生い茂った公園が広がる。 中央分離帯の公園内には、噴水があったり、銅像があったり・・・欧米人らしき人々がジョギングしてたり、犬と散歩してたり、 旧市街とは全然違う風景。
道路沿いには、高級ホテルやおしゃれなレストラン、お店が建ち並び、日本大使館をはじめとする各国大使館が ある。休日とあって、人通りも少ないけど、歩いている人が明らかに旧市街と階層が違うのは確か。

 通り沿いをずっと歩いていたけど、別になにがあるわけでもなく、途中分離帯側に渡って、Uターン。 で西側の7a通り(7a Av)にスペイン広場があったので、そちらへ向かう。
スペイン広場にも人はほとんどいなくて、広場周りのレストランが目についただけ。
再び、ラ・レフォルマ通りへ来て、オベリスクがあった公園へ向かって反対車線側を歩く。 と公園そばにきて、小さなスーパーを見つける。
すかさず入り、 パン、ジュース、スナックなんかを買い、オベリスクのある公園の木陰のベンチに座り、腹ごしらえ。 ベンチには家族連れやカップルなどが座って、食べたり話したり遊んだりしていた。

 同じソナ10とはいえ、ホテルからここまでかなり歩いたし、ラ・レフォルマ通りもかなり歩いた。 この公園から今度はディアゴナル12通り(Diagonal12)を歩いていけば、 国立考古学民俗学博物館国立近代博物館動物園などがあるラ・アウロラ公園(Parque la Aurora)がある。 もうひとがんばりってとこ。
この公園にはオベリスクが一段高いところにあったんで、階段を上って行ってみると、ホームレス風の男性が横たわっていて、 私が歩いていると、手を差しのべてくる。道路に囲まれているとはいえ、ちょうどここは死角になるんで、ヤバイのかな?
ぐるっと回ってとっとと階段を下り、ディアゴナル12通りに向かう。 その前に、方向音痴の私としては、いちおう確認。だって、この公園を中心に大小7つの道路が出ているんだもの。 公園ベンチに座っていたカップルに「ラ・アウロラ公園へはこの道行けばいい?」と聞くとうなづく。よかった。 水道橋跡

 ラ・アウロラ公園へ行く途中のこのディアゴナル12通りに沿って、16世紀以降にスペイン人によって建設された 水道橋跡が見られる(左写真;アツアツカップルも・・・)。 水道橋跡
途中、水道橋の下を道路が通っていて、この下をくぐって、ラ・アウロラ国際空港と市街地を行き来する(右写真)。 この下をボンネットバスが通り過ぎるって、いい感じでしょ?

 やっと、ラ・アウロラ公園へ着いたのか、動物園の看板が目に入る。 そこから公園内へ入ってしばらく行くと、子供を連れた家族連れなどで賑わっていた。どうやら動物園の入り口らしい。 動物園は開いているんだ・・・。
そこを通り過ぎ、向かいの駐車場にいた気さくな感じの警備員さんに「国立博物館ってこの先だよね?」と聞くとうなづく。 「今日は開いているかな?」と聞くと、「たぶん、開いているんじゃないかな」との返事。やったラッキー。
そこからてくてく歩いて行くにつれ、人も車もほとんど見かけなくなる。大丈夫かな? と、博物館の文字。門の中へ入ってみると、建物のドアが閉まっていて、「お休み」と書かれた紙が貼ってある。 がっくし・・・折角来たのに・・・。仕方ない。諦めて、唯一開いている動物園にでも行くか。

 再び動物園へ向かい、 入園料Q10(US$1強)を払い中へ入る。 結構きれいに整備されていて広いし、動物も豊富。でも、暑いのか?ほとんどの動物は岩の下や木の下などの日陰でじっとしている。
それにしても、どこの動物園でもよく見かけるトラやライオン、ゾウ、サルなどよりも、私の目を引いたもの・・・それは、 動物を見に来た民族衣装をまとった女性たち。休日で、各地方からはるばる動物園にやってきたのだろう。
グアテマラの色彩豊かな民族衣装は、各地方で柄や色使いがまったく違う。 どれがどの地方の衣装でっていうのはサッパリわからないけど、いろいろな地方の衣装が一度に見れて、こっちのほうが貴重な気がする。
いくら動物好きな私でも、このときばかりは、民族衣装をまとった女性たちに見入っていた。 さり気に写真を撮ればよかったと、今になってちと後悔してるけど・・・。

 それにしても、今日はホテルを出てから炎天下の中、散々歩き回った。 たーぶん、8kmぐらい?さすがに帰りもあの距離(4kmぐらい?)を歩いて・・・っていうのはツライ。
動物園を出て、待機していたタクシーのお兄さんに、ホテルまでいくらか聞いた。 Q25(US$3強)って安くない?空港とほとんど変わらない距離にあるのに、空港からだったらQ40でしょ? やっぱ、空港からのタクシーって結構高くつけてるんだよね・・・ と思いつつ、帰りは楽をさせてもらいました。

 帰ってからも、部屋でゴロゴロ、屋上をブラブラとして過ごし、夜は昼買ってたパン(食べ切れなかった)をかじり、 明日はやっとアンティグアだぁーと思っていると、また電話がかかってきた。
これまた誰だ?と思ったらフロントからで、明日発つなら、今のうちに宿代を払ってとのこと。 すぐにフロントへ向かい、最初の1泊分は到着時に払ってたんで、残り2泊分を払う。
1泊Q232(約US$30)だから、Q464(約US$60)。しかし、手持ちQ576(約US$75)。これで払うと残りQ112・・・15ドルもない。 かといって、手持ちのドルはUS$25・・・足りない。
明日は日曜日でお金下ろせないだろうし、アンティグアまでの交通費その他もろもろの諸費用がいるから、 ケツァールはある程度持ってないとねぇ・・・。 で、カードが使えるということで、カードで支払った。よかった。
それにしても、旅行中は金銭管理をちゃんとしてても、金銭感覚がマヒしてしまうのか?いや、現地庶民感覚になってしまうのか? 結構持ってそうで、実は日本円に換算すると1万円も持たずに行動しているなんて・・・ 知らぬが仏ってやつですか?のん気と言えばのん気なのかなぁ?

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