朝、雨は降っていないけど、どんよりと曇ってる。 まだ、ビーチへ行ってなかったんで、朝から散歩にでる。
一応、ブラジルは冬だけど、天気がいいと暑いんで、海で泳げる。 しかし、昨日の大雨で、 海岸沿いは海が汚れているとゆーことで、本日は海で泳がないようにとニュースで言ってた・・・。

 イパネマのビーチ沿いに走る大通り(Av.Vieira Souto)は、 朝からウォーキングやジョギングをしている観光客や地元の人たちで賑わっていた。
この大通り沿いには、高級アパートメントが建ち並び、お洒落なブティック、レストランが多い。 お洒落なカリオカ(リオ生まれの人)が集まるビーチだそう。

イパネマビーチ  私たちもウォーキングの人たちと同様、てくてく歩く。
出店も通り沿いにちらほらあって、ビーチでは、ビーチバレーを楽しんでいる人たちがいて、 なんか、いい雰囲気。
途中、通りを降りて砂浜を歩く(左写真;イパネマビーチからコパカバーナ方面)。 水着持ってきてたのに、泳げなくて残念・・・。

タトゥーの素敵なお兄さん  と、砂浜の上で、布を広げ手作りのアクセサリーを並べている男の人がいた。 上半身裸なんだけど、肩から腕にかけてのタトゥーが素敵。
一緒に写真撮ってもいい?とCaroに聞いてもらって、彼と一緒に撮った。(右写真)
彼の手作りのアクセサリーは、カラフルに色づけされたいろいろな植物の種を繋げて作ったもの。 結構かわいいのがあったりして、しばらく悩んだけど、結局買わなかった・・・ごめんなさい・・・。

 また、通りに上り、ひたすら歩く。
イパネマビーチから続く、隣のコパカバーナビーチ沿いのアトランチカ大通り(Av.Atlantica) まで歩いた。
この通りは、リオでも有名な通り。 イパネマビーチの大通りと違い、高級有名ホテルやおみやげ屋さんが多く、ブティック、レストランもあり、 カリオカよりは観光客で大賑わい。
この通りでひときわ目立つご立派な建物・・・リオの高級老舗ホテルCopacabana Palace Hotelは、 世界のVIPが泊まるホテル。宮殿か?はたまた、国立博物館か?みたいな重みのある建物。 あの故ダイアナ元妃も泊まったらしい。私には、一歩たりとも近づけないホテル?

 結局4kmほど歩いた。んで、再び、ホテル傍の通りに帰るため、 乗合タクシー?なのか、乗合バス?なのかわからないけど、乗ることにした。
一応、地元の人が2〜3人ほど立っているところに立っていると、 9人乗りぐらいのバンが来て停まる。目に見えない停留所があるみたい。
そこで、どこどこまでと言って、OKだったら乗り込む。もちろん、運転は荒いし、ギュウギュウ詰め。
降りるときは、「降りる!」と運転手に叫んでたよーな?
お金は、Caroが払ってたんで、記憶にないが、R$1前後だったよーな?
こんなん乗り物・・・ガイドブックにも乗ってない地元人しか知らないよーな乗り物は、 言葉がわかんない観光客は利用しないだろう・・・。
乗って降りるまで慌しかったことは確か。あとは、うろおぼえです・・・。

 乗り物から降りて、ビーチからホテルまで歩いて帰る途中、フィルムを買うため、写真屋さんに寄る。
もちろん、フジフィルム36枚ISO400。2本でR$19.9。1本540円ぐらい。
コルコバードで買った時より半分の値段
(6/17コルコバードの丘&フィルム編)。 よかった。やっぱり日本より安かったよ!

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 ホテルへ帰り、チェックアウト。
タクシーに乗り、リオの国内線専用の空港、 サントス・ドゥモント(Santos Dumont)空港へ向かう。
サン・パウロのコンゴーニャス空港とは、朝6時から夜10時まで15〜30分間隔で3社のシャトル便も出ている。 飛行機も着陸して離陸まで30分と、回転率がいいとゆーか、忙しいみたい。
そのうえ、この空港、セントロ(中心街)まで歩いて行けるほどの場所にあるんで、 ビジネスマンの足として使われているのもわかる。

 余談だけど、この"サントス・ドゥモント"という名は、著名な人の名前らしい。 リオに貢献した人だったか、何だったかCaroから聞いたんだけど、忘れちゃいました・・・スミマセン。
タクシー代R$18(1.000円弱)を払い、空港内ロッカーに荷物を預け、出発の時間まで セントロを散策することにした。

カテドラル  空港から出て、1kmぐらいのところに市電発着駅、カリオカ駅がある。
近代化してしまったセントロのビル群ではなく、 この市電に乗って行くと、昔ながらのリオの街並を散策できる。

 カリオカ駅の目と鼻の先には、モダンな建築物で有名な カテドラル(Catedral de San Sebastiao)がある。(左写真)
1976年に建てられ、高さ80m、床の直径106mの先端を切った円錐形の建物。 外から見れば、"教会"だなんて思いもつかない・・・。
そーいえば、最近、マヨネーズかなんかのコマーシャルにこの建物が出てたよーな?

電車の運転席?  市電は、黄色地に青のラインが入っていて、壁がない。 だから、どこからでも電車内に乗り込める。(あとに写真あり)
かなり年季の入った電車なんで、ガタゴトガタゴトと揺れがすごいし、 運転席(?)も、作りが単純・・・(右写真)
ひとつの電車には、運転手さんと車掌さんと2人乗ってて、ずっと立ったまま。
電車代は、距離行き先関係なく1回につきR$0.6(30円ちょっと)。 ただし、これはイスに座ったとき。横のタラップに立ったままだと、タダ!
しかし、相当揺れるため、慣れてないと危険だと思う・・・。

リオのスラム街  カリオカ駅を出発してすぐ、高架線を走る。遊園地のモノレールみたい。 だけど、立っている人はちょー危ない。だって、背中すれすれに壁があるんだもの。
そうこうしているうちに、住宅街みたいな街並を走る。 そして、石畳のレトロな街並を走る。
丘へと登って行くため、途中途中で、リオの高層ビル群を下界に眺めることができる。 そして、向かいの丘沿いには、スラム街が・・・(左写真)

市電  結局終点まで乗って、降りずにそのままUターン。もと来た道を帰る。 一応ここが始発となるんで、電車代を払う。
そして、レトロな街並の駅で下車。
Caroはこの間、運転手さんと車掌さんとずっと話していた。 そして、「この運転手さん頭いいわ〜」と感心してた。結構、高度な話をしていたらしい。
下車してから、振り向きざまに私たちが乗ってきた電車を撮った(右写真)。 よく見えないけど、カメラを構えた私に向かって運転手さんが手を振って、警笛まで鳴らしてくれた。

 それから近辺を散策。ちょっとした坂道があり、そこを登る。すぐ行き止まりだったんだけど・・・。
そこからは、レトロな街並が見渡せる(下に写真あり)。この街並は、日本で言う"文化財"として保存されている。
リオは、1960年にブラジリアに遷都されるまでの200年間首都だった町。 その当時を偲ばせる街並が、この場所に残っている。 建物を壊すことも出来ないし、新築、改築することもできないらしい。

 この街並をボーっと眺めてたら、な・なんと、ボサノバが流れてきた・・・。 えっ?どこから?と思ってみたら、すぐ横の古びた建物。上の方の開いていた窓からみたい。 練習してるのか、ただ単に自分で楽しんでいるのかわからないけど、上手い・・・。
ボサノバ音楽発祥のこの地で、偶然にも生でボサノバを聞けるとは!・・・か・感動!鳥肌ものだった!
あの躍動感あるリズムのサンバに比べて、のほほ〜んと体中の緊張がとろけていきそうなリズムの ボサノバ。昼下がりの午後、木陰でうたた寝しながら聞いていたい感じ・・・かな?

 下の写真は、古いリオの街並。
古い街並 古い街並
屋根の赤茶けた色が、古さをかもし出している。 真中に写っている街灯もステキ。
くだもの屋さん 市電通り
白地に青い模様のタイル壁。カラフルなくだものが格別なものに見える・・・。 しかし、なぜか天井から、サッカーボールと、青、赤、白のバケツが下がっていた。 逆に青地に白のラインが入った建物。食料品と小さな食堂のお店。 なぜか同型の白とオレンジの車が停まっていた。おまけに黄色い電車がやってきている。 ・・・絵になる風景だぁ。



   そう言えば、途中に立寄った2〜3件の雑貨屋さん、おみやげ屋さんも、妖しい・・・ いやいや、古めかしい雰囲気だった。 変わったものや、レトロなものが売っていたんで、飽きることはなかった。

 帰りの電車を待っていると、私たちが乗ってきたのとは違う線路の方から 電車がやってきた。(上に写っている電車)
しかし、この電車、回送らしく、もう少し先の駅から始発となるらしい・・・ が、ここはブラジル!気のいい運転手さんは、「乗っていいよ」と言ってくれた。
そして、始発となる駅に着いて、車掌さんが乗り込んでからお金を払う。 結局3回乗って、トータル100円ぐらい・・・。これで、彼らは食っていけるのぉ?って、 まぁ"市電"とゆーからには、市の運営なんだろうけど・・・。



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市立劇場  再び、カリオカ駅に戻る。
そこから歩いてすぐのセントロを貫く大通り、 リオ・ブランコ大通り(Av.Rio Branco)へと 向かう。
高層ビルをぬう細い路地にはいろいろな露店が建ち並び、スゴイ人でごった返し。 オフィス街とあって、商社マンが目立つ。
国立図書館 リオ・ブランコ大通りへ来ると、高層ビル群の中、堂々たる建物がデンデンデン!と建っている。 市立劇場(左写真)、国立美術館、国立図書館(右写真)・・・威圧感を感じるぐらい、存在感がスゴイ。

 リオで有名な通りと言えば、カーニバル(カルナバル)の時にパレードが行進する パサレラ・ド・サンバ
カリオカ駅を挟んで空港と逆方向だったため、行かなかったとゆーより、行けなかった。

 あと、ブラジルと言えば、サッカー。リオには世界一と言われる大サッカースタジアム、 マラカナン・スタジアムがある。収容人数20万人!これだけで、ひとつの大きな市ができる人数・・・。 サッカー場は豆粒に見えるんじゃぁ?
セントロ地区から西へ5kmほど行ったところにある。コルコバードの丘から見ただけだった・・・。

おもしろい木  方向音痴のうえ、Caroについて行ってたため、どこをどう歩いてサントス・ドゥモント空港へたどり着いたか わからない。
空港敷地内に、おもしろい木発見。メロン大ぐらいの大きさの実がいっぱい下がっている(左写真)。
Caroに「ねぇねぇ、これって食べれるのかなぁ?」とおもしろ半分に聞いたら、Caroは 近くにいた警備のおじさんに「食べれるの?」と聞きに行ってた。
残念ながら、食べれないらしい・・・ってゆーか、食べれるんだったらみんな採っていって、 実がこんなに残ってないはず・・・。
しかし、もし"食べれる"と言われてたら?・・・きっと、Caroも私も味見してたにちがいない・・・。

 15:35発、約45分でサン・パウロのコンゴーニャス(Congonhas)空港へ。
片道R$106.20(約5.700円)、タム(TAM)航空。

 帰り、Caroが「何事もなくてよかったぁ」とホッとしてた。「なぜ?」と聞いたら、 リオはブラジルの中では一番危ないと言われる街らしい。 知らなかった・・・。
もちろん、日本よりはずっと危険だとは思うけど、サン・パウロ の方がもっと危ない街だと思ってた・・・ だって、夜、赤信号でも車が来ていない ときは、進んでいいと合法的に認められている唯一のところだから。 真面目に止まってたりしたら、強盗に襲われ、かえって危険。
昼間でも、車の通りが少ない信号で止まっていると、強盗に襲われるくらいだもの。

 実は、私がブラジルから帰ったあと、車を運転してたCaroは強盗に襲われた。 ピストルを突きつけられたため、Caroは財布と携帯をすぐに渡したらしい。
サン・パウロにいる時も、「昨日ナイフ突きつけられて、携帯もお金も盗られたよ」と、 Caroの友達が平然と話してた・・・「まぁ、車の窓開けて走ってたからね」って、自分の非も認めてる・・・。

 日本も危なくなってきたと言われてるけど、他の国の人達の、 危険に対する意識の持ち方とは、まだまだ格段の差があると感じる。
私は有難いことに、ほんの一部の国なんだろうけど、いろいろな現状を聞かされ、危険に対する意識の持ち方を 少々学ばせてもらった。一人旅するにあたっての心構えとして、なにかと役に立ってると思う・・・。

 ・・・なにはともあれ、帰る時に聞いてよかったかな?



 
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