【小ネタコレクション File028】
都築響一のゑびす秘宝館
2000年に閉館した鳥羽の「元祖国際秘宝館・SF未来館」ですが、その展示物の一部は「TOKYO STYLE」や「珍日本紀行」の著者&編集者として知られる都築響一氏が買い取り、2001年には「横浜トリエンナーレ」にアート作品として出品、非常に話題となりました。
そして翌2002年、5月28日から7月28日までの間、東京恵比寿のトランスギャラリーで、「ゑびす秘宝館」と銘打ってSF未来館の展示の一部が再現されることになったのです。
いつものごとく、ぐずぐずしているうちに訪れることのできなかった「元祖国際秘宝館・SF未来館」の姿を、たとえ少しでも体験できるなら、ということでなんとか時間を創って恵比寿を訪れたのでした。
天気の悪い6月の夕方、住宅街を歩いていくと突如、違和感ある「秘宝おじさん」が登場!
すごく暗かったもんで手ブレ写真です。
……ところで、実は内部の写真はありません。期待していた方には大変申し訳ないのですが、さすがの私もここで写真は撮れませんでした。
そんなわけで、パンフで我慢してください。
チラシは当時爆発的に流通していた(?)ピンクビラの体裁ですね。
そういえば、今ではこのサイズのピンクビラは見なくなりましたね。
鳥羽の秘宝館の現役時代の様子は、下記の写真集とDVDで、かなり詳細に見ることができます。
●「精子宮・鳥羽国際秘宝館・SF未来館のすべて」
(写真・文・編集:都築響一/出版:アスペクト/2001年)
[上の写真]
●「Sperm Palace 精子宮・失われた秘宝の館」DVD
(都築響一/Imperial Press)
また以下の写真集、書籍にも、わずかですが館内の様子が紹介されています。
●「秘宝館」(アスペクトライトボックス・シリーズ)
(著者:都築響一/発行:アスペクト/2009年)
●「現代美術場外乱闘」
(著者:都築響一/発行:洋泉社/2009年)
●「ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行」
(著者:都築響一/発行:アスペクト/1997年)
●「ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行 西日本編」
(著者:都築響一/発行:筑摩書房/2000年)
その他、下の書籍等では、閉館された後、2007年6月時点での館内の壮絶な様子を写真で紹介しているので、秘宝館マニアの方は是非入手しておくことをお勧めします。
●「消えゆくニッポンの秘宝館〜秘宝館を世界遺産に!〜」
(監修:舟橋蔵人/発行:インディヴィジョン/2007年)
●「 I LOVE 秘宝館」
(編集・監修:酒井竜次・大畑沙織/発行:八画出版部/2009年)
東京都渋谷区
鳥羽に行っておけば良かった度:★★★★★
END
(2002.6)
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