【小ネタコレクション File010】
2006年の小山ゆうえんち跡
子供の頃から、例のテレビコマーシャルで名前だけは刷り込まれていた栃木県小山市の「小山ゆうえんち」(関東以外の方も桜金造の持ちネタでご存じの人が多いのでは……。ちなみにあのCMソング、作曲したのはキダ・タローだそうです)。
まだ営業していた頃、すごいことになっている(多くの遊戯施設が動いていないとか、水族館を改装したお化け屋敷では水槽の中にお化けがいるとか……)という話を聞き、これは行っておかなくては!と思っているうちに、やっぱり閉園してしまったのでした。
実はこの遊園地、それまでも何度か危機を迎えたことがあり、その度にかろうじてよみがえってきたのですが、今回はついに復活ならなかったようです。
この2005年3月10日の閉園後(実際は2月ぐらいから既に営業していなかった模様です)どうなったかずっと気にはなっていたものの、相変わらずの腰の重さで、結局訪れたのは2006年7月になってからのことでした。
途中から降り出した雨は激しさを増し、昼間だというのに外は真っ暗になってきて、次第に気分も盛り下がってきます。まあ様子を見るだけだからいいかと国道を進んでいくと、看板が見えてきました。
閉園じゃなくて閉鎖っていうのがすごいですね。
雨の中、使われなくなったバス停が立っていました。
前方に「小山温泉」と書かれた観覧車が見えます。小山ゆうえんちは閉園してしまったのですが、温泉施設(遊園地が現役の頃から営業していたもの)は生き残っているようです。ちなみに観覧車の「小山温泉」の看板は、閉園後取り付けられたのかと思ったら、遊園地営業中からついていた模様です。
観覧車だけでも営業していたらいいなあと思ったのですが、現実はそれほど甘くはないようです。
この観覧車はジャイアントホイールと名付けられ、直径は60メートルもありました。
さすがに、どこかの観覧車のように風で回ったりはしないようです。
ゴンドラの扉が風にあおられて時折たてる音が、なんとも侘びしい気持ちにさせます。
雨がひどくて、ちょっと見上げただけでびしょ濡れに……。
温泉施設のランドマークとしてこの後も残っていくのでしょうか?
なんで観覧車の写真ばっかりかというと、園内はもうこんな風になっていたからでした。
敷地の奥に、これまた閉園となった横浜ドリームランドからやってきたというメリーゴーランド(フランス製の2層式のもの)が残っているのを見つけました。でもあまりに見晴らしが良すぎるのと、足下が悪すぎるのでここから眺めて帰ることにします。
その後、この跡地は「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」という大型商業施設となり、かろうじて残っていた大観覧車ジャイアントホイールも解体されてしまいました。ただ、メリーゴーランドはハーヴェストウォークで再びよみがえり、子どもたちを乗せて今も回り続けているようです。
栃木県小山市喜沢
淋しい度:★★★★★
END
(2006.7)
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