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楽   書   帳たのしみつつかきしるすノート 5




高 岳たかだけ に 登 る


(平成14年7月12日)




 攝の高岳(721m)に初めて登った。天気は晴れたり曇ったりで、この季節にしては湿気が比較的少なくて凌ぎ易かった。9寺20分に家をスタート。約40分で関電猪名川変電所の駐車予定地に到着。10時5分歩き出す。猪名川(鎌倉)不動尊までは二度来ていて分かっているので、簡易舗装された道をさっさと登る。軽4輪が楽に走れる道幅があるが、両側の樹木がかなり生い茂っている。そのお陰で日差しを大分遮ってくれるものの、30分弱かかって不動尊の直ぐ下に着いた時にはもう汗びっしょり。写真は 頂上。 4,5人で 一杯になる広さ。 立ったまま少し喉を潤した。
 むこともないので、早速右手にある山道に入り、いよいよ登山開始。澤の心地良い水音を聞きながら進むと、不動尊の滝の上と思われるところを通り、次いで今度は澤伝いの道になった。それから更に澤を横切ること4回。このクロッシングで桂子は、水が少し増えていたこともあって二ヶ所で滑って転んでしまった。
 の流れにある数個の石を伝って渡るのだが、見ているとバランスが上手くとれていない。もっと一歩一歩用心して進まないといけないが、それが出来ていない。転ぶべくして転ぶみたいで、これからはかなり気を付けていないと危ないと思った。それで思い出しのたは、去年登った武奈ヶ岳でのことだ、あの時は少し高かったので、本当にヒヤリとした。注意すると何か叱られていると取れるらしく、云い返してくるので感じががとても悪い。
 れからかなりな登りが続く。山の中腹をジクザクにどんどん上がっていく感じだ。横尾山の登りに似ている。途中三つの鉄塔があり、それぞれ脇や下を通過する。三つ目で11時20分。その先に更に赤と白に塗られた曼荼羅の鉄塔が見えてくるが、それが頂上のすぐ奥に位置していることが、後から分った。頂上まで三つ目から22〜3分で着き、3等三角点を確認した。 そこは極狭く一抱え程の岩が3ケあり眺めは殆ど利かず、休むのにはあまり適当でない。すぐ奥の曼荼羅鉄塔の下が、周囲が完全に高い木に囲まれていて見晴しはきかないものの、広くてゆっくりできるようだが、落ち着きにくい。
 局三つ目の所まで戻り下りて、そこで昼飯にした。12時10分だった。朝 美佳を送っていったついでにローソンで買ってきたお握りを食べる。こんな時のそれは何時でも美味しいが、今日のは美味しいものの握り方が少し柔らかく形が崩れ易かった。
 望の開けた右手に、アンテナが数本立っている大野山おおやさんが見える。その他多くの峰が目に入るが、名前が分からない。横尾山は頂上への途中で、あの特徴ある山肌が望見され、よくわかった。昼食休憩地とした鉄塔の下も、平たいところがなく、さほど居心地が良い分けでもなかった。
 体的に高岳は道は急なところが多いが、幅広くて歩き易く、頂上は眺望がきかないものの、頂上の直ぐ近くまでは後ろを振り返れば、下がよく見える。
 後1時過ぎに下山開始。既述の通り急な所が結構多いので、慎重に下りて行くもやはり一二度滑ってしまった。50分位で不動尊まで戻ってきた。このお不動さんはパスする。不動尊特有の少し暗く、霊気が漂うというか、雰囲気が何となく気味の悪いところがあって、つい敬遠してしまう。 写真は 頂上の直ぐ 下からで 真中に 横尾山が見えている。  すり替ったのは、2番目の鉄塔から見たところで、塔の中の右端に覗いているが大野山と思われる。  リンク先の写真は高岳の頂上付近。
 電所まで戻り、桜が沢山植えられている奥の芝生の斜面で一服する。ここに来ると周囲が完全に開け明るく気分も良くなる。休憩しながら関電は随分無駄なことをするな、と思った。人など入ってくる気遣いのまずない場所に、手間暇を掛けて何処かの庭園みたいに、綺麗にしている。
 い時、僅かに過ごしたクラレの田舎の工場の、無駄の多いというか、のんびりし過ぎというか、何かにつけてまだまだ余裕があった旧き良き時代が思いだされた。それに重ね合わせて、ここの従業員の行動様式が手に取るように分かり、微笑ましくなった。さすがに天下の関西電力である、クラレなどとっくの昔に背に腹はかえらず、予算を削り無駄を省いたが、関電はまだまだ懐に余裕があるようだ。
 の後は尼崎高原ロッジでゆっくり温泉につかり、汗を流し、疲れをとって帰宅した。     

                                                以  上



(H15.9.28 再登)
 天気よく、吹く風がヒヤリとして肌に気持ちのよい日だった。2回目故余裕を持って登れたが、なかなかよい山と認識を改めた。山道の前半は沢の心地よい音と共に歩き、後半はやや急だがしっかりとついていて歩き易い。頂上は眺めはきかないものの、そこまでの途中はそれなりに、視野が広がって来て、楽しめた。