機材の紹介
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Borg 76EDL 口径7.6cm F=10 ED対物レンズ
月、惑星を自宅で手軽に見たいために2001年より使用。(メーカー生産終了)
良い点:
軽い!片手で鏡筒を持てる。
室外へ持ち出すとき片手で鏡筒を持ちながら片手で玄関のドアを開け閉めできる。
一人で楽に持ち出せ、体力を消耗しない。
GPD赤道儀に取り付けた場合、赤道儀付属の軽いウエイト1つでバランスが合う。
焦点部のパーツが色々交換できる。
良くない点:
ドロチューブ固定ネジのピッチが細かいため無理に締め付けたわけでないのにネジ穴が潰れた。
金属板を取り付け新たにネジ穴を開け直した。
付属の対物キャップはネジ式の金属製だが、付け外し時にキーキー音がするので代わりに
家庭用アイスクリームの蓋を対物キャップに利用している。
重いカメラをつけて合焦部が重くなると、写真の鏡筒バンドではバランスが取れなくなる。
国際宇宙ステーション(ISS)を手動追尾で撮影する目的で作ったフォーク式経緯台。
天頂に向けても一眼レフのファインダーを覗くのが困難なので最大仰角を80度に抑えてフォーク部を簡素にした。
鏡筒のバランスがとれているので全方向フリーストップ。固定装置省略。
ドイツ式赤道儀でISSを手動追尾する場合に比べ有利な点は、ISSが子午線をまたいで飛行する時でも連続追尾が可能。 赤道儀はISSが北極付近を通過する場合、使いにくい。 水平・垂直の回転軸のため素早い導入に有利。視野からずれても再導入が容易にできる。 連続追尾しても地面に対し視野が回転しない。
ISS追跡撮影の練習は高高度(1万m)を昼間飛ぶ旅客機を肉眼で見つけ、
望遠鏡視野に導入、手動追尾、直焦点撮影をお勧めします。
カメラボディに手振れ補正機能があれば成功率の高い撮影ができます。
ビクセン ED103S 鏡筒ユニットのみ2007年11月より使用。
口径103mm、口径比7.7 エコガラス使用のED対物レンズは良い恒星像が見れる。
付属のフリップミラーは目視観察に便利。ファインダーは暗視野照明付きで良くできている。
GPD赤道儀で使用。
写真左下:Borg製31.7mmヘリコイドを使い、以前から使っている24.5mm径、31.7mm径各種接眼鏡が直進方向とミラー方向同時に合焦して使えるようにしている。 Borg製アダプタリングを使い直進方向は直焦点撮影、拡大撮影、コリメート撮影が従来から使っていたアクセサリーで可能。
実際に使ってみると、フリップミラー後方にカメラを取り付け惑星のコリメート撮影でピンボケに写ることがある。(カメラのピントは無限遠に固定)
これはカメラ+接眼レンズの重みでフリップミラー付け根2インチ径スリーブ部が傾くためと思われる。
スリーブ抜け止めの溝がスリーブ付け根にあり、この隙間とスリーブの短さが傾く原因と思われる。
がたつき軽減に2インチ接眼アダプタにある止めネジの穴を一つ追加して等間隔3点でフリップミラーを固定して使っている。
写真左下:コリメート撮影はフリップミラーを使わずBorg製アダプタリングを使い7.6cm屈折で使っていたカメラアダプタで撮影している。
7.6cm屈折から1インチ口径が増えただけだが重量と鏡筒直径が大きく、 取り扱いは注意を要する。望遠鏡初心者の方はいきなり10cmクラスを買うより6〜8cmクラスの屈折で使い方を練習した後に上位機を購入することをお勧めします。 (2007年12月 記)
小型屈折望遠鏡三点 / 3-small refractor telescope
上:d=40mm fl=300mm アクロマート屈折
昭和40時代、望遠鏡は買うものではなく作るものと思っていた。雑誌に作り方が載っていれば何度も読み返していた。
1986年ハレー彗星遠征用に原形製作。1993年アメリカンサイズのアイピースが使えるように手を加える。
対物レンズ以外の材料はホームセンターで買える材料を利用。
鏡筒は塩ビパイプ。伸縮フードはメーカー製を参考にした。
対物レンズセルは厚紙より発塵が少ない牛乳パック利用。合焦部はターンバックル利用の直進ヘリコイド方式。
南半球遠征時、極軸セッティング後の追尾チェック、自動ガイド撮影中は星野観望に使用していた。
デジタルカメラでは極軸セット後の試写をカメラで再生して追尾チェックが可能。この望遠鏡を持って行く必要はなくなった。
中:d=60mm fl=400mm 元ファミスコ60 アクロマート屈折
接眼部をBORG製ヘリコイドTに換え合焦部を強化した。
元のファミスコは1987年、池袋サンシャイン60でのイベント時500円で購入。
望遠レンズと見間違うほどの直焦点での写りにびっくりした。
1990年代〜2014年まで目視ガイド鏡に使用。2015年からNexGuide自動ガイドで使用。
下:d=71mm fl=400mm Borg製 71FLフローライト屈折
撮影専用の望遠鏡。フラットナーを常時使用。fl=416mm APS-Cデジタル一眼でM31銀河が画面一杯に収まる。
望遠レンズより、星のピントが合わせやすい。
2016年より使用中。
口径10cm F=10 主鏡はパイレックス無メッキのニュートン式。1976年研磨。
初めから太陽観察用として製作。写真用NDフィルター1枚の減光で太陽の撮影が可能。
全体像の観察は溶接面用遮光ガラス#11で減光してK20mm接眼鏡で可能。
自作木製フォーク式経緯台で使用開始。現在はビクセンGPD赤道儀で使用中。
スライド式接眼部でM42ネジマウントのPENTAXを中間リングを介して取り付け、直焦点、アイピース拡大撮影が可能。
BORGより近年M42対応リングが安く入手できるようになった。それと
デジカメアダプタSD-1を使いデジタルカメラでコリメート撮影ができるようになった。
デジタル化前はミニコピーフィルムを30フィート長巻で買い、撮影後は自家現像していた。
デジカメのおかげで安価に太陽撮影ができるようになった。デジタル一眼導入後は直焦点で太陽を撮影している。
太陽撮影は自宅周囲の空が電線だらけのため、公園に望遠鏡を運んでいる。
散歩中の市民から最も多い質問は「これなんですか?」 …「望遠鏡です」と答えても対物レンズが無い。
ぴかぴかにひかる反射鏡も無いため納得してもらえないことが多い。
夏の強い直射日光に照らされたアイピースは素手で触れないほど熱くなる。自分自身もへとへとになる。
秋から早春の柔らかい日差しの中、日光浴をしながらの太陽観察は楽しい。
注意!! 太陽を望遠鏡で直視観察する場合は減光フィルターの過熱対策、 肉眼に有害な紫外、赤外光も減光されているかを調べて使用する必要があります。
4-inch Newtonian ,f/10 ,Primary mirror=Pyrex ,without mirror coat. Since 19761970年代に買ったKOWA製7x50双眼鏡を活用するため上記の7.6cm屈折用対空架台と三脚を利用してホームセンターで入手できる材料で自作した。
バランスが取れているのでどこへ向けても滑らかに動きフリーストップ。小型の椅子に座り、エレベーターで高さ調節する。
フォークの外に懸架することで三脚足と観望者との干渉が軽減された。天頂付近は見るのをあきらめている。
重量1kg余りの双眼鏡を手で持っていると直ぐにしんどくなるが、この架台のおかげで手の負担がなくなり見ることに集中できる。