2/10(木):サンパウロ→リマ
ブラジル(サンパウロ)からペルー(リマ)へ移動。意外にも予定通りに離陸。ペルーは空から見てもブラジルと違って緑がほとんどなく、土漠がアンデス山脈と海岸の間にずーと広がっていました。

到着したホテルは新市街にあり、こじんまりとしていい感じ。インターネットがタダだったり(さすがベストウエスタン、ただし高速ではない)と、ソフト面もナイス。

早速街に出てみると、思った以上に安全できれいなところでした。異様な数のカジノと銀行、たむろする両替商、クラクションを鳴らして客引きをするタクシー(料金は毎回乗る前にネゴ要)を除けば、欧米のちょっとした町にもひけをとりません。海辺のお台場のような施設でボリューム満点のランチを平らげ、ホテルに帰って爆睡、翌朝まで目覚めず。



飛行機から見たリマの海岸線。

なんだかお台場っぽい「Larcomar」。
2/11(金):リマ

大統領官邸。赤と白の旗がペルーの国旗、その右下にあるのがインカの旗だそうです。


午後からブラジル人とカナダ在住タイ人に混ざり、市内観光へ。
旧市街はコロニアル風の趣きある街並みで、治安の悪さに目をつぶれば滞在にはこちらのほうが楽しそうな感じです。聖フランシスコ教会では地下にあるカタコンベを見学。骨がパーツごとにきれいに分類され納められていました。合掌。当時の富裕層は、教会へ寄進して、専用のカタコンベに埋葬してもらったとか。人間の悲しい性を感じました。ちなみにカタコンベは地震などでも簡単に崩れないように設計されているらしく、専門家によればリマで最も地震に強い場所だとか。でも地震がおきてもここへ避難する人は皆無なんですと。そりゃ、ちょっとね〜。

バスは貧困層が住む山際の地域を抜け、豪華な家が建ち並ぶ新市街のサンイシドロ地区へ。ペルーの海岸地域は雨がまったく降らないため、貧困地域の家には屋根がないところもあるとか。水が貴重なため、街路樹などもお金持ちの住む地区にしかありません。海に近いミラフローレス地区についたのはちょうど日暮れ時。海を見下ろす公園にはカップルがいっぱい・・・と思ったらなんとそれようにわざわざ作られた公園なのだそうです。



聖フランシスコ教会地下のカタコンベ。
骨を見たい方は、こちらをどうぞ。



貧困層が住む地域。
リマの家の壁はとってもカラフル。

カップルでいっぱいの公園、「Parque del Amor」。
それにしてもすごい像作っちゃいましたね。
2/12(土):リマ→イカ
早朝リマからイカへ長距離バスで移動。Royal Classとかで立派な二階建てバス登場。がっ、中は結構がたがた。でも軽食サービスなどもありボチボチ。イカでホテルにチェックインし昼食後、いよいよナスカの地上絵見学フライトへ。その前に時間が少しあったのでホテルで乗馬を申し込む。だって、1時間350円なんですよ!値段も値段なので期待していなかったのですが、ホテルの敷地を出て町を抜け、砂漠へ。中近東みたいな光景にびっくり。馬を走らせたりして、十分に満喫しました。


外見は立派な長距離バス。

砂の上を歩かされるので馬も少々へたり気味。

ロビーで昼食を楽しむ機長。


操縦席でマニュアルを読む機長。


待たされているコンドル航空。


ウチュウジン、ミエタ?ミエタ?
空港へ到着すると、出発予定時刻は14時だが、急遽30分遅延とのこと。飛行機は既に到着しているし、整備もしていない。なぜ???あっ、パイロットが飯食っていました。。。

満腹になってご機嫌になった機長に連れられて、いざ飛行機へ!乗り込んでからテイクオフまで妙な待機時間が。機長を覗き込むと、マニュアル読んでいました。一瞬不安になりましたが、その後飛行機は思ったほど揺れずに現地上空に30分ほどで到着。ここで、一つの絵を右旋回、左旋回しながら乗客に見せるため、かなり気持ち悪くなる。これが噂に聞いていたゲロフライトか〜。

肝心の絵は、上空からだと意外にも線が薄く、気をつけないと気がつきません。機長がスペイン語、英語に続いて、「ミギ、ミギ、ウチュウジン、ウチュウジン、ソコ、ソコ、ミエタ?ミエタ?」と的確な日本語で教えてくれるので、何とか一通り見れました♪


帰還後、近郊のワイナリー、オアシス、博物館などを案内してもらったのですが、圧巻は博物館。出土したミイラや骨がたくさんあり、特に高貴な人々の細長い頭蓋骨(幼少時に頭を強制的に抑えて細長くする)は同じ人間とは思えないほど。写真撮ると1枚につき150円取られるので、写真はありません。悪しからず。
代わりにワイナリーの写真でお楽しみください。


オアシスの写真もどうぞ。
2/13(日):イカ→リマ

手前の黒っぽいのがフンボルトペンギン。厳しい環境のせいか、なんとなく背中に哀愁を感じました。


海と岩の間の黒いのが全部海獣です。
<ヨメメモ>ペンギン班海獣班、まとめてこちらへ!
イカから車で小一時間ほどでパラカス半島へ到着。ここでボートに乗り、沖の島へ海獣や海鳥見学へ。島は、わずかな砂浜部分は海獣が、そして崖や島の高いところは一面海鳥で埋め尽くされていました。フンボルトペンギンなどもわずかに居て、嫁は喜んでいたのも束の間、かもめに糞を落とされ凹んでいました。ちなみにこの糞は貴重な輸出資源(肥料)で、乱掘される前は30メートルも糞が積もっていたとか。半島のホテルで昼食後、リマへ例の豪華バスで戻りました。

2/14(月):リマ→クスコ
リマからクスコへ飛行機で移動。高度3,400mにあるため、高山病が恐い。前日から予防薬を服用し、移動時には決して走らず騒がず、ホテルで出された頭痛に効くというコカ茶をありがたく飲み干しました。

ホテルで一休みした後は、バスで市内観光へ。昔インカの神殿だったという教会や、山の上にある遺跡などをめぐるものの、スペイン人が征服時にあらゆるものを壊してしまったため、どこも現在見られるのは「インカウォール」とよばれる石積ばかり。それすらもスペイン人は自分達の建造物を作るためにかなり破壊してしまったようですが。


丘の上から眺めたクスコの街。


きっちりと積み上げられたインカウォール。お見事!



観光バスに群がる物売りのおばさんたち。



レストランでのショー。
帰り際にはもれなく「CD買わない?」の営業つき。
観光スポットでは、アルパカの織物や金銀細工の物売りが山のように寄ってきて、しまいには市内観光のガイドまでが一緒になって民俗音楽のテープを売りつけようとする始末。同じペルーなのにナスカとは全然違う商魂のたくましさでした。しかし古い町並みや広場、スペイン支配時代の建築物などは趣があり、さすがインカ帝国の首都という感じ。

夜はコンシェルジュおすすめのペルー料理レストランへ。コース料理に民俗音楽とダンスのショーつきで、お一人様1,500円。お約束の「コンドルは飛んで行く」など満喫しました。

2/15(火):クスコ
この日は、一日中クスコ郊外のインカ遺跡見学ツアーへ。最初に連れて行かれたのは、土産物市場。100軒ほどの土産物屋が、繰り返し繰り返し同じような物を売っています。あまり土産物に興味がない私達は、近くのカフェでコカ茶とインカコーラを飲んで時間つぶし。その後、2〜3のインカ遺跡を見て回るが、何れもスペイン人が壊してしまったので土台しかなく、どことなく悲しい気分になってしまいます。印象に残ったのは、道端で売っていたとうもろこし。あまり甘くないが食べ応えがあり美味しかったです。


どこの町でもどこの店でも、全く同じ土産物を売っている。買い忘れても補充可能なので、ある意味安心。

コカ茶。そのままでも美味しいですが、砂糖を入れて飲むといっそう美味。

インカコーラ。まずからず、うまからず。


インカの寺院・・・があった場所。

インカの石積み・・・の上に建てられたカトリック教会。


粒の大きいとうもろこし。味が薄いので、お好みで塩をふり、チーズをかじりながら食べます。

2/16(水):クスコ→マチュピチュ
朝6:00の電車でマチュピチュに向かう。車内は予想よりも快適で、約4時間で麓の町アグアスカリエンテスに到着。ここでバスに乗り換え、20分ほど激しい崖道を登っていくとマチュピチュの遺跡に到着。

オオオー、と思わず雄たけびを上げてしまう光景が目の前に広がる。周囲は断崖絶壁の厳しい岩山ばかりなのに、遺跡がそこに浮かんでいるのです。まるで夢を見ているよう。。。ガイドの説明を受けた後は、上段の方に腰を下ろし、うっとりと眺めて過ごしました。この景色の素晴らしさは、私の拙い表現力では書き表せません。こんな景色見ながらおにぎり食ったら最高に幸せだろうな〜。

麓の町へ戻る道で、名物の「グッバイボーイ」に遭遇。九十九折の道を降りるバスの先々に、何度も同じ子どもが現れて手を振るというものなのですが、これが結構完成された芸で感心してしまいました。

夜はペルー料理レストランへ。どの椅子の上にも、やけに小さなサイズの毛皮がざぶとんのように置いてある。たしかペルーでは「クイ」という大きなねずみをごちそうとして食べるとか・・・。


アグアスカリエンテスの駅。電車を降り、人波に流されていくと、自然にバスに乗れちゃいます。



遺跡の芝生は20世紀にケニアから導入されたもので、リャマの飼育用。発見された頃は、地元の農民が植えたとうもろこしが少々あるだけで、あとは土だったとか。

マチュピチュとは、インカの言葉で「古い山」の意。これは遺跡の隣にある山の名前で、遺跡自体の本当の名前は、実は不明なのだそうです。


マチュピチュ遺跡はかなり自由に歩き回ることが出来ます。その分保存が心配です。

石の割り方を熱心に説明するガイド。何を聞いても最初に「Of course!」と答えます。「バスは何分おきにでているのですか?」「Of course! 満員になり次第出発します」という具合・・・。


グッバイボーイ。バスの終点でチップを集めた後は、ちゃっかりとバスの助手席に乗って再び坂の上に戻ります。

これが現地のごちそう、クイ(英名:Guinea-Pig)。
クスコの大聖堂に飾られている「最後の晩餐」では、キリストのお皿にこの肉が載せられています。

2/17(木):マチュピチュ→クスコ

体力不足の中年にはちょっとつらい登山道。


頂上に辿り着くが、遺跡は雲に覆われて見えず。



狭い洞窟をくぐりぬけ、岩をよじ登って頂上へ。


30分ほどねばってようやく見えました。

朝再びマチュピチュ遺跡にバスで向かう。あいにく遺跡付近は霧が出ていたが、晴れることを祈りつつ、近くのワイナピチュ山に登る。遺跡から約1時間ひたすら急な登山道を登ります。ようやく山頂に着くと、何故かそこには若い日本人観光客が10人以上も居て、さながら日本の山に登ったみたい。きっとみんなガイドやガイドブックから早朝の山頂がベストと聞いて、律儀に早起きして登ってきたんでしょうね。

しばらく山頂で待っていると、霧が晴れ、何とか遺跡を上から眺めることが出来ました。この後、少し霧雨が降ってきたので念のため遺跡まで下山。下山したとたんに土砂降りになり、山の天気の変わりやすさを痛感。次はいつ来れるか、というか多分来れないでしょうから、少しでも目に焼きつけ感じようと、ポンチョを着こんでしばらく遺跡を歩き回った後、ふもとの町へ下りました。


遺跡の中でもうっかり間違った道に入ると、こういう階段を上る羽目になります。


エジンバラZOOで買ったペンギンポンチョが大活躍。

霧のマチュピチュもまた一興。
町では、クスコに戻る前に温泉で汗を流しに行きました。がっ、ちょっと温泉というには厳しいものが我々を待ち受けていました。でも気合でちゃんと入りました。クスコ行きの帰りの電車の中では、往路と違い、インカマンや乗員によるアルパカファッションショーなどもあり賑やかな内にクスコに到着。


温泉と言うよりは温水プール。しかもぬるい。。。

インカマン(勝手に命名)。
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