2008.11.19
バーゼル動物園
嫁@ペンギン班です。引越し以来ずっと気になっていたバーゼル動物園(Zoo Basel)に行ってきました。

入場料は16フラン。年間パス(80フラン)は有効期限が3月16日から一年間、と決まっているらしいので断念しました。



歴史を感じさせつつも地味な入口

トラムのZOO駅。発音は「ズー」ではなく「ツォー」。

シンボルマークはキリン
ということで普通のチケットを買い園内へ。
ゲートを通ってから、ん?チケットのチェックは?と思い振り返ると、そこには気弱そうなおばちゃんが控えめに立ってました。目が合ったのでチケットを差し出してみると、すごくぎこちなくチケットをチェックし、おそるおそるという感じでハサミを入れてくれました。ボランティアの方でしょうか。さくっと通過したほうが親切だったかな・・・。

入ってすぐの池で、たくさんの水鳥が集団でヘンなポーズをとってました。濡れた翼を乾かしているのか、バンザイの体勢でじっと動きません。もしかして、こういう鳥?(・・・のわけはなく、あとで見たら普通のポーズに戻ってました)

右に進むとシマウマとダチョウがいました。手前の池には実はカバがいるそうです。このときはちっとも気づかずに通過してしまいましたが、実はかなり珍しい混合飼育みたいで、見逃したのが悔やまれます。

こういう鳥?


カバとのスリーショット、見たかった

サル山

この子はホースがお気に入りの様子

つづいてはサル山。外国にもニホンザルが?と思ったら、カニクイザルでした。動きはニホンザルとよく似て、見ていて飽きません。

それにしても寒いなーと思ったら、ちょうどいいところに霊長類館が。中ではゴリラたちが朝食の真っ最中でした。
面白かったのはこの透明な箱。中に野菜が入っていて、小さな穴がいくつか開いています。一頭のゴリラが、木の枝や指を器用に使って、中から大きなニンジンを取り出しました。うれしそうにパクっとくわえたところで視線に気づいたのか、こちらを振り向き、自慢げにアピール。



掃除中の飼育係を監視するオランウータン

かなり夢中

いえ、うらやましくないです。
ここにはゴリラの他、オランウータンやチンパンジーもいて、それぞれの部屋で集団生活を送っています。飼育場の中はコンクリートむき出しでちょっと無機質な印象ですが、藁が敷かれた居心地よさそうなコーナーがあったり、木の枝やロープ、麻袋、タイヤなどたくさんの遊具が設置されていたりと、飼育員さんの愛情を感じました。

続いて鳥類館へ。四角い事務所風の建物でドアは堅く閉ざされ、一見「ここ入っていいの?」という感じですが、中に入るとそこは緑生い茂るジャングル。ポカポカして居心地がよかったです。
ドアの上にはラブリーな彫刻が

ちょっとだけ南国気分

動物園は市街地にあるため、サバンナ風のライオン飼育場のすぐ後ろに普通の家々が並んでいます

キリン舎入口。
寒さのため、動物たちは屋内飼育場にいることが多いのですが、中でも1910年にできたというキリン舎は印象的でした。

入口はまるで銀行か商館のよう。内装も手が込んでいて、真っ白な壁にどっしりとした木の扉、滑らかな曲線を描く柱は、まるで誰かのお屋敷のようです。
キリン4頭でこの部屋は少し狭いかなと思ったら、両隣の部屋にも餌箱があり、扉を通って自由に行き来できるようになっていました。どの子もいかにも慣れた様子で頭をひょいっとかがめ、上手にドアをくぐっていきます。キリンとしてそれはどうなのかと思いつつも、その優美な姿にはつい見惚れてしまいました。
天窓もついてます。


キリン舎外観。お茶によばれても違和感ない感じ。


油断した外見とは裏腹に警戒心の強いケープペンギン


アフリカ出身

寒い中でも容赦なく外で飼われているのが温帯ペンギン。こちら、日本ではケープペンギンと呼ばれている種ですが、ドイツ語では「メガネ(Brillen)ペンギン」と呼ぶようです。

木や岩がふんだんに使われた飼育場

メガネといえばちょっと珍しいメガネグマ。飼育場を見回してもどこにもいない・・・と思ったら、高い木のてっぺんにいました。そこかいっ!

南米の森林に生息する動物で、こう見えて木登りが得意なんだそうです。

遠くを眺めてくつろぎのひととき

最後は入口付近のVivariumへ。ちょっとした水族館みたいな感じで、魚、ペンギン、亀、爬虫類などがいます。

このコーナーの名物はペンギンウォーク。外気温10℃以下の日に限り、キングペンギンとジェンツーペンギンが園内を散歩します。

11時ちょっと前に、飼育員さんに先導されてお散歩開始。総勢15羽程のペンギンを、子供たちが遠巻きに囲みます。

キングは脇目も振らずスタスタと進むのですが、好奇心旺盛なジェンツーはすぐに脇道にそれたり、人間の子どもをじっと見つめて動かなくなったり。見つめられた子どものほうも固まってしまい、飼育員さんが助けにきていました。

屋内でお留守番のキングのヒナ。
相変わらず親より偉そう。

まとまりよく素直に進むキングペンギン。
賢いのか、何も考えていないのか。

寄り道ジェンツー


ガン見ジェンツー


意外とちゃんと水族館

アンニュイな表情が魅力
最後に魚と爬虫類コーナーをさくっと覗きにいきました。そこで出会ったのが、今日一番の美人さん、ミズオオトカゲ(別名:サルバトールモニター)。頬にそっと添えられた手がたまりません。

ペンギン班やめてトカゲ班になろうかな。

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