2006.9.4 宝永山散策 その3

出発から3時間22分、御殿庭上に到着。予定をちょっとオーバーした。
お腹がすいたので少しおにぎりを食べて腹を満たす。
で・・・御殿庭って、何?

時間 ポイント 概要 コースタイム
(トータル)
12:06 分岐  御殿庭上を出て7分ほどで到着。目の前には大きくえぐれた砂の穴。
 どうやらここが宝永第二火口のようだ。

 ・・・エッ、第二って??

※↓の写真は、御殿庭上の手前にて撮影。写真右手の赤岩が宝永
山、奥のえぐれたところが宝永火口、手前が第二火口の大穴(?)
    7
( 3:29)
12:22 分岐  また分岐で〜す。
 我々(?)のように、フツーに山歩きをしている人がいるが、それと同じ
くらいにごくごくフツーの軽装の人がいる・・・
 別に軽装で山歩きをしているわけではない・・・つか、山歩きのつもりも
なかろうが。
 この辺りは富士宮口からホトンド水平にサクッと歩いてこれる距離だ
から(10分くらいか?)、観光気分の人も少なくない。
 デートでこの辺りまで足を延ばしたカップルとか、ドライブついでに宝永
火口を見に来た初老の夫婦とか・・・

しかし革靴でこの砂場はきつかろう・・・

 あ、こらっ いくらなんでもそんな格好じゃ宝永山はムリだって!



 ・・・好んで取ったルートとはいえ・・・
 ・・・フジアザミを堪能できたとはいえ・・・

 サスガに自分のしてきた苦労がちょっと空しくなる瞬間である・・・


 あ、それはそれとして、こっからお中道・・・宝永火口へのルートとな
る。
   15
( 3:44)
 ここいらあたりに来ると、地質・・・というのは違う
な。地面の質が変わってくる。
 これまで登ってくる足場は砂ばかりだったけど、こ
の辺は小石になる。直径で2〜3センチくらいだろう
か?
 歩くとカランカランと素焼きの陶器のような音がす
る。なんというか・・・軽くて乾いた音というか・・・なん
か不思議な感じがする。
 石を拾ってみると軽石のようだ。これは火山弾か
な?
 噴火当時、どれだけ熱い溶岩が急激に冷やされ
たのだろう・・・?少しの間、大自然のドラマを想像し
て浸ってみた。
12:33
  :40
宝永火口  到着です。

 ↑の写真では読みづらいのですが、第二火口のナゾが解けました。
 宝永火口は3つあるそうです。つか、3ヶ所も同時に噴火したのか
煤i゜Д゜)
 そ・・・それはビックリ。どんだけのエネルギーだったんだ。
  11
( 3:55)
 イヤそんなことより、↑宝永火口奥壁のスケールに感動。
 でかっ!!
 言葉で表現するに、それしか思いつかない・・・

 お中道に入ってすぐからその大きさは実感できるが・・・ハテそのすご
さをどうやったら表現できるだろう・・???
 何はともあれビジュアル!と、写真を撮ってみたけれど、あまりに大き
すぎて1枚じゃ収まりきらない。上の写真も5枚つなげて作りました。あ
あ、でもこれじゃ却って分かりづらくなったような・・・

 ガスも出てきて山頂も見えない・・・仕方ないので早々に出発。


 それにしても、よくよく見るとこの
辺りの石って何となくピンクがかっ
てるような気がする。これも噴火に
よるものなのだろうか?
 そういえば、御殿場口の八合目に
赤岩小屋とあったが、やはりそっか
ら名づけたのだろうか?
 関東ローム層の赤土も、もともと
は富士山の灰が降ったものだか
ら、やはりそういうことなのだろう
か??


 宝永山に向けて登り始めた少し後、奥壁のガスがだんだん少なくなっ
てきた。あ、これはチャーンス!!
 おぉぉぉっ!やった、山頂まで撮れたぞぉぉぉっっ

 ・・・・あとで知ったが、山頂はこの写真からはるか上だった・・・
 角度の関係でここから山頂が見えるわけもなく、ここから見えるへりは
せいぜい8合目辺りの高さしかなかった・・・_| ̄|○
13:45 分岐  お昼ごろから出てきたガスは、宝永山に向かって登るにつれだんだん
増えてきた。駿河湾からの湿った風が冷えてガスとなっているのだろう
か?
 時間の経過とともにガスはどんどん増えて、いつの間にやら真っ白に
なってしまった。アイヤ〜・・・

 ところで、御殿庭上のあたりからガラガラと落石らしい音を聞いてちょ
っとビビッていたのだが、ここで原因がやっと分かった。
 この奥壁の石がしょっちゅう崩れて転がっているんだ!

 ・・・奥壁に近づいちゃいけない理由もよ〜っく分かった・・・

 砂利道のような登りを経て、やっと宝永山と同じ高さまでたどり着く。
 ここからは宝永山への道と、御殿場口への道の分岐だ。当然宝永山
に向かう。
   55
( 4:50)
13:55
14:05
宝永山 着
     発
 宝永山・・・といっても富士山の中腹が大噴火で出っ張っただけのこと
のような気もするけど。とりあえずたどり着いた。
 さっきの分岐に上がってからは風がモロに受けるようになった。けれど
面白いもので、ここがガスの境界にもなっている。ここまで一気に吹き
上がったガスが、登りきった勢いでさらに上へと押し上げられる。
 だから宝永山から南側はホトンド真っ白で見えないのに、反対側は雲
があるけど見えなくもない。あぁ、地形って面白いなぁ。

 ここから山中湖も見えます。

 すんません、見づらいですが。

 それにしても・・・

 この破壊された何物かは、やはり強風によるものなのだろうか・・・?

といいつつシャッターチャンス♪
   10
( 5:00)
14:15 分岐  宝永山から先ほどの分岐へ戻る。
 もちろんここから御殿場口へ向かう。
   10
( 5:10)
14:27 合流  緩やかな登りを経て御殿場下山道と合流。この辺はもう大砂走りだか
らザクザクと下れる。
 今日富士山に登ってきた人もいるのだろう、上からも降りてくる人がい
る。もう山小屋は閉まっているので泊まりはできない。だからみんな日
帰りスケジュールだろうな、だいたい宝永火口を通って富士宮口に向か
うようだ。

 ・・・そうか、こういうコースでもいいんだ。
   12
( 5:22)
15:28 御殿場口駐車場
 大砂走りをザクザク下って50分ほど、15:18大石茶屋を通過。もち
ろん営業してない。そしてさらに10分、御殿場口駐車場に到着。
 1:01
( 6:23)

以上、宝永山散策の記録です。
砂やら砂利(?)やら、あちこち登りにくいイヤな道ばかりです、正直言って・・・
写真では感じないだろうけど、午後はガスに見舞われてたのが多いです。
もちろんそんなとこは写真に撮る気にもなれないので残ってません。

そんなこんなであげつらえば悪いとこが多いんですが・・・

でも、あのフジアザミと宝永火口のスケールは凄かったです。
この2つだけでこのコースは報われた気になれました。


・・・でも、何度もやる気になれるかどうかは
別の話だが・・・


(2007.1.28)
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2006.9.4 御胎内温泉〜おまけ