ルート進行
誰にもわかるコード進行 11



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おとずかい
  
音楽ガイド  フォークのこと


誰にもわかるコード進行

(1)度数の変化
(2)和音進行における優先度
(3)4度上行・5度下行
(4)2度上下進行
(5)その他

参考  じゃまのようでも欠かせない音:非和声音・和声外音

 ほとんどのコード進行は主要三和音と副和音や借用和音との機能の結びつきで解説されています。
 和音は音と音の結びつきで成り立ち、コードの進行はあるコードと別のコードの構成音との結びつきです。
 そこで和音の根音を変化させるルート進行にふれます。
 
(1)度数の変化
 「音楽ガイド」にこどもの歌211曲の出だし4小節の音符をドレミファ順に並べていますが、
 音の並びにはドレ・ドシの2音列、ドレミ・ミレドの3音列、ドレミファ・ソファミレの4音列が頻出します。
 また、ドレド、レミレ、ソラソ、ラシラなどひとつあがってもとに戻ったり、ドシドやミレミのように逆のパターンも多い。
 これと似たものが和音の2度進行、3度進行、4度(5度)進行です。
 コード進行では2度進行の「ダイアトニック並進行」があっさり解説され、3度進行はふれられません。
 むしろ、コードの進行は4度上行(5度下行)が基本で、2度進行や3度進行もあるということでしょうか。
(2)和音進行における優先度
 度数の優先はどの解説も次のようになっています。でも、それ以上ふれないのも舌足らずですね。
 @4度上行・5度下行: これはポピュラー系は「サークル・オブ・ヒフス」と気取っていますが同じ進行です。
 A2度上下行(順次進行): ダイアトニック並進行と呼ばれています。
 B3度下行:  あることは並べてもほとんど解説がありません。
 C4度下行・5度上行:   あることは並べてもほとんど解説がありません。 
 D3度上行:  あることは並べてもほとんど解説がありません。
(3)4度上行・5度下行
 4度上行が5度下行と同じことは何度も繰り返してきました。
 五度圏の説明に疑問を持って音楽に深入りしましたが和音の進行はこれに尽きるというほどです。
 @ドミナント進行
 なんども登場するドミナントからトニックに至るD→T進行で、長調のG7→Cや短調のE7→Amのパターンです。
 終止形ではTDTとSDTのパターンですが、曲の始めや中継ぎにも使われる万能な進行です。
 このD→T進行を「強進行」と呼びます。
 Aツー・ファイブ進行
 これは長調のサブドミナントを代理和音に代えて4度上行にした進行です。
 ツーはダイアトニックコード2番目のDm、ファイブは5番目のG7をいいます。
 Bツー・ファイブ・ワン進行
 ツー・ファイブ進行をDm・G7・Cの進行にすれば4度上行が二つ重なります。
 Cダブル・ドミナント進行
 セカンダリー・ドミナントを加えてドミナント進行を続けることです。
 長調のD7・G7・Amの進行です。短調のAm・E7・Amは終止形でセカンダリー・ドミナントではありません。
 D強進行を三つつなげる
 和音を4度上行にするもので、ハ長調ならAm・Dm・G7・CやA7・Dm・G7・Cがあります。
(4)2度上下進行
 2度上下進行は順次進行のことです。音符の進行でも多用されるのは違和感を持たせないからでしょう。
 細かくなるのでふれませんが「和音外音」や「非和声音」と呼ばれる音も音と音を結びつける大切なものです。
 これには「経過音」・「刺繍音」・「倚音(いおん)」・「先取音」・「逸音」・「繋留音」があります。
 簡単に言えば、根音が1・2・3・4や1・7・6・5の並びになっている進行です。
 こういう並びをダイアトニック並進行といいます。
 @1234進行: 根音がドレミファになります。C・Dm・Em・F
 A1232進行: 根音がドレミレになります。C・Dm・Em・Dm
 B4321進行: 根音がファミレドになります。F・Em・Dm・C
 C6545進行: 根音がラソファソになります。Am・G・F・C
 D1765進行: 根音がドシラソになります。Am・G・F・E7
 フォークの出だしには123くりかえし、1234が各1曲のほか1345が2曲ありました。
(5)その他 
 3度上下進行や4度下行(5度上行)は可能性として語られ、フォークやGSにも見当たりません。
 次のパターンを繰り返して弾いてみましたがしまりがない進行に感じます。
 @3度進行: 長調の1642下行(C・Am・F・Dm)や短調の1357上行(Am・C・E7・G)
 A4度下行(5度上行): 1526で並べる長調(C・G・Dm・Am)、短調(Am・Em・Bm♭5・F)
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    参考  じゃまのようでも欠かせない音:非和声音・和声外音
 音と音のつながりやルート進行で忘れてはならないのが和音の構成音(コードトーン)以外の音の機能です。
 たとえば、ドではじまる音の並びにはドレ、ドレミ、ドレドレ、ドレミファがひんぱんに登場します。
 なめらかに音と音を結びつけるだけでなく、おやっと感じさせる音の変化がそこにあります。
 これを和音に置き換えると、ドレミの和音はないのでC(ドミソ)かF(ドファラ:転回形)を当てはめるしかありません。
 和音は基本的に1・3・5・7度と3度づつ積み重ねる(4度や6度は例外)からです。
 テンションと呼ばれる5つ以上の積み重ねも3度ずつですから解決しません。
 でも、順次進行と呼ばれる2度進行の滑らかさを無視できません。
 コード進行には、
 @根音を順次進行させるルート進行
 A同じ和音の中でベース音を半音ずつ進行させるクリシェ
 B他の和音のベース音を用いて半音進行させるカウンターラインもあります。
 これも全音や半音のなめらかな2度進行の技法でしょう。音の積み重ねでなく和音の移動による解決ですね。
 当てはめるにはじゃまだけど、メロディ(旋律)に欠かせない音が非和声音とか和声外音です。
 知らなくても良いことですが、音のつながりを持ち出しましたので補足します。
 音符を使わずに基本的なものを整理しておきます。作曲や編曲をするときの参考にしてください。
 より詳しい説明は音符がついている解説で確かめてください。
 通常は次の6つのパターンがありますが、「経過音」と「刺繍(ししゅう)音」を知っておけば充分です。
 名  称   はたす役割     参考例(色付きの下線部分)と解説
1つの和音の中で発生する非和声音 経過(ケイカ)音  なめらかにつなぐ  ドミ    ミド    ドレミファ  ドシラ
刺繍(シシュウ)音  上下にゆれる動き  ドド    ミミ    ド   ドミレ
倚(イ)音  アクセントをつける ある和音が鳴り始めたときに拍をつけるためにいきなり鳴らされる音(通常は強拍部に現れる)
2つの和音の中で発生する非和声音 先取(センシュ)音 和音の変わる直前の弱拍に現れる 次に続く和音の構成音が、その和音に先立って出現する非和声音(同じ音の連打になる)
逸(イツ)音  弱拍に現れる 次に続く和音の構成音が、その和音に先立って出現する非和声音(別の音への跳躍になる)
繋留(ケイリュウ)音 タイで結ばれた同じ音が非和声音になる G7→Cのコード進行でソレドは1度音・繋留音・1度音
参考:角聖子監修『ピアニストのためのコード学習帳』(リットーミュージック・ムック)ほか
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