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≪1年目 春の月 15日 (日) 晴れ≫

 コッコの様子を見に行くと、なんとを産んでいた。さっそく恒例の丸呑みを・・・こらコッコ、こっちを見ていたら食べにくいじゃないか。あっち行ってろよ、シッシッ。
 ・・・仕方がない、こいつは育ててやるとするか。なあ、卵。お母さんに感謝するんだぞ。

 じょうろがないので仕事ができず、近所に生えている薬草を引き抜いて出荷箱に入れると、その足で鍛冶屋へ向かう。そして出来上がっていた銀のじょうろを受け取ると、牧場へ戻ってさっそく使ってみる。
 はっ!? な、なにぃ!? 凄い、凄すぎる! 作業効率は一気に4倍(当牧場比較)! おかげであっという間に仕事が終わる。ほえ〜、こんなに違うのか。これは他の道具も、さっさと改造してもらった方がよさそうだな。しかしサイバラさんって、いったい何者なんだ? 人間国宝級じゃないか? 

 そんなことを考えながら歩いていると、いきなり貧血を起こし、目の前が真っ白になった。
 ・・・ん? 貧血じゃないぞ?
 不思議に思っていると、以前テレビのクイズ番組に出ていた女神さまが現れた。どうやら万歩計の数値が10000になったので、おめでとうと言いにきたらしい。はいはい、わざわざありがとうございます。それで賞品はなんですか? え、何もないの?
 どうやら本当にないらしく、女神さまはそのまま消えていった。・・・一体、何だったんだ?

 しかしこの万歩計、一度もリセットしていないのに、今ごろやっと10000になったのか。ほとんど毎日つけて歩いていたんだから、普通に考えたら10万は軽く超えているんじゃないのか?
 ともかく、万歩計を持ち歩くのは邪魔だったんだ。持っていても役に立たないのなら、宝箱にしまっておこう。もっと大きなリュックを買ったら、また持ち歩いてもいいけどね。

注:このゲームの万歩計は、リュックに入れて使用する。


≪1年目 春の月 16日 (月) 晴れ≫

 今日はじゃがいもを持って、女神さまに会いに行くことにした。
 近くの泉に住んでいることはミネラルタウンガイドブック(取扱説明書)にも書いてあったのだが、作物をお供えするくらいなら出荷箱へ入れた方がいいと思っていたので、すっかり忘れていたのだ。もしかしたら昨日の万歩計事件は、お供えの催促が目的だったのかもしれない。

 泉まできた私は、もったいないと思いつつもじゃがいもを投げ入れる。
 うわっ、本当に出た!
 ・・・でもそれだけ。昨日と同じく、何もくれないまま帰っていってしまった。

 しかたがない、もう1つの目的を果たすとしよう。
 え、何をするのかって? 忘れている人は13日の日記を読み直してみよう。当然、オノを落としてみるのさ!
 結局、何も起こらなかったとさ。めでたし、めでたし。


≪1年目 春の月 17日 (火) 晴れ≫

 「ふぅ、ここのお湯は最高だなぁ。」などと真っ昼間から温泉に入っていると、カレンがやってきた。げげ、こんな姿を見られたら、間違いなく仕事をサボっていると思われてしまう。
 幸いなことにカレンの目的は温泉ではなく、すぐ近くにある泉のようで、今のところ私に気付いた様子はない。こっそりあわてて外に出ると、引きつった笑顔でカレンに話しかける。
 おや? 今日は無愛想じゃないぞ。それどころか、自分のことを色々しゃべってくれるじゃないか。

 カレン「小さいころ、ここにいるといつか女神様に会えるって信じてたんだ。」

 信じてた・・・か。本当は今でも信じてるって感じだな。それじゃあその願いを、今すぐにかなえてあげようじゃないか。
 私は近くに生えている薬草を引き抜くと、お供えとして泉に投げ込んだ。すぐに現れる女神さま

 カレンは喜んでくれるだろうか。もっとロマンチックな状況で会いたかったんじゃないだろうか。・・・お供えが薬草ってのはまずかったかなぁ。
 などと1人で考えていると、カレンに何の反応もないまま、女神さまは帰っていった。な、なぜ? 女神さまの姿は私にしか見えないのか?

 しばらく考えたあげく、ようやく原因に思い当たった。カレンが会いたかったのは女神。そして今出てきたのは女神さま。きっと両者は違うのだ。だいたいガイドブックに載っているような女神さまを、カレンが知らないわけないんだよな〜。

 気が抜けた私は仕事を再開することにして、ハンマーを持って鉱石場に入っていく。今日はここでハンマーの修行をしていたのだ。力尽きる寸前までハンマーを振るって、すぐ近くにある温泉で体力を回復させる。そして再び鉱石場に・・・という、効率まで考えた完璧な修行方法だったはずなのに、まさかカレンがやってくるとはね。

 ふぅ、また温泉に入って疲れを取るか。そう思って外に出ると、げっ、まだカレンがいる! そういえば、屋内では時間が流れなかったんだ。するとカレンがいるそばで、温泉に入らなきゃならないのか? いくらなんでもそんな勇気はないぞ。お願いだー、早く帰ってくれよー。
 などと物陰に隠れてお祈りをしていると、1時間以上もたってから、ようやく帰ってくれた。ふう〜。

注:今のところゲーム内で女神という表記を確認しているのは、カレンのセリフと教会での懺悔(「女神様と結婚したい」)の2つのみ。他はすべて女神さまになっている。おそらくは開発時のミスなのだろうが、筋が通っていて面白い。


≪1年目 春の月 18日 (水) 晴れ≫

 今日は広場で草競馬が行なわれるらしい。昨日トーマス氏ミネラルタウンの町長という噂だが、実際にそれを確認できる物はいまだ目にしておらず、実は村長やただのおじさんである可能性も否定できない)が出場しないかと誘いに来てくれたのだが、ルドルフはまだ子馬のため断るしかなかった。しかし私だけ蚊帳の外というのは嫌なので、今年はギャンブラーとして参加することにした。

 広場につくと、いるわいるわ。10人以上の観客がいる。人口約30人(注1)ミネラルタウンでこれほどの人が集まるということは、よほど人気があるんだろう。幼いメイちゃんまで見にきているということは、ギャンブルというよりもお祭りなのかもしれない。

 草競馬では賭けることもできるのだが、チケットは1枚なんと50Gだという。しかも当たった時にもらえるメダル(注2)は換金できない。
 ところが、そう、ところが、引き換え賞品リストを見ると、メダル18枚(900G相当)でブローチがもらえるようになっている。ブローチの値段は分からないが、サイバラさんに作ってもらうと1000Gに加えて特殊な鉱石まで必要になる高級品のため、きっと出荷額は1500G以上だろう。オッズ(配当倍率)次第だが、かなりの儲けになりそうだ。それに900枚で力の木の実、1000枚で真実の玉という謎のアイテムと交換できるので、破産覚悟で勝負するべきかもしれない。

 第1レース、第2レースともに、食指が動かず観戦。そして最後の第3レース。一番人気のオッズがなんと7倍! これにほぼ全財産にあたる99枚をつぎ込む。勝てば天国、負ければリセット地獄の大勝負だ。そして結果は・・・圧勝!
 みごと693枚ものメダルを手に入れた私は、そのうち90枚を5つのブローチと交換し、意気揚揚と家路についたのだった。

注1:ミネラルタウンの人口が約30人というのは、ゲームに付き物の簡略化(重要な人物や施設以外は省略)なのだろうが、このゲームに限れば本当にこれがすべてという気もする。もっともお祭りのときは、近隣の集落からも人が集まるようだ。

注2:ミネラルタウンの住人の中には、メダルと言っている人とコインと言っている人がいる。どちらが正しいのだろう。


≪1年目 春の月 19日 (木) 晴れ≫

 朝一番でヒヨコが産まれた。15日に産み落とされ、母親の愛によって命を救われた、あのからだ。名前はコケッコキャンディ牧場で生まれた初めての命。立派に育ててやるからな。

 しかし今日は、収穫できる作物がかなりあるな。じゃがいも18個にかぶ9個、きゅうり3個か。しかも昨日はザクさんの仕事が休みで出荷物がたまっているし、何より5つのブローチもあるから、今日の出荷額はかなりのものになりそうだ。

 うっかり外出していたため、出荷物の金額計算をする現場に立ち会うことはできなかったが、家においてあった伝票を見ると、なんと13410G! ザクさんの驚く顔が見たかったぜ。するとブローチの出荷額は2000Gってところか。草競馬が毎週あれば大金持ちだな。
 ・・・そうか。だからみんな、あんなに楽しみにしていたんだな。そのうち胴元の首が飛びそうな気もするが。
 そういえば胴元って、メダルを売っていたトーマス氏だよな? 牧場を崩壊させただけでなく、赤字ギャンブルまでやっているのか。何をやってもダメな人だなぁ。

 温泉に入って一日の疲れを癒し、充実した気分で牧場に戻ってきたとき、奇妙な鳴き声が聞こえてきた。犬が吠えているのだと思うが、ポチとは思えない。まさか、話だけは聞いていた野犬という奴なのか? あわてて牧場を見渡すと、鶏の柵の近くに奴がいた。間違いない。野犬だ。

 野犬と戦うために、あわてて装備を確認する。しまった、バトルアックス死神の鎌は家に置いているんだ。持っているのはウォーハンマーのみ。破壊力は抜群だが、重いために命中させるのは困難だ。どうする!? いったん家に戻って、装備を整えるか? いやダメだ。奴は柵のすぐ近くにまで迫っている。迷っている時間はない。突撃!!!
 どりゃーっ! 背後から不意打ちで放った気合の一撃は、みごと野犬に命中。ひるんで逃げ出す野犬を、巨大なウォーハンマーを振り回しながら追いかける私。・・・これではどっちが悪者なんだか。
 かなりの激闘になったが、3発のクリーンヒットを受けて、野犬は戦意を喪失した。

 野犬はまだうろついているが、あの様子ではもう襲ってはこないだろう。しかしせっかく温泉で汗を流してきたのに、また汗をかいてしまった。でももう遅いから寝てしまおう。どうせ明日も、すぐに汗をかくんだ。気にしない、気にしない。


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