9日目 9月25日(火)  
タイトル 月夜のドライブ 天候 曇り 時々 雨
出発地 礼文町
民宿「さざ波」
到着地 猿払村
道の駅「さるふつ公園」

6:00 起床。夕べはグッスリ眠れた。
窓の外は曇り空、眼下には漁船が停泊している。

7:30頃 朝食、身の回りの物を片付け宿泊代を払う。
オバチャンの厚意により、ここに荷物を置かせてもらう、おまけにカサまで借りた。

当初、礼文を巡るにあたってレンタバイクで十分、と考えていた。三脚が邪魔だがリュックに
無理やり押し込めば大丈夫だろう。重いけど。
しかし天気が悪い、降られたら面倒だ、車かバイクか悩むところだ。

8:30 香深港前のレンタルバイク店に入り、店の人と相談する。この時はまだ曇り空だった。
携帯で天気予報をチェックしてくれた。
なんと!「大雨・洪水・暴風・波浪」警報が出ているとのこと。最悪やん!
どうしよう。
相談の結果、車にすることにした。車なら何かあった時でも逃げ込めるから・・・。
で、レンタカーは隣の店。実はさっき寄ったばかりなんだよね、再びようこそ。
一通り説明を受け、8:55出発する。

ぶ厚い曇の下、東海岸を北上する。日食観測記念碑を過ぎ上泊の集落へ。

9:15 上泊埼灯台、着。
道からやや登ると広場に出た。津波災害時の緊急避難場所のようだ。
灯台はその広場から海に向かって行くとわかる

金田ノ岬へ向かう途中、雨が降り始めた。
途中にある礼文空港は日本最北の空港だ。

礼文空港 閉鎖されていた

10:00 金田ノ岬灯台、着。
風雨が強くなってきた。荒波がすごい。レンタカーにして正解だった、とつくづく思った。
そしてさざ波で借りたカサがここで役に立つ。
この状況では三脚+一眼レフは使えない、コンパクトデジカメを持って灯台へ。
近づくと足元にイタチが飛び出してきてビックリした。
見通しのよい草原の終わりに灯台はある、ただ写すだけとなってしまった。すぐ退散。

10:28 スコトン岬、着。
着いた!スコトン岬! 雨は止んだが、すごい強風だ。
最北限の土産物屋に避難し、めぼしいお土産を探す・・・。
昆布味のソフトクリームを食べる。

スコトン岬の土産物屋
 
 

それにしてもここは懐かしい、7年前は快晴だった。
はるか後方の草地に寝そべってのんびり景色を眺めながらビールを飲んで至福の
時間を味わったっけ。

スコトン岬
 
 

今日この日は曇天の空模様、岬の向こうの海驢島灯台が健気に感じた。
よく見ると灯火が灯っているようにも見えた

澄海岬へ向かう。
鉄府漁港へ降りていく道も好きだ。

鉄府への道
 
 
澄海岬
夏は泳いでみたい
ものだ
 

12:10 香深に戻ってきた。そろそろ昼食だ。
フェリーターミナルの2Fレストランに入ろうとしたが、あとから団体さんがドヤドヤと・・・
やめた。
「かいせん館」に入る。1Fは直売店、レストランは2Fである。
店内は広々としていて落ち着いた雰囲気だ。
ここでいよいよ、お楽しみのウニ丼を注文する-♪

ウニ丼¥2,700
ご、ご飯が見えない
めかぶもイイ味してました
 

食べ終わり、ふと外を見るとワゴン車からほっかむりしたおばあちゃん達が
続々と直売店に入っている。
何事かと思い、見ていると皆ススキを持って出てくる。
そうか、今夜は十五夜だったか。この時初めて気がついた。

12:40 香深灯台、着。
礼文小学校の裏手にある

13:05 奮部灯台下の道路わきに駐車する。
また降ってきた。奮部集落の家々の間に登り口を見つけ、ひと一人分の細い道を登る。
やがて登りきったが、道らしい道は無くなった。
草木は低いが、足元はずぶ濡れになった。
やっとの思いで撮る

これで礼文の灯台巡りは完了した。
さざ波に戻る。荷物を受け取りお礼を言って宿を出た。
さようなら。旅を続けます。

レンタカーを返却し、稚内行きフェリーに乗船したのが14:50、
15:10 出港。船内はガラガラ、よく揺れた。

17:55 予定より遅れて稚内港に入港。
稚内市内のGSで給油し、宗谷岬を目指す。
国道238号線は途中まで片側2車線の快適な道で交通量も少ない。
途中のセイコーマートで食購する、宗谷岬まであとわずか。

18:45 宗谷岬、着。

最北端の碑
この瞬間、日本国内で
最も北に居るわけだ
 

一般に日本最北端の地といわれるが、正確には現在日本国の三権の及ぶ
最北端の地である。
本当の日本最北端は北方四島最北の島「択捉島」の神威山のある岬である。

下から見上げる宗谷岬灯台は灯光を発している、車で近くまで行く。
そこには広々として誰も居ない公園があった。
そして明るい月の光を浴びた宗谷岬灯台が静かに佇んでいた

ここでの車中泊も考えたが、今宵は一年で最も月が美しい中秋の名月、
もう少し走りたいと思った。
19:20 宗谷岬灯台を出発する。

国道238号線を南下する。
無論、暗闇の一本道だが左前方の空には月が輝いている。
やがて海沿いの道になり、海面に月光が映し出される。
これがまた、なんと美しいことか。
これほどのドライブシーンは生涯最高といっても言い過ぎではなく、
むしろ言い足りないだろう。

19:50 猿払村の道の駅「さるふつ公園」着。
車が揺れるほどの風を受けながら就寝。
旅は後半に入る。

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