まず最初に断っておきますと、私はコンサートは見ていません。行きたい気だけは十二分にあるのですが、
今の私を取り巻く状況が、「不可能だ〜!」と告げているので、涙を飲んで、断念しました。 |
セットリストの話
そもそも、まだツアーが始まる前、CounterpartsやTri-netあたりで、
(1)The Treesは、9/20 Shorelineのコンサートで初演奏。翌日Vegasでも演奏、その後BS&Mとオルタネイトに。 |
★ ツアー、こぼれ話いろいろ
今回もバックスクリーンの映像が凝っています。ほとんどはDiviate社のCGで、こちらのサイト(日本語版)で見ることが出来ます。ツアーが進むにつれて、CGの内容が少しずつ変わっていっているようですが、詳細は不明。(すみません)
Alexの漫談?は、毎日違っています。ネタ考えるのも、大変でしょうけれど、すっかり人気コーナーになっています。 Neilのドラムソロ、7月の頃と今(10月現在)では、微妙に違うらしいです。やはりツアーが進むにつれて、発展させていっているようです。 でも、どこがどう違うのかは、わかりません。観ていないので。(涙) ツアー前半と後半のブートを聞き比べれば、わかるかも しれませんね。
Neilは終演から3分後には、もう会場を出ているそうです。観客が出るより、早いとのこと。「Working Man」が終わると、Neilは
立ちあがって、左右にお辞儀をし、次の瞬間にはダッシュ――まだGeddyが最後の挨拶をしている間に、飛び出てしまうとか。
GeddyとAlexは、1週間くらいの単位で『移動拠点』を決め、そこから各会場に、専用ジェット機で向かっています。移動拠点は、
いくつかの公演地の中間に位置していて、それぞれの会場に、1時間くらいのフライトで行ける距離のところに設定するようです。
たとえば、Hartford〜Ralieghまでの拠点はCharlotte、SaratogaからJones BeachまではNY、というように。
サウンド・チェックは、だいたい5時前後から。場所によっては、外で聞けるようです。
Alexは8/20 Shoreline、8/21 Las Vegas、8/23 LA あたりは、あまり体調が良くなかったらしく、21日のMeet&Greet(後述)は欠席。
その日の漫談は、30秒くらいずっと咳き込みつづけ、そのあとで、「誰か、マイクなめる?」―― 体調といえば、8月1日のKansas Cityのコンサートで、Neilは暑さにあたり、熱射病寸前となって、コンサート終了後、 吐いてしまったそうです。そのあと、一晩中吐きつづけて、一睡も出来なかったとか。それでも翌日のコンサートは、いつもどおり 全開で、やっていたらしいです。本当に、プロですねぇ。
Geddyは今回、とても良く声が出ているようですが(ブートでも確認)、のどの調子を維持するために、相当気を使っている
ようです。煙草は80年代から止め、風邪と空調に気をつけてるほかに、のどに悪影響を与えないため、ツアー中は、乳製品、スパイス、酸味の強いものは、
一切食べず、普段からあまり大声を出さないように、静かにしているとか。いやぁ、プロですねぇ。(こればっかり)
Geddyの後ろにある3台の乾燥機、カナダの25セントコインを入れると回る方式で、止まるとローディーがお金を入れに来て、
また動かすそうです。会場によっては、エプロン姿の女の子や、マッチョなお兄さんが出てきて、お金を入れる日もあるとか。
Rush初のMexico遠征、Folo Solのコンサートでは三万人が詰め掛けて、大盛況だったそうです。ここだけ、「Closer To The Heart」
も演奏されました。その理由は、「メキシコで演るのは今回が始めてなので、ファンたちはまだCTTHを生で聞いていないだろうから」とのこと。
同様に、南米でも演奏予定だと、Counterpartsのインタビューで、Alexは言っていたそうです。
Meet&Greet ―― 今回、始めてではないでしょうか。毎公演、何十人かのラッキーなファンがメンバーに会えるのです。
お国柄というか、アメリカの人は立って、飛び跳ねる。カナダの人は座って、じっくり観る。もちろん例外もあるでしょうが、
おおむね、そういう傾向があるようで。アメリカからカナダに観に行った人が揃って言うのが、「座るなよ! コンサートは楽しまなきゃ、損じゃないか」。
で、カナダの人は、「立つなよ、前が見えない!」さらに、「3時間も立ってるなんて、大変じゃないか」それでも、最後のほうには
スタンディング・オベイションになるようですが。
ツアーは、基本的に3人とも嫌い。いろいろなインタビューを読んでいても、どうしてもこの結論にたどり着きます。
ただし、コンサート自体は嫌いではなくて、観客との交流や、一緒にプレイするのは楽しい。でも、家族という基盤から長い間離れるのが
つらい、ステージに立っている時間以外が、暇。どうやら、そういうことのようで。 で、その費用とは、どれくらいか。北米一公演のギャラは、グロスで50万ドル。その中からメンバーの取り分は、一人あたり 5万ドルと言われています。50万ドルは、円に直すと、今は6000万くらい?――これは北米のギャラですから、さらに機材の 空輸代など入れると、日本では10万ドルくらい上乗せか――7200円にチケットを設定しても、1万人入らないと、ペイしないんですねェ。 プロモーターの取り分を入れたら、1万2千人くらい必要ですから、やっぱり日本の規模では、無理なのか――ヨーロッパも、同様の 事情のようで、それゆえ、熱心なファンたちは海を越えていくのです。
そのお膝元の北米ツアーですが、だいたい1万5千人から2万人規模のアリーナで、9月までの平均観客動員率は70%ちょっと
というところだそうです。Sold Outじゃない? いえいえ、かなり健闘している方なのです。今アメリカは深刻な不況に見舞われ、AerosmithやOzz Festなどの
超有名どころを除いて、観客動員は低迷気味。この数字は、かなり成功といえるらしいです。
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★Rush In Brazil
北米ツアーの後、ブラジル公演が行われました。メキシコ同様、ここもRushにとっては初めての遠征です。
Rushのメンバーがブラジル入りしたのは、11月18日。午前8時ごろ、NeilがLAからまず到着。それから2,3時間後にAlexとGeddyが
Torontoから到着しました。空港には、熱心なファンたちが出迎えていたらしいです。
コンサートはここでも大盛況だったそうですが、スタートがだいたい夜10時ごろで、終わりが1時――ラテンの方々のペースって、
こんな感じなのでしょうか。日本だと、10時に終わってますね。
VTツアーのDVDのために、Rio公演で撮影が行われました。北米公演中の撮影が、いろいろな事情で出来なかったゆえ、
Rio一発撮り、という形になったらしいです。しかし――「2112」の途中で、サウンドトラブル発生!
だいぶ前になりますが、Counterpartsの掲示板に、ブラジル公演のケータリングリスト(楽屋に用意するもの)が載っていました。
元はポルトガル語で、それを翻訳ソフトを使って英語になおしたものなので、変な英語や意味不明の
ものが多々ありますが、こんなところです。
11月23日、Rio De Janeroの公演をもって、VT Tourは終わりました。 |