ムスターファ
歌詞不明のため、省略させていただきます。 (アラビア語、わかりませんので。すみません)
ファット・ボトムド・ガールズ
ああ、今夜、僕をうちにつれて帰っておくれよ
ああ、火が赤々と灯っている、あのそばへ
ああ、君がいると、何もかも心地よく、安らいで見える
ふくよかな腰つきの少女たち
この揺れる(ロックする)世界を回しているのは、君たちさ
僕は、ただの、痩せこけた若造だった
何が良くて何が悪いのか、
そんなこと、絶対、わかりもしなかった
でも育児室(ナーサリー)から卒業するその前に、
もう人生ってやつを、知っていたね
そこで、図体のでかい女と二人きりにされて
彼女ときたら、本当にみだらな乳母だった
とてつもなく巨大な女
君が僕を悪いやつにしたのさ
僕はバンドを引き連れて、歌ってきた
電波に乗って流れ、海の向こうまで
そうして、ありとあらゆる、青い目のふしだら女たちを見てきた
でも、彼女たちの美しさやスタイルでは
そのうちに、刺激がなくなってしまって
結局いつも、穢れた女たちのところへ行ってしまうんだ
こいよ!
おお、今夜は僕を、家につれて帰っておくれよ(お願いだから!)
おお、君が灯す明るい炎のそばに
おお、君は惜しみなくすべてを与えてくれる
豊かなヒップの少女たち
この揺れる(ロックする)世界を回しているのは、君たちさ
ふくよかな腰つきの少女たち
この揺れる(ロックする)世界を回しているのは、君たちさ
ねえ、聞いておくれよ!
今や、僕はたくさんの抵当権と家を持っていて
骨のずいまで、がちがちに堅苦しくなってしまった
このあたりには、きれいな女たちなんて、どこにもいないんだよ
でも、僕には、まだ楽しみがある
一番大事な宝物も、まだあるのさ
とてつもなく巨大な女
君が、僕をいっぱしの大物にしてくれたのさ
だから、どうだい?
ああ、今夜、僕をうちにつれて帰っておくれよ
ああ、火が赤々と灯っている、あのそばへ
ああ、君がいると、何もかも心地よく、安らいで見える
ふくよかな腰つきの少女たち
この揺れる(ロックする)世界を回しているのは、君たちさ
豊かなヒップの女たち
この揺れる(ロックする)世界を回しているのは、君たちなんだ
曲自体は、まあ、そういう話ですが・・(ポリポリ)
イギリスの中流以上の家庭では、子供が生まれると、nannyと呼ばれる、
子供の保育&教育係が雇われるのです。(今はどうか、詳しくは知りませんが)
子供たちはある程度大きくなるまで、nursery(子供部屋)で、nannyに育てられ
しつけや初期教育を受けるわけです。
その制度(風習)が、この曲の背景にあるわけですが、この場合、nannyに
別のことを教わってしまったと。でもそれが結局、いい人生経験になったと、
そういうことなのでしょうかね。で、結局似たようなタイプの奥さんをもらったとか、
最初のnannyがまだいるとか。(いや、もうおばあさんだろうなぁ)
個人的には、ファンクラブ一般公募の、自転車に乗った裸のお姉さんたちを思い出します。
ジェラシー
ああ、なんてひどい振る舞いができるのだろう
おお、そもそも恋に落ちたことが、最初の間違いだったんだ
他のものは何も見えなくなるほど、夢中になってしまうなんて
(あの時)どうして知り得ただろう
嫉妬が僕を苦しめる、さあ、僕を見ておくれ
ジェラシー、おまえはどうしてか、僕を苦しめる
何の前触れもなしに
不意打ちを食らわせた
嫉妬心よ、おまえは僕をそそのかした
滅ぼすことは、できない
気にしないでいることは、できない
僕はいつも、疑いを引きずって過ごす
どのように、どうして、おお、僕の嫉妬心よ
僕はおめおめとプライドを傷つけられて平気でいるほど
人間ができてはいない
今、僕には、この嫉妬心が残されているだけ
心が憂いに満たされている時
おまえは、なんと圧倒的に強くなることだろう
涙に暮れてすごすには
人生はあまりに短すぎる
おまえが僕にいったい何をしたのか
それが、おまえに見えさえしたら、いいのだが
ジェラシー、おまえは僕の足元をすくった
ジェラシー、おまえは僕を落ち込ませた
僕を悲しみに沈ませ
痛みを味わわせた
嫉妬心よ、もう何処かへ行ってくれないか
僕は君を自分のものにしておきたかった
それが、いつか嫉妬心へと変わっていった
どのようにして、おお、どうしてだ、僕のジェラシー
僕はプライドを傷つけられても平気でいられるほど
できた人間じゃない
今、僕に残されたものは、この嫉妬心だけ
でも、それは生きるか死ぬかの問題というわけじゃない
ただ、この嫉妬心と付き合っていくしか、道はないから
ジェラシー、いわゆるヤキモチですが、ジェラシーと言ったほうがかっこいい。
愛しているからこそですが、過ぎると束縛になったりして、難しいものです。
この曲の呼びかけ、ジェラシーは、嫉妬心自体を指していると同時に、
相手の女性をも、指しているような気がします。
(Fredの場合、女性を念頭においているのかどうかは、わかりませんが・・)
そうなると、やきもちを焼いているのは自分自身であると同時に、相手もまたそうで、
それで束縛されるのもいや、という意味にもなるのか、という気もします。
ま、難しい感情だ、ということで。
バイシクル・レース
自転車、自転車、自転車
のりたいよ、僕の自転車
自転車、自転車
自転車に乗りたいよ
僕のバイクにさ
自転車に乗りたいよ
どこでも好きな時に
君が黒なら、僕は白だ
君が吼えるなら、僕はかみついてやる
君が、鮫だ!というなら
僕は言ってやるよ
ねえ、僕にはどうも、ジョーズはピンと来ない
スターウォーズも、好きじゃないしね。
君がロールなら、僕はロイスだ
神と言うなら、僕に選ばせてくれ
「主よ」というなら、僕は「キリストよ」で、いいかい
僕はピーターパンなんて、信じないよ
フランケンシュタインや、スーパーマンもね
僕がやりたいことは、ただ一つ
自転車、自転車、自転車
のりたいよ、僕の自転車
自転車、自転車
自転車に乗りたいよ
僕のバイクにさ
自転車に乗りたいよ
乗りたいな、僕の――
自転車レースが、君のところにやってくる
やらなきゃいけない義務なんて、全部忘れてしまいなよ
豊かなおヒップの女の子達が、今日レースをするんだ
その美しい眺めを、見物に出かけないかい?
位置について
よーい
ドン!
自転車レース、自転車レース、自転車レースさ
ああ、自転車、自転車、自転車
乗りたいよ、僕の
自転車、自転車、自転車に
自転車で、自転車の、自転車競走に
コークと来たら、ケインだ
ジョンなら、ウェインだね
ホット・ドック――いいね、イカすよ
僕は、アメリカの大統領なんて、なりたかない
にっこりしろって言うなら、どうぞって言うね
カルチェだって? いいね。
所得税。 なんてこった!
ヴェトナム戦争やウォーターゲート事件の
立候補者になるなんて、真っ平さ
だって、僕がやりたいことは、ただ――
自転車だ、自転車だよ
僕は乗りたいんだ、僕の
自転車にね、そう、自転車に
自転車に乗りたいな
愛用のバイクにね
自転車に乗りたいよ
どこでも、好きな場所でさ
「女王様」の「じ〜てんしゃ、じ〜てんしゃ♪」を、個人的には思い出して、
笑えてしまいます。日本語すると、思わず笑いを取ってしまうような歌詞を、
壮麗なコーラスに載せて、おおまじめに歌い上げてしまうところがQUEENの
ユーモアセンスの端的な現れだと、昔「炎」誌に書かれていたことがありました。
まったく同感です。
ただこれ、歌詞には結構アメリカ批判とも取れる部分が、かなり入っていますね。
時期的にアメリカ進出を目指していた頃だけに、ちょっと意外な感じもします。
ちなみに、日本では「バイク」は、オートバイのことですが、英語のbikeは、
自転車のことですね。オートバイは、普通motorcycleです。
打ちひしがれて
一人は寂しいと感じていても
元気を出しなよ
連中のせいで、落ち込んじゃいけない
たった一人ぼっちで椅子に座り
誰かに電話をしようかなんて
ぐずぐず考えてたって、なにもなりゃしないさ
誰も、やってきては、くれないだろうからね
たとえ心が傷ついていても
逃げ隠れは、するなよ
僕が言えることは、
君は、できうる最高のものを、与えるべきだってことだね
もし打ち負かせないなら、仲間になってごらん
そうすべきだよ、そうしたら、ずっと楽になるから
もしどうしても勝てないのだったら、仲良くしてごらんよ
自分では、どうにもできないことなんだからさ
おいで、さあ、元気を出して
その方が、ずっといいさ
図々しく、僕の金に触るなよ
躍起になって、僕を落ちこまそうとしないでくれ
君は僕を食事に連れていって
ご馳走とワインでもてなし
僕に絡み付こうとしているね
そして僕を、法的契約で縛るつもりなんだ
君の仕事は汚いって噂を、聞いてるよ
僕がどうするつもりなのか、君に聞かせてあげるよ
君は、自分のゲームをやってればいいさ
もし勝てないのだったら、迎合すればいい
そうすべきだと思うよ、そうすれば、ずっと楽になるから
もし相手を打ち負かせないのだったら、その仲間になることだね
みんな、自分のために生きているんだから
if you can't beat them, join themというのは、成句というかことわざで、
「打ち負かせない相手なら、仲間になれ」つまり、日本語で言うところの
「長いものには巻かれろ」と、同じ意味だそうです。
前半部分は、このことわざを肯定的に使って、落ち込んでいる人を元気付けている
ように聞こえますが、後半部分は、相手が違っているのでしょうか。
成句の否定的な含みを持ち出して、明らかに自分を利用しようとしている人を、
皮肉っているように聞こえます。
レット・ミー・エンターテイン・ユー
ソールドアウトだ!
ようこそ、紳士、淑女諸君!
挨拶をしよう、ご機嫌はいかが?
エンターテイメントに浸る用意は、できているかい
ショーを見る心構えは、できているかい
さあ、ロックしよう! さあ、ロールしよう
君たちは、きっと通路で踊り出すさ
うきうきさせてあげる、お祭り気分にさせてあげる
ほんのちょっとだけ、僕らの流儀を交えてね
さあ、おいで、楽しませてあげるから
その気になれば、僕は君たちを魅了できる
だから、そうさせておくれ
君たちを、魅了したいんだ
僕はこの肉体を君たちに売るため、ここにやってきた
素敵な商品というものを、見せてあげるよ
君たちを引きつけることも、手を焼かせることもできるさ
クルエラ・デ・ヴィルだってなれるし、
あらゆる手管を使って、君たちをゾクゾクさせてもあげられる
クレイジーなパフォーマンスを見せてあげよう
それが原因で、君たちの仲もお終いになるかもしれないけれど
ちょっとしたレジスタンスを披露しよう
それから、離れ業もね
もちろんさ!
たくさんのきれいなライトと
サウンド、それにアンプリケーションに最適な
ちょうどいい位置を見つけた
調節が必要だったり
もっと高い方がいいなら、
スティックルスが上手くやってくれる
エレクトラとEMI、両方と協力して
しかるべき見せ場を作ってあげる
だから、僕に任せて
君たちを楽しませてあげるから
僕に任せて、楽しませてあげる
僕に任せて、楽しませてあげる
僕に任せて、楽しませてあげる
メニューをみてごらん
ロックのアラカルトを披露するよ
「ティファニーで朝食を」もあれば、
日本語の歌もある
ただ君たちを楽しませるため、
僕たちは、ここにいるのだから
もし何らかのアクションが欲しいのなら
あたうる最高のものを、見せてあげる
S & Mの余興もね
楽しいことには、僕らは懐が広いのさ
シカゴからニューオーリンズまで
ぎりぎりのパフォーマンス
もしニューヨークのシーンがお好みなら
結構な時を、すごさせてあげるよ
おいで、
その気になれば、僕は君たちを魅了できる
だから、そうさせておくれ
君たちを、魅了したいんだ
この曲、個人的には、QUEENのショービジネスに対する、スタンス表明のような気がしています。
「僕たちは芸人なんだ、君たちを楽しませるのが商売だ。そのためには、
考えられるあらゆることをするし、常に最善を尽くす」と、っているように聞こえます。
本当に、QUEENのショーって、エンターテイメントなのですよね。いかにして、観客を楽しませるか。
曲中、かなり固有名詞が出てきていますが、一応簡単な解説を。
クルエラ・デ・ヴィル――101匹わんちゃんの、悪役ですね。
スティックルズ――Gerry Sticklesさん。QUEENのコンサートスタッフです。
エレクトラとEMI――当時、QUEENの所属していたレコード会社
「ティファニーで朝食を」――トルーマン・カポーティの小説、もしくは同名の映画
日本語で歌う――「手をとりあって」ですね。
S&M ―― もしや――あれ? (すみません。これ、わかりませんでした。どなたか、ごぞんじですか?)
デッド・オン・タイム
いつも飛びまわっている愚か者は、どこに行っても、満足することがない
生業を持たない愚か者は、その場で出来ることをして、生計を立てる
急げ、ハイウェイを突っ走れ
急げ、道を突っ走れ
人の視線を、急いでかいくぐれ
急げ、急げ、早く、早く
時間どおりに、出発するんだ
定刻に、旅立つんだ
チケットは決して手に入らない
でも、定刻に出発するんだ
時間どおりに、出発するんだ
きっちり、出て行くんだ
チケットは手に入るだろう
でも時間が来たら、出て行くんだ
予定通り、去って行くんだ
時間どおりに、出発するんだ
ポケットに入れて、
でもそれがなんなのかは、決してわからないだろうさ
時間どおり、出発しろ
遅れずに、出発しろ
ひと騒ぎ起こして、予定通り、さっさと出て行くんだ
時間どおり、出発しろ
定刻に、旅立て
ひと勝負ついたら、予定通り、さっさと出て行け
時間どおり、出発しろ
定刻に、旅立て
一秒だって、余裕はない
そうとも、まったく余裕なんかありはしないさ
そんなことは、どうでもいい
生業を持たない愚か者は、あたりをぶらついて、嘘ばかりついている
分別を持たない愚か者よ、なのにおまえは、妥協することも知らない
天井を踏み鳴らし
壁を激しく叩いて
出て行くんだ、出て行け、出て行かなければ
おお、僕は狂ってしまうに違いない
時間どおり、出発しろ
遅れずに、出発しろ
先に進まなければ
でも、おまえは予定通りに行ってしまう
時間どおり、出発しろ
定刻に、旅立て
ともかく、どんどん先へ行くんだ
予定通り、出て行くんだ
時間どおり、出発しろ
間に合うように、出て行け
赤信号を突っ走って、
でもおまえ自身には、なにもわかっていないのさ
時間どおり、出発しろ
遅れずに、出発しろ
金持ちになったら、時間通りに、さっさと出て行くんだ
時間どおりに、出発しろ
定刻に、旅立て
時間が来て、次に行く時には、(財産は)持って行けない
時間どおり、出発しろ
定刻に、旅立て
生き続けるんだ
でも、きっちり時間どおり、行かなくては
でも、きっちり時間どおり、行かなくては
きっちり時間どおりに、出発しなくては
本当にきっちり時間どおりに
おまえ、終わってるぞ――
思いっきりアップテンポな曲調と早口ヴォーカルが、せわしな〜い雰囲気を
よく表していると思います。「落ち着かなさ」、「何か目に見えないものに
追いかけられている感じ」、「時間との競争」――そのなかで余裕をなくし、
周りが見えなくなっている状態、そんなイメージです。
内実が伴わず、満足を得ることができず、焦りだけが大きくなる感じ。そしてそのまま
終焉を迎えてしまいそうな空しさ、そんな感覚でしょうか。
ちなみに、「Stamping on the ceiling/Hammering on the wall」と言うフレーズ、
本来、踏み鳴らすのは床で、叩くのはドアです。 この一文だけ見ても、
かなりちぐはぐな努力、という印象を感じます。
ちなみにこの"dead"は死ぬのではなく、強調ですね。"dead center"がど真ん中、と同じ感じの用法かと思われます。次の公演地へ急いでいるような、そんな感じ?
セヴン・デイズ
月曜日
休暇の始まりだ
一週間だけの自由
本当に、旅立ちは素敵な気分だ
火曜日
海辺で彼女を見かけた
僕は立ち止まり、しばらくじっと見ていると
彼女は僕を見て、にっこりと笑ってくれた
水曜日
彼女の姿を、ずっと見かけなかった
明日は会えるといいな
そしてそれから木曜日
僕に運が向いてきた
彼女はそこに、たった一人で佇んでいたんだ
僕はそこに行って、彼女の名をたずねた
たった7日間の間に
こんなことが起きるなんて、夢にも思わなかったよ
この記憶はどんなに何度も思い出しても
色あせはしないだろう
金曜日が永遠に続けばいい
切にそう願った
僕は彼女をぴったりと抱き寄せたんだ
彼女をここに残して行くなんて、とても耐えられない
土曜日
あと、たった24時間
なんてことだ
日曜日には、家に帰らなければならないなんて
ああ、なんて悲しいんだろう
一人ぼっちは――
これも、「1週間」形式をですね。1週間の休暇を取った男の人が、
その休暇を楽しむために出かけた場所で、一人の女性と出会い、恋に落ちる。
でも、それはつかの間の恋。彼は家に帰らなければならない。
思いが真剣なだけに、それがつらい。でも、すべてを振り捨てて彼女のもとに走るには、
1週間という時間(実質は5日?)の出会いだけでは、短すぎる。そんな感じでしょうか。
Johnらしい、ナイーヴさを持ったラヴソングだと思います。
ドリーマーズ・ボール
ああ、私はかつて、あなたの恋人だったのに
あなたの誇り、喜びだったはずなのに
あなたは他の男の子達と同じように
私をダンスに連れていってくれた
でも、今あなたは他のパートナーを見つけて
私は、壊れたおもちゃのように捨てられた
ああ、あなたは他の誰かをつれて行く
他の誰かと戯れる
私の心は痛むけれど
どうすればいいのかは、よくわかっている
目覚めている時、あなたのものになれないのなら
私は眠りに落ちて、あなたのそばにいる夢を見ましょう
ああ、つれて行って、つれて行って
夢見る人たちが集う、舞踏会に
私はきちんと時間どおりにそこへ行くわ
とても美しく装って
私を見れば、あなたもきっと恋に落ちるでしょう
何も心配することなんて、ない
つれて行って、つれて行って
朝が来るまで、私を起こさないで
それまでは、これが真実だと信じていられるから
ねえ、あなた。あなたはなんて言ってくれる?
あなたはつれていってくれるでしょう
あの、夢見る人たちの舞踏会に
素敵だわ
ちょうど42番通りにある
ダウンタウンで開かれる、
夢の舞踏会に
ああ、つれて行って、つれて行って
つれていって、あなたと楽しみたいから
ほんの微かな微笑でも
私の人生は価値あるものになる
微かに聞き取れるささやきで
私を粉々にしてくれてもいい
優しくつれて行って
覚えていてよ、私はあなたの夢を見ている
この、夢見る者たちの舞踏会で
ああ、連れていって、私を抱いて
覚えておいて、あなたが私に言ったことを
あなたは私に、この夢の舞踏会で出会ったのだから
夢の舞踏会で、あなたに会うの
これ、主人公が男なのか女なのか、かなり迷いましたが、
文脈的には、女の人にした方が自然かなぁ、と。
男の人でも別に違和感はないのですが、やや軟弱者っぽくなってしまう
感じがするので。
女性ヴァージョン、違和感があるという方が多ければ、男性ヴァージョンも
やってみます。
ファン・イット
朝には誰もが、
申し分なく、楽しいことをしたらいい
夜には誰もが、
申し分なく、楽しい時をすごしたらいい
さあ、行動を起こそう
避けたらダメだよ
楽しまなくちゃ
わからないかい
君は今、自由に行動しているんだ
楽しみなよ
僕らの仲間に入らないかい
君の一言で
僕らは落ち込んじゃうよ
君は、まさにそうさ
町で一番素敵な人さ
さあ、みんな、みんな、今夜は楽しくやろう
ステップを踏んで、身体を揺らせて
みんな、みんな今夜は楽しくやろう
そんな心持ちには、君はもうなれないだろうから
その身体の動きは、ジャイヴだってさ
いいね
それが、生きているって実感できる、唯一の部分さ
いいだろう
楽しみづつけて、徹底的に
楽しみつづけて、ハイになるまで
得意なことをやりなよ
好きなことを、自分のやり方でさ
お楽しみを捕まえろ
僕と一緒に楽しもう
さあ、踊ろうよ
自由に楽しむんだ
みんな、みんな今夜は楽しもう
ステップを踏んで、身体を揺らせて
みんな、みんな今夜は、今夜は楽しくやろう
今を逃したら、もうチャンスはないかもしれないんだよ
避けたらダメだ
楽しまなくちゃ
逃げるなよ
楽しまなくちゃ
逃げたらダメだ
楽しまなくちゃ
Rogerって、たぶん奔放で享楽的な、典型的ロックンローラーのイメージがあると思うのですが、
そう言う彼のスタンスが反映された歌詞のように思います。というか、このような享楽的な詞ゆえ、
余計そんなイメージになるのかもしれません。
でも本人も、「生涯ロックンローラー」でありたい、と常々言っていますから、これでいいので
しょう。
ある意味、典型的なRogerのイメージに即した詞、と言えるような気がします。
去りがたき家
一歩外に踏み出し
深く空気を吸い込んで
そしてドアをぴしゃりと閉め
僕は自分の道を行く
非難するつもりはない
罵るようなことも、するまい
僕は自分の道を突き進むだけ
過去を振り返るつもりもない
さまざまな終わりのないゲームに
僕は背を向けたのだから
すべての絆を、僕は断ってしまった
涙には、もう倦み果てた
幸せな気分だ
だから、そんな風に見ないでくれ
靴から埃を払い落とそう
行く手に、道は広がっている
そして家に帰る道は、もうどこにもない
ああ、でもこれだけは言わなくては
家を去ることは、楽なことじゃないさ
ああ、もともと簡単だとは、一度も考えたことはなかったよ
自分自身が、そこにいたのだから
ああ、数え切れないほど多くのものが、僕を呼び戻そうとしている
家を出ることは、簡単なことじゃない
君も故郷を去ろうとしているのなら
ねえ、愛しい人よ
愛しい人よ、お願いだから、ここにいて
何処かに行ってしまわないで、愛しい人よ
何がいけないの、大事な人
どうすればいいの、ねえ
家を去ることは、楽なことじゃないさ
僕はできると思っていたけれど
どうして、去っていけると思えたんだろう
自分自身のから離れていけるなんて
それでも、そうするように迫る、何かがある
家を去ることは、必ずしも唯一の道ではない
家を出て行くことは、簡単なことじゃない
でも、それがたった一つの道かもしれない
何か目指した道なり、夢なり、愛なりがあって、それを達成するためには
どうしても家を出なければならない。過去のしがらみを断って、一人で(愛の場合は一人では
ないですが、この場合は違うような気がします) 新たなスタートを切らねばならない、そんな
局面を歌っているようです。そこには大きな葛藤があり、乗り越えなければならない自分の愛着心や
家族の嘆きなどがあるわけで、実際実行に移すのは大変なのだけれど、という感じでしょうか。
Brianの内省的な面が反映されたか詞だと、私的には思えます。
ドント・ストップ・ミー・ナウ
今夜、僕は思いっきり楽しむつもりなんだ
生きているって、実感してる
そして世界を、そうさ、世界を裏返しに、ひっくり返してやる
僕は今、歓喜の海を漂っているんだ
だから、今、僕を止めないでくれ
僕を止めないでくれ
楽しみたいんだから
素敵な時間を過ごしたいんだから
僕は空を飛び跳ねる流れ星
重力に挑戦するように跳ぶ、虎のようにね。
僕は猛スピードで追い越して行くレーシングカー
まるで、ゴダイヴァ婦人のようにね。
行け、行け、突っ走れ
僕を止められるものなんて、何もないさ
空を燃やし尽くすんだ
200度でね、だからみんなは僕を、ファーレンハイト氏なんて呼ぶ
光のスピードで動いているのさ
君をも、超音速男にしたいよ
今、僕を止めないでくれ
こんなに素晴らしい時をすごしているんだから
ダンスパーティーをしてるんだよ
今、やめさせたりしないでくれ
君も楽しみたいのなら
僕に連絡してくれればいいんだ
ねえ、僕を止めるのはやめてくれ
だって、楽しく過ごしているんだから
ねえ、僕の邪魔はしないでくれよ
そうさ、僕は素敵な思いをしているんだから
終わらせたくないよ、本当にね。
僕は火星に向かうロケット船
衝突軌道を飛んでいる。
僕は人工衛星
コントロールは効かないさ
僕はもう一度準備ができた、セックスマシン
原子爆弾のようにね、ああ、今にも爆発しそうだ
空を燃やし尽くすんだ
200度でね、だからみんなは僕を、ファーレンハイト氏なんて呼ぶ
光のスピードで動いているのさ
君をも、超音速女にしたいよ
止めないで、僕を止めないで、僕を止めないでくれよ
やめさせるな、やめさせないでくれ――気に入ってるんだから
邪魔するな、邪魔しないでくれ
楽しもう、楽しまなくちゃ
止めないで、僕を止めないでくれ
空を燃やし尽くすんだ
200度でね、だからみんなは僕を、ファーレンハイト氏なんて呼ぶ
光のスピードで動いているのさ
君をも、超音速男にしたいよ
今、僕を止めないでくれ
こんなに素晴らしい時をすごしているんだから
ダンスパーティーをしてるんだよ
今、やめさせたりしないでくれ
君も楽しみたいのなら
僕に連絡してくれればいいんだ
ねえ、僕を止めるのはやめてくれ
だって、楽しく過ごしているんだから
ねえ、僕の邪魔はしないでくれよ
そうさ、僕は素敵な思いをしているんだから
終わらせたくないよ、本当にね。
――Freddieもある意味欲望に忠実な人生を送っていたようなので、本当に楽しいと思える瞬間、
生きているんだと実感できる喜びを、多々持っていたのだと思います。この詞は、そういう瞬間から
出てきたものなのかな、と思います。もちろん、単純な欲望だけでなく、もっと創造的な喜び
(音楽など)もあるでしょうし、そういう瞬間もまた、誰に求めて欲しくない、自分でも制御の
効かない、至福の時なのでしょう。
この曲の高揚感、突っ走り感は、凄いですね。
歌詞中の固有名詞ですが、ゴダイヴァ婦人というのは、中世イギリスの貴族の奥様で、あちらでは
有名な方です。(チョコレートもですが) 夫の荘園の小作人たちが重税にあえいでいるのを
見かねた婦人が、もっと税金を安くしてくれるよう夫に願ったところ、夫は、「おまえが裸で馬に
乗って町中を走り回ったら、そうしてやろう」と言い、そこで婦人は勇敢にも、そのとおりにした
わけです。町中の人は彼女に感謝し、ドアを閉めて彼女の姿を見ないように配慮したそうですが、
一人Tomという男がドアの隙間からのぞき見していて、これが、Peeping Tom(のぞき魔)という
言葉の語源になったとか。
ファーレンハイトは、華氏、F゜で、西欧圏では、ポピュラーな温度の度量衡ですね。
(ヤード・ポンドも同じですが、いちいち計算しないといけないのが、面倒ですね。世界中で、
統一すれば良いのに。ちなみに、摂氏0度は華氏32度、摂氏100度は、華氏ですと、212度
だそうです。)
モア・オヴ・ザット・ジャズ
疲れだけしか感じられなくて
退屈で、孤独な気分を感じているのなら
一日がなんて長く感じられるのだろうと
思っているのなら
もう何千回となく繰り返し与えられたものと
同じ物しか与えられないのと思うのなら
ただ、もっと、もっと
もっとくだらないことが増えていくだけ
もっと
もうたくさんだ、そんなバカ騒ぎは
これ以上は、やめてくれ
もう、くだらない話はたくさんだ
スリルを感じさせてくれるのは、
フットボール(サッカー)だけ
ロックンロールは、
勘定を払うために、やってるだけさ
僕らのチームだけが
本物のチームなのさ
そいつを世に出せ
自分の力で立ち上がれ
床に這いつくばるんだ
そんな言葉を、前にも聞いたような気がするな
ただ、もっと、もっと
くだらない言葉が交わされるだけ
もっと
もうたくさんだ、そんなバカ騒ぎは
これ以上は、やめてくれ
もう、くだらない話はたくさんだ
ああ、かまうものか
定職を持たない愚か者は、あたりをぶらついて、嘘をついている
自転車レースが、君のところにやってくる
打ち負かせないのなら、仲良くしてごらん
楽しむんだ
君はすべてを落ち着かせ、くつろがせてくれる
豊かなお尻の少女たちよ、この揺れる世界を動かしているのは、君たちさ
もうたくさんだ
もうやめてくれ
もううんざりだ
そんな、くだらない言いぐさは
ちょっと虚無的で内省的な歌詞ですが、Rogerのもう一つの傾向として、この手の詞、ありますね。
(Drowseとか) でもこれ、かなりシニカルで、「ロックンロールは、ただ生活のためにやってる。
サッカー以外、わくわくさせてくれることなんてない」なんて、マジですか?(というか、それ、
他のロッカーたちへの当てこすりでしょうかね? 自分のチームだけが本物だ、と続くあたり。でも
この「自分のチームが〜」と言うフレーズは、「自分のひいきチームしか眼中にない」と言う風にも
読めますが)
アルバム中の曲が、断片的にフラッシュバックするあたり、珍しい手法ですが、それを最後に、
「そんなくだらないことは、もうたくさんだ」と切って捨てるあたり、このアルバムの曲自体を、
「くだらないこと」(というか、タイトルそのものの、「JAZZ」)だとするあたり、QUEEN独特の
ユーモアでしょうか。
自虐的とも取れなくないですが、逆に本当にくだらないもの(もしくは、本物のジャズ)を並べたら、
シャレにならないわけで、こういう逆説的なユーモアが通用するほど、自信を持っていたのかも
しれません。
(もっとも、この頃は試行錯誤の時期だったらしいので、確信はありません)
個人的レビュー
のっけからアラビア語(?)で始まる『ムスターファ』で、度肝を抜かれました。本当にクイーンはアルバムの一番最初の音のインパクト、強いです。意図してやっているのでしょうが。
またまた音楽的なバラエティに富んだアルバムです。昔、音楽専科という雑誌のレビューで、『まるでオジヤみたいなアルバムだ。ごった煮だけれど、それゆえに上手い』と評されていて、納得したものです。
『バイシクル・レース/ファット・ボトムド・ガールズ』が先行シングルとして発売され、ロンドンで一般のファン数百人が裸で自転車に乗っているポスターが話題にもなりました。(もちろん、モデルは女の子)
そのモデル公募がファンクラブの会報に載っていた記憶が。
実際アルバムについてきたポスターを見て、目が点になりました。
個人的ベスト3
- DEAD ON TIME
- DON'T STOP ME NOW
- FAT BOTTOMED GIRLS
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