フラッシュのテーマ
フラッシュ、あぁ――宇宙の救世主よ
フラッシュ、あぁ――我らすべてを救うだろう
フラッシュ、あぁ――彼こそは奇跡の人
フラッシュ、あぁ――不可能(を可能にする)王者
彼は我ら一人一人、すべてのために
我らすべてを守るため、戦う
その並外れた力強い手で
あらゆるの男を、あらゆる女を
あらゆる子供を、一人残らず救う
大いなるひらめき(フラッシュ)で
フラッシュ、あぁ――
フラッシュ、あぁ――我らを一人残らず、救い給う
人間としての勇気を持った
ただの人間に過ぎない
あくまでも人間、それ以上のものにはなれないと
彼は知っている
それでも、決して期待は裏切らない
純粋なる心を持つものだけが
黄金の聖杯を見つける可能性を持つのだ
おお――
フラッシュ――
フラッシュのテーマ(リプライズ)
彼は我ら一人一人のために
我らすべてを守るために戦う
彼はその大いなる手で救ってくれる
あらゆる男、あらゆる女、あらゆる子供をすべて
彼は無敵のひらめき(フラッシュ)
穢れなき心の持ち主だけが、黄金の聖杯を見出せる
おお、おお
フラッシュ
ザ・ヒーロー
君は、取るに足りない人間ではないと、感じていて、
ひとかどの人物にならなければと、いつも思っているなら
しっかりその足を地につけて
その手を胸に当て
頭を上げて、星を見てごらん
世界は君にとって、魅力的な場所となる
君がしなければならないことは、この世界を救うことさ
これで物語は終わり、そんな風に感じているんだね
なかなか満足のいく話だったと
なら、いいかい、友よ
これで終わりにみえるかもしれない
でも、この続きは君自身が作っていくんだ
そうさ、君が英雄(ヒーロー)なんだよ
ああ、そうさ
フラッシュ――あぁ
彼は我らすべてのために
我ら一人一人、すべてを救うために戦う
その大いなる強き手で、救い給う(その強大な手で、救ってくれるだろう)
その大いなる強き手で、救い給う(その強大な手で、救ってくれるだろう)
その大いなる強き手で、救い給う(彼は僕らを救ってくれる)
あらゆる男性、あらゆる女性、あらゆる子供をすべて
その偉大なる――
フラッシュ、あぁ――
個人的レビュー
「Flash Gordon」は、同名タイトルの映画のサウンドトラックとして作られたアルバムですので、
歌詞があるのは、オープニングとエンディングの三曲のみで、あとはインストです。QUEENにインスト曲
というのは、非常に少ないので、ある意味興味深いです。サントラという性格上、まず最初に映画ありきですので、
正規のアルバムとしてみるとちょっと異色ですが、ある種のコンセプトアルバムと見れないこともないわけで、
『情景の見える音楽』『シーンにマッチした音』が楽しめます。
映画は、「B級アメリカ映画」という言葉がぴったりという感じですが、公開当時
見ておられない方は、レンタルビデオ屋さんで見かけることがあれば、一度ご覧になっていただけると、
映像と音楽のマッチングの妙が感じられると思います。
人気フットボール選手、フラッシュ・ゴードンがひょんなことから友人の科学者が製作中のロケットに、
たまたまそこにいあわせたデイル・アーデン(記者?)とともに乗ったところ、はずみでそのロケットが動いてしまい、
(このあたりが、すごくわざとらしい。。) 行きついた先が、悪の皇帝ミンが支配する星。で、ミン皇帝が
デイルを気に入ってしまい、なおかつ植民地の人々に対し非道なしうちをしたので、フラッシュが憤り、大暴れするのですが、結局つかまって死刑に
――される寸前のところで、ミン皇帝に敵対する人々や、改心した皇帝の娘などに助けられ、
間一髪、皇帝とデイルとの結婚式の会場に飛びこみ、そのはずみに皇帝を倒し、無理やり結婚させられそうになっていたデイルを救出、地球に帰る、めでたしめでたし
――という、まあ、なんというかありがちというか安易というか(失礼!)、そんなストーリーの映画です。
だからか、あまりヒットはしなかったと記憶していますが、
なぜQUEENがサントラを手がけることになったかというと、総監督ディノ・デ・ラウレンティスの娘さんがQUEENファンで話を持っていったところ、
QUEENのメンバーがなぜか(と言うのも、失礼ですが)この映画を気に入って、引きうけたとのこと。こう言うたぐいの話、好きなのかなぁ。
(まあ、Brianは好きそう、StarFleetだし・・)
「Football Fight」や、「Escape From The Swanp」など、音楽がシーンにぴったりマッチして、
盛り上げていました。あと、特筆すべきはBrianのギター・オーケストレーションによる、「ウェディング・マーチ」。
あの音ですよ、一目、いえ、一聞きでBrianとわかるあの音色で、「ウェディング・マーチ」。これだけでもうおかしくて、
思わず笑ってしまいましたが、映画館のあちこちから、やはり笑いが。。QUEENって、サントラやるには、
個性ありすぎ、とも思った瞬間でした。
この映画の元は、50年代か60年代(あいまいですみません)に、アメリカでヒットしたコミックで、
オープニング、『フラッシュのテーマ』と一緒に、そのコミックのシーンが登場します。
言ってみれば、スーパーマンの原型のようなものかもしれませんね。
最後の「The Hero」は、「君もヒーローになれる」と言うメッセージでしょう。フラッシュとて、
一介のフットボール選手、それが宇宙を救うヒーローになった。スーパーマンしかり、近年では
『ダイ・ハード』などもしかり。RPGなどは、そう言う設定はゴロゴロしていて、「君が伝説の勇者だ!」
「えっ?! そんな! 自信ありません!」「大丈夫、君ならやれる!」という展開は、実に多いのですが、
これは言ってみれば、「人間には、無限の可能性があるのだ」『だから自信を持て』と言う思いの表れなのだと
思います。「フラッシュのテーマ」にも「ザ・ヒーロー」にも、そのテーマは流れているようです。
個人的ベスト3
- FLASH'S THEME
- THE HERO
- FOOTBALL FIGHT
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