『鞍岳』『ツ−ムシ山』の地図と案内 |
秋空のもと、融けてしまいそうな貴美香 | |
鞍岳はその名が示すとおり、熊本平野から見るとまるで馬の鞍のように東側に見えている阿蘇外輪の一角の山です。麓の旭志村には最近温泉が湧き、また、初夏には何万頭ものホタルが群舞する非常に自然の残ったすばらしいところです。
また、今回縦走したツ−ムシ山は鞍岳に寄り添うようにそびえる小さなビ−クで、家族連れのミニミニ縦走にはもってこいの山です。ツ−ムシというのはこちらで玉虫のことで、きっと昔はたくさん居たのだと思います。それにしても、玉虫を最後に見たのは何時だったでしょうか?環境破壊に弱いこの虫たちはどこへ行ってしまったのか、どなたかご存じありませんか? |
去年までは大群落だった マツムシソウの花 |
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9月15日(秋晴れ) 今年も、秋の草花が咲き誇る時期がやってきました。毎年、近場でママの大好きなマツムシソウの群落のあるツ−ムシ山を目指して山行することとなった。この時期は、秋のキリン草にススキ、ウメバチ草と 歩いていてとっても楽しい時期である。 |
絵に描いたような秋晴れの中を車は一路、熊本市から熊本空港を経て、大津から菊池へとひた走る。途中、左手に最近流行の道の駅がある。ここが旭志村で、鞍岳への熊本市側からの登山口である。しばらく行って、右旭志の標識を信号の所から右折する。ここは、ホタルの時期には渋滞するほどのホタルの名所で、そのホタルの案内板を頼りに進んでも良い。ここから、旭志温泉までは道も整備されているのでずんずん進む。温泉を過ぎたあたりから、道はとたんに狭くなり、左手の崖沿いには草で覆われて見えないけれど側溝があるために脱輪しないように進む。今回も山行帰りに一台脱輪していたのでみんなで引き上げた。 うねうねとした道を登り切ると、阿蘇外輪の稜線に出て、すぐ右手に鞍岳登山用の駐車場がある。 今回は、ツ−ムシ山に先に登るためこれを行きすぎる。5分ぐらい少し道を下ると左手に昔の造林小屋がある。ここに車を止めていよいよ登りはじめである。 車止めの鎖を越えて、造林小屋の裏手より登山道にとりつく、杉木立の中をしばらく行くと草原に出て、灌木のトンネルを抜けると、鞍岳よりの道と出会う。これを右にとって広い防火帯の真ん中の道を進むと、500mであっけなくツ−ムシ山山頂である。今日は天気が良いため久住から阿蘇、菊池と一望の下である。 |
山頂まで登って今年はがっかりである。防火帯の草刈りがしっかり行われていて、マツムシソウが数えるほどしかない。ママはご機嫌斜めである。
軽く昼食を取って、今度は鞍岳へ縦走である。ところがママはご機嫌斜めでさっきの登山口へ帰るとのこと、それではと車を鞍岳登山口の駐車場に廻すように頼んで、綾香と二人で歩き始める。道はツ−ムシ山と鞍岳の間の稜線をまっすぐに鞍岳へ向かう。20分くらいで倉岳の山頂直下の登りにかかる。ここから、展望が開けるので下を見ると家の車がゆっくりと鞍岳登山口駐車場へ向かっている。止まったので、おおいと手を振ると向こうも気がついたらしく、一生懸命手を振っているのが判る。 あっと言う間に頂上に出る。ここからは熊本方面や南外輪の眺めがすばらしい。頂上で綾香と写真を取り合って、ママたちが待っているので下りにかかる。途中こちらの方がマツムシソウがかなり咲いている。下ったらママに言ってやろうと思いつつてくてくと下った。良い秋の一日であった。 |