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本文へジャンプ 2006 4月14日 

 


    

    ◇ 相談6 ◇

     【仏壇にお供えした『お水・お茶・ご飯』などは
      下げてから
どうしたら良いのでしょうか?】

    


   【ご返信】

      『流し(台の排水溝)』などに捨てても良いのでしょうか?
       といったご質問や、
      『“飲まなければいけない”と聞いたのですが?』
       ・・・等の質問を良く受けます。

      もちろん、【相談1】でも書きましたように
      宗派によって様々な作法があるのでしょうが、
      ひと言で簡明に答えれば
『捨てて構いません』

      “お供え”の基本は
『献じること』にあります。
      自分たちがいただく前に【お初(はつ)】を献じることを
      大切にすれば良いとご理解ください。
      仏前に献じた瞬間に、そのお供え(水・お茶・ご飯など)ものは
      仏さまに間違いなく
届けられているのです。
      確かに目の前に【かたち】としては残っているのですが、
      【処分しても失礼にはあたらない】と
ご安心くださいますように。

      また、一応、いろんな宗派の人に話を聞いたりもしたのですが、
      下げてからの作法については、さほど重視はされないようです。
      (もちろん、『飲まなければいけない』と、宗旨で決められている
       ような寺院は
ありませんでしたし、逆に、『夏場なんかはすぐに
       傷みますし、お腹こわしまっせ』などと言われたりして・・・)

      でも、確かに『捨てる』ということには抵抗があるかもしれませんね。
      そんなときは、庭にまいたり、植木にあげたり、『捨てる』のではなく
      
自然に還元する(返す)方法をとられてはどうでしょうか。
      ご飯に関しましては、『鳥のえさ台を作って、下げたご飯はそこに
      まいています』というお寺さんが数ヶ寺おられました。
      (ただし、昨今のカラス等の迷惑事情もありますので、
       もし真似される場合はご注意・ご配慮等願います。)

      ま、“こだわらない”のが一番良いのでしょうが、
      『もったいない』という言葉が注目を浴びたり、『お米は一粒残さず』
      などという感謝の言葉を思い出したり・・・
      【捨てるに捨てられない】ということは、【ものを大切にする】という
      やさしい心の裏返しに他なりません。

      『捨てても良いですよ』と言われても、
      『なかなかねぇ・・・』と、いうのが本音かもしれませんが、
      その
【やさしい心】さえ捨てなければ、仏さまやご先祖さまですもの、
      笑って許してくださいますよ!



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