◇ 相談2 ◇
【光松寺では、“御祓い”や“厄落とし”といった行事を
されているのでしょうか?】
【ご返信】
基本的には『浄土宗』をはじめとした浄土系には
【おはらい】や【やくおとし】といったものはないと考えてください。
その考え方の根本には、
『南無阿弥陀仏』ととなえたものは
全員、仏さまの世界(極楽浄土)に行くことが出来る
(これが往生=往って生まれること)、
という浄土系の教えがあります。
つまり、 “祓うべきもの”や“落とすべき厄”などというものは
もともと存在しないのだ、と解釈するわけです。
したがって、浄土系の僧侶がお参りですることは【供養】です。
供養とは、亡くなった人を思い偲び、
一生懸命に生きている自分の姿を見ていただくことです。
こういった【供養】という行為が、
“御祓い”や“やくおとし”につながるとお考えなら構いませんが、
いわゆる【身に付いた悪しきもの】を追い払う、という考えの場合は、
特別にそういった行事等を行っておられる他宗派の寺院さんに
お頼みされる方が良いでしょう。
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