仏教質問箱 【柳箸】
本文へジャンプ 2012年  2月12日 

 



  【柳箸(やなぎばし)



     ご存じでしょうか?

     お正月に使うお箸で、
     
「両口箸」「両箸」とも呼ばれる、
     両端が細く削ってあるお箸のことです。

     片方で食べ、
     もう片方は重箱の料理を取るときにひっくり返して
     
“取り箸”として使われることがありますが、
     実は、これは
間違いで、

      
“お箸の、一方を人間が使い、
       もう一方(反対側)は神様が使う”


     つまり…、

 
     “お正月に、人間と神様が
       一緒に食事をする”


     ……そのための
お箸だということです。

     また、書物によりますと、
     
『柳』という木は、
     春一番に芽を出す
縁起の良い木であると同時に
     木肌の白いところから、
     ものを
清浄にし、邪気を払う、
     …と考えられていたのだとか。
     (
折れにくいということも理由の一つ)

     あと、柳箸を
『家内喜箸』と語呂合わせて、
     お正月に際し、
     今年一年の
『家の中の喜び』を願った、
     …とも載っておりました。

     神様も家族も、
みんな揃って食卓を囲む
     …それが
「お正月」なのですね。

     新しき年の、良き
門出となりますように…


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