仏教質問箱 【葬儀編そのF・通夜】
本文へジャンプ 2012年  2月27日 

 



  【通夜
          =葬儀編・そのF=

      夜伽(よとぎ)伴夜(ばんや)とも言い、
      本来は、故人の臨終のあと、
      近親者などのごく近しい者たちが
      葬儀・告別式の日の朝まで、
      文字通り
夜を徹して営まれるものでしたが、

      
現在ではそれが転じて、
      単に葬儀・告別式の
前夜に行われる
      儀式となりつつあります。
      (正式に言うと、午後7時前後の約一時間を
       住職の読経と会葬者の焼香を中心に
       厳修する通夜形態は
「半通夜」
       呼ばれるものです)

      通夜は、もともと、
      
お釈迦様が亡くなられたときに
      弟子たちがその枕元で
      お釈迦様の
“おしえ”について
      語り明かしたことから生まれたものだと
      解説されたりしますが、

      死者を悪霊から守るために
      一晩中火を燃やし続けたことに由来するとか、
 
      仏教伝来以前に、
      危篤状態の病人の回復を夜通し祈ることを
      “ツヤ”と言ったからとか、


      …など、様々な説があるようですね。

      また、…
      友引等の関係で、葬儀が臨終よりも
      数日後になる場合、
      
自宅にて内輪のものだけ
      ご遺体と夜を過ごすことが
「仮通夜」

      その他、地方によっては、
      通夜の儀式終了後に
弔問客をもてなすため、
      喪家での汚(けが)れを清め、
      悲しみを和らげるために
      
簡単な食事とお酒を出すことがあり、

      これを
「通夜振る舞い」と称することが
      あるようです。
      

        トップページへ