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【出棺と野辺の送り】
=葬儀編・そのI=
葬儀、告別式が済むと、
お別れをして棺の蓋を閉め、
『出棺』となります。
ところで、この出棺に際しては、
霊柩車までのごく短い距離にもかかわらず
葬列を組みますよね。
少し、不思議に思われませんか?
実は、これ、…
『出棺』という形式が、かつて行われていた
『野辺の送り(野辺送り)』から変化したものの名残で、
また、その昔は、土葬であったため、
喪家や故人の親族、弔問者たちが列を組み、
墓地まで棺を担いで行列を組んで歩くのが当たり前で、
(これが=『野辺の送り』です)
また、その当時の『葬儀』とは、
この行列こそが葬祭儀礼の中心と考えられていたため、
現代の葬儀においても、
この『出棺』という儀式が
大切にされているわけなのですよ。
『野辺の送り』は、
火葬場までの距離が長くなったことや、
霊柩車の登場、また葬祭ビジネスの確立など、
様々な理由で現在ではほとんど見られなくなりましたが、
まだ、一部の地方などでは、
実際に行われているところもあるのだとか。
なお、この出棺に際しましては、
変わった作法が
その土地によって色々とあるようなのですが、
行数も足りなくなってきましたので、
そのあたりは、次号に譲ろうと思います。
よろしくご了承ください。(こうご期待?)
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