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【精進落とし】
=葬儀編・そのR=
その昔、不幸のあった家では、
死後四十九日までを『忌中』として、
その期間中は肉や魚などの生物(なまもの)は
一切口にせず、
精進料理で過ごすという、
そんな“しきたり”がありました。
そして、四十九日の満中陰法要を済ませた後に、
ようやく普段通りの食生活に戻した。
……これがいわゆる“精進落とし”だったのです。
ところが、昨今では、この本意を離れて、
◇葬儀後、ご遺体を火葬場まで運び、
還骨法要(初七日法要含む)までの、
1時間半〜2時間の待ち時間に
遺族や親族で揃って取る食事
……のことを“精進落とし”と称することが
現状といえます。
つまり、『精進を落とす』というよりも、……
『供養のひとつとして』、あるいは、
『皆の労をねぎらう』ために、
“席が設けられる”というわけです。
ちなみに、書物等では、
“この籍には、僧侶や葬儀の世話役も臨席する”
……と、解説されることもあるようですが、
(経験上)実際には、親族のみで過ごされることが
ほとんどたと思います。
ご心配や、お気遣いの無きように…!
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