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【御仏前・御霊前?】
=葬儀編・その㉓=
何度か『ひかり』にも書いていることですが、
この機会にもう一度。
前号までに記しました通り、故人は没後、
四十九日間の旅路に出られます。
その目的地は、浄土宗の場合『極楽浄土』。
そして、この期間を『中陰』と呼びます。
ちなみに、浄土宗を始め多くの宗派では、
この中陰(ちゅういん)期間を
“一種の修行期間=仏さまになる前の段階”
……と考えています。
つまり、故人は未だ『仏の国』には
たどり着いておらず、
未だ『仏』にはなっていないと考えるのです。
そのため、中陰期間中は、
不祝儀袋の表書きに『御仏前』を使うのは
おかしい、と考えられたわけです。
(※もちろん、使える宗派もあります)
そこで、その代わりとして使われたのが
『御霊前』という表書きで、
すなわち、故人が『仏の国』にたどり着く
『満中陰(=49日目)』の日を境として、
◇没後~満中陰まで(満中陰の日を含めて)
=『御霊前』
◇満中陰よりも後(百箇日以降)
=『御仏前』
……と、書物でも解説されるようになりました。
ただし、宗派や宗旨、
またお住まいの地域によっても
色んな違いがあるようです。
そのあたり、遠慮なくお尋ねくださいね。
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