【枕経】
=葬儀編・その@=
今回より、『葬儀に関する基礎知識』を
掲載していきたいと思っています。
ただ、いくら基礎知識とは言いましても、
地域や宗派によって多少の違いがあることは
否めません。
そのあたりは、寛大にご容赦くださいますよう
よろしくお願いいたします。
◇枕経(まくらぎょう)
臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)のことで
亡くなった故人を納骨する前に、僧侶を呼び、
ご遺体の枕元で読経をすることです。
これは、死後すぐに行われる儀式の一つで
死者に初めてお経を聞かせるという意味合いも
あるようですが、どちらかといえば、
『葬送儀礼のスタート』と位置づけされます。
つまり、この枕経を機に僧侶が故人の家を訪れ、
遺されたご遺族と対面し、
葬儀の打ち合わせを開始するというわけです。
(通夜や葬儀の日時・僧侶の人数など)
なお、この枕経に際しては
喪服を用意する必要はありませんので
『平服』で構いません。
また、もし戒名等の相談があれば、
(すでに戒名をもらっているとか、
付けたい文字があるとか、その他諸々…)
最後になりましたが、最近は、
遠方の葬儀であるとか、
仕事・家庭の事情等で枕経を省略し、
通夜に際してご一緒に読経をする場合も
増えてきたことを、一応、記しておきます。
トップページへ
|