仏教質問箱 【葬儀編その@・枕経】
本文へジャンプ 2012年  2月14日 

 



  【枕経
          =葬儀編・その@=


      今回より、『葬儀に関する基礎知識』を
      掲載していきたいと思っています。
      ただ、いくら基礎知識とは言いましても、
      地域や宗派によって多少の違いがあることは
      否めません。
      そのあたりは、寛大にご容赦くださいますよう
      よろしくお願いいたします。


     
◇枕経(まくらぎょう)

     
臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)のことで
     亡くなった故人を納骨する前に、僧侶を呼び、
     ご遺体の
枕元で読経をすることです。

     これは、死後すぐに行われる
儀式の一つ
     死者に初めてお経を聞かせるという意味合いも
     あるようですが、どちらかといえば、
     
『葬送儀礼のスタート』と位置づけされます。

     つまり、この枕経を機に
僧侶が故人の家を訪れ、
     遺された
ご遺族と対面し、
     
葬儀の打ち合わせを開始するというわけです。
     (通夜や葬儀の日時・僧侶の人数など)

     なお、この枕経に際しては
     
喪服を用意する必要はありませんので
     
『平服』で構いません。

     また、もし戒名等の
相談があれば
     (すでに戒名をもらっているとか、
      付けたい文字があるとか、その他諸々…)

     最後になりましたが、最近は、
     遠方の葬儀であるとか、
     仕事・家庭の事情等で枕経を
省略し、
     通夜に際して
ご一緒に読経をする場合
     増えてきたことを、一応、記しておきます。


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