仏教質問箱 【錫杖と宝珠】
本文へジャンプ 2012年  2月11日 

 



  【錫杖と宝珠
         =【平成22年度・地蔵盆版より】=



     今回は
お地蔵さまの持ち物の話です。

     
◇錫杖(しゃくじょう)

       上の方に輪っかの付いた
長い杖(つえ)のこと。
       お地蔵さまは人々を救うため、
       
たくさんの世界を渡り歩かれています。
       
       いわゆる
「六道」
         
地獄道・餓鬼道・畜生道・
         修羅道・人間道・天道

       ……というすべての「道(どう)」を歩いておられ、
       
六地蔵という話を聞いた方も多いはずですね。

       その、長い「道」を歩くために、
       手に杖を持っておられるのです。

       また、
観音菩薩の中にも、同じような意味合いで
       この錫杖を持っておられる方もいらっしゃいます。

     
◇宝珠(ほうじゅ)

       タマネギのような
まあるい玉(珠)のこと。

       お地蔵さまの中には、
       錫杖をお持ちでない方もおられるのですが、
       その場合にはこの
宝珠を持っておられます。
       (合掌されているお地蔵さまでも、
        目には見えませんが、その
手の中には
        この宝珠が入っているとされます。)

       この宝珠、
       正式には
「如意(にょい)宝珠」と呼ばれ、
      
 “願い事を何でも叶えてくれる玉”
       ……を意味しているのだとか。

       もちろん、錫杖と宝珠の
両方を持っておられる
       場合もありますよ。

       さて、
光松寺のお地蔵さまは…?
       

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