【錫杖と宝珠】
=【平成22年度・地蔵盆版より】=
今回はお地蔵さまの持ち物の話です。
◇錫杖(しゃくじょう)
上の方に輪っかの付いた長い杖(つえ)のこと。
お地蔵さまは人々を救うため、
たくさんの世界を渡り歩かれています。
いわゆる「六道」=
地獄道・餓鬼道・畜生道・
修羅道・人間道・天道
……というすべての「道(どう)」を歩いておられ、
六地蔵という話を聞いた方も多いはずですね。
その、長い「道」を歩くために、
手に杖を持っておられるのです。
また、観音菩薩の中にも、同じような意味合いで
この錫杖を持っておられる方もいらっしゃいます。
◇宝珠(ほうじゅ)
タマネギのようなまあるい玉(珠)のこと。
お地蔵さまの中には、
錫杖をお持ちでない方もおられるのですが、
その場合にはこの宝珠を持っておられます。
(合掌されているお地蔵さまでも、
目には見えませんが、その手の中には
この宝珠が入っているとされます。)
この宝珠、
正式には「如意(にょい)宝珠」と呼ばれ、
“願い事を何でも叶えてくれる玉”
……を意味しているのだとか。
もちろん、錫杖と宝珠の両方を持っておられる
場合もありますよ。
さて、光松寺のお地蔵さまは…?
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