タイトルイメージ
本文へジャンプ 2006年 11月10日 

 



  【三心(さんじん)】


       
     お参り先で、法然上人の
『一枚起請文』を読み上げていたら、
     
“お経の中に「三心四修=さんじんししゅ」という言葉が
      出てきますが、どういった意味なのでしょうか?”

     ・・・と、尋ねられました。

     今回は、そのうちの
『三心』のお話を。

     念仏信仰の基礎になる
“信心”
     仏教用語で
“安心=あんじん”といいます。
     そして、この“安心”を詳しく言い表すと
     
《至誠心(しじょうしん)》
     《深心(しんじん)》
     《回向発願心(えこうほつがんしん)》

     ・・・以上、三つの心=「三心」に分けられるのです。

     
◇《至誠心》
      
 “至れる誠の心”。
       背伸びすることなく、素直な心、飾らない心で、
       阿弥陀仏よりの“誠の心”をしっかりと頂戴すること。

     
◇《深心》
       
“深く信ずる心”。
       私たちは凡夫(ぼんぷ=至らぬもの・不完全なもの)で
       あることを深く理解して、(=機の信心)
       阿弥陀仏の48願の教えを深く信じること。(=法の信心)

     
◇《回向発願心》
       
“極楽往生の願を発する心”
       《至誠心》・《深心》において、自らが凡夫であることを自覚し、
       その凡夫をすくわんとの阿弥陀仏の48願という大慈悲に
       気付いたのならば、
       阿弥陀仏と真向かいに向き合い、
       自らの極楽往生への“願い”を発しなさい。

       ※長くなってはと、多少、略して記載しております。
         ご不明な点は、直接お尋ねください。



                   トップページへ