【三心(さんじん)】
お参り先で、法然上人の『一枚起請文』を読み上げていたら、
“お経の中に「三心四修=さんじんししゅ」という言葉が
出てきますが、どういった意味なのでしょうか?”
・・・と、尋ねられました。
今回は、そのうちの『三心』のお話を。
念仏信仰の基礎になる“信心”を
仏教用語で“安心=あんじん”といいます。
そして、この“安心”を詳しく言い表すと
《至誠心(しじょうしん)》
《深心(しんじん)》
《回向発願心(えこうほつがんしん)》
・・・以上、三つの心=「三心」に分けられるのです。
◇《至誠心》
“至れる誠の心”。
背伸びすることなく、素直な心、飾らない心で、
阿弥陀仏よりの“誠の心”をしっかりと頂戴すること。
◇《深心》
“深く信ずる心”。
私たちは凡夫(ぼんぷ=至らぬもの・不完全なもの)で
あることを深く理解して、(=機の信心)
阿弥陀仏の48願の教えを深く信じること。(=法の信心)
◇《回向発願心》
“極楽往生の願を発する心”
《至誠心》・《深心》において、自らが凡夫であることを自覚し、
その凡夫をすくわんとの阿弥陀仏の48願という大慈悲に
気付いたのならば、
阿弥陀仏と真向かいに向き合い、
自らの極楽往生への“願い”を発しなさい。
※長くなってはと、多少、略して記載しております。
ご不明な点は、直接お尋ねください。
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