仏教質問箱 【山号と寺号・院号】
本文へジャンプ 2012年  2月11日 

 



  【山号と寺号・院号



     ちょっとややこしい話ですが、
     お寺には
「山号」「寺号」と呼ばれる
     
【号(ごう)】があります。

     この「山」は、その昔お寺が
山にあった名残で、
     ほとんどのお寺が
     この
「山号(さんごう)」を持っています。
     (また、この山号は
『扁額(へんがく)』として
      お堂の前などに飾られているのが普通で、
      
光松寺も本堂の前に『霊瑞山(れいずいざん)』
      という、立派な額が掛かっています。)

     そして、
     その大きな
「山」の中にあったのが、
     いわゆる
「お寺」で、そのため人々はこの寺を、
     
『○○山○○寺』と呼んでいたのですね。

     こういった由来で、その後
     
平地にお寺が建てられるようになってからも、
     それに
倣って「○○山」という「山号」
     
用いるようになったというわけです。

     また、当時、大きなお寺には、その
敷地内に、
     お坊さんの住むたくさんの
建物が造られました。
     この一つ一つを
「院(いん)」と呼んだことから
     生まれたのが
「院号」と言われています。
     (
『坊』『房』も似たようなものです。)

     ただ、現代では「山号」・「寺号」・「院号」に
     
明確な区別はほとんどないようですから、
     たとえば、…

     『比叡
』とか
     『知恩
』とか
     『光松
』とか、

     わかりやすい
【号】を使っていただいて
     何ら
問題はありません

     ちなみに「光松寺」も、高槻城内にあった頃は
     
『霊瑞山深入院』“号”していたと、
     道路沿いに建てられた教育委員会の
高札
     載っておりますよ。


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