仏教質問箱 【お逮夜】
本文へジャンプ 2009年 11月 8日 

 



  【お逮夜(たいや)


       
     ちょっと難しい言葉ですが、

     
葬儀後の四十九日間にお参りする七日七日の法要

     ・・・を、
「お逮夜参り」と称したりするので
     耳にされた方もおられるかもしれませんね。

     ただ、厳密に言うと、・・・

     
『逮』という文字には『およぶ(及ぶ)』という意味があって、
     (そういえば、逮捕の「逮」でもあります。)

     本来、「逮夜」とは、・・・

     
法要やお参りの日(当日)に「およぶ=つながる夜」
       (この場合の夜とは、午後〜夕刻)

     ・・・を意味しているのです。

     つまり、簡単に言うと、
     
『前日の夜』・・・ってわけですね。

     そして、この「逮夜」という考え方を大切にしていたため、
     お参りなどでも、月命日ではなく、
     その前日にお参りすることが、昔は多かったようですし、
     まれに
『お通夜』のことを『逮夜』と称することも
     あったのだとか。

     ま、遠足だって「当日」よりも「前日」の方が
     ワクワクするもの。
     そういった意味では、
「前日を大切にする」という
     昔の「習わし」、わからないでもありません。

     でも、ま、もちろん、・・・

     
『両方大切』ってことは、お忘れなきように、ね!



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