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本文へジャンプ 2007年 9月 1日 

 



    ★【お経編】その3

   【総廻向文(そうえこうもん)



      『すべての功徳を廻向(回向)する言葉』
      ・・・とも表現される、最も有名な経文ですね。

     
《総廻向文》
       
願以此功徳  “がんにしくどく”
       平等施一切  
“びょうどうせいっさい”
       同発菩提心  
“どうほつぼだいしん”
       往生安楽国
  “おうじょうあんらっこく”

       ※願わくは、この功徳を以(もっ)て
        平等に一切の(人々)に施し、
        同じく菩提心を発して、
        安楽国に往生せん。


       ◇阿弥陀仏に帰依したこの功徳を
        生きとし生けるものと共に等しくわかちあい、
        みな、もろともに菩提の心を懐(いだ)き、
        安楽国に生まれようと願う。


  

      善導大師の“観経疏玄義分”の冒頭にある
      
《帰三宝偈(十四行偈)》最後の偈文四句で、
      善導大師の
浄土思想の根底となる意義を持ち、
      
“ともに生きる”という仏教の本質を述べた
      経文といえます。

      法要で積み重ねられた
『功徳』を、
      亡き人だけでなく、法事に参席した人たちも含めて
      皆で同じように分かち合いましょうと、
      お経の最後に(功徳を積み上げてから)
      読み上げられるのが
《総廻向文》で、
      僕がお参りしている後ろから、
      同じように読み上げてくださる声が
      一番多いお経でもあります。



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