【十夜法要】あれこれ
※【仏教歳時記】の項と重複する箇所もあるのですが、
ま・・・、その辺はご容赦くださいね!
◆なぜ【お十夜】と呼ぶのですか?
十夜法要は日本独自のもので、その起源は室町時代。
京都の真如堂において平貞国が合計十日十夜の間、
阿弥陀仏に願いをたて不断念仏したことに由来します。
◆本来は、いつ行う法要ですか?
旧暦10月5日〜15日まで、とされるようです。
ただし、現在では十日十夜に続けて法要を営む寺院は
ほとんどなく、三日三夜とか、一日一夜(一日一座)などに
短縮して行う寺院が多いようです。
◆どういった意味合いの法要ですか?
阿弥陀仏への報恩感謝のための念仏会であり、
同時に先祖供養も兼ねる、といった法要です。
また、この時期(10月)は、農耕文化でいう収穫の時期。
おそらく、十夜法要も念仏会と豊作への感謝という
農事との出会いに於いて、
独自の仏教行事として定着したとも考えられています。
◆どんなお経をあげれば良いのですか?
出典は
「此に於て善を修すること十日十夜すれば、
他方諸仏の国土に於て善を為すこと千歳なるに勝る」
(この時期に十日十夜の善を行えば
仏の国では千倍以上の善を為したことになる)
・・・で有名な「無量寿経」ですが、
十夜法要の中心は「念仏」にあります。
しっかりと【念仏】されるだけで大丈夫!
千倍の功徳になってあなたに返ってきます。
ま、せっかくの【功徳】です。
自分だけのために使うのではなく、世のため人のため、
上手にお使いくださいますように、ねっ!
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