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本文へジャンプ 2009年 2月 26日 

 



  【衣鉢(いはつ)


       
     簡単に言うと、お坊さんの
『衣(ころも)』
     托鉢(たくはつ)用の
『鉢(はち)』のことです。

     その昔、インドのお坊さんは、
     
『三衣一鉢(さんねいっぱち)』といって、

     大衣(だいえ)・上衣(じょうえ)・下衣(げえ)の
     『三つの衣(=いわゆる
“お袈裟”のこと)』と、
     『一つの鉢』、

     ・・・だけしか持つことが許されていませんでした。

     従って、この衣鉢(“えはつ”とも読みます)だけが
     お坊さんの
全財産であり、
     自分の使っている衣鉢を
弟子に伝える(渡す)ことが、
     その人物を自分の後継者と
承認すること、
     ・・・とされたわけです。

    
 “衣鉢を継ぐ”=学問や芸術などで
               師からその奥義を受け継ぐ


     ・・・という言葉は、ここから生まれたのですね。

     誰です・・・?
     “
遺髪を継ぐ”・・・なんて言ってるのは?

     ※ま、ちなみに、・・・

     
“捨て鉢になる”という言葉もありますが、
     これも一説によると禅宗の托鉢を起源とするようで、

     “修行僧が厳しい寒さなどに耐えきれず、
      托鉢の
鉢を捨てて逃げ出してしまう”

     ・・・ことから、
『すてばち』という言葉が生まれたとも
     言われています。




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