【宝印塔篋(ほうきょういんとう)】
過日、光松寺の境内墓地に建立した永代合祀墓は
【宝篋印塔】という仏塔です。
起源は中国・北宋時代ともいわれますが、
本来は『宝篋印陀羅尼経』という経文を写して塔の内部に納め、
【障罪を消し去る】
【災害からまぬがれる】
【極楽往生を願う】
・・・などの祈願をした、と載っていました。
また、日本で造立が盛んになったのは、
鎌倉時代の中期以降という話ですが、
宝篋印塔本来の持つ『経文を納めて祈願する』といった
役割ではなく、『慰霊』のための【供養塔・墓塔】として
世に広がっていったようですね。
象の鼻先のような上部の棒状の部分を【相輪】、
てっぺんに乗っかった玉を【宝珠】と呼び、
五輪塔ほど多くは現存していないそうですが、
それでも各地に重文として数多くの宝篋印塔が見られる、
ということです。
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