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本文へジャンプ 2008年 4月 24日 

 



  【ご詠歌


       
     
「五・七・五・七・七」の和歌に“節”を付けたもの
     その起源は花山法皇(968〜1008)の
“西国巡礼”
     あると言われています。

     観音霊場を巡るに際し、その巡礼者たちは、
     仏教への
“信仰心”と、日本人の持つ“美しい心”とを
     ひとつに合わせて、
独自の歌詞や旋律を生み出してきたのだと、
     書物などでは紹介されていました。

     また
『ご詠歌』には、
     真言宗や臨済宗、あるいは曹洞宗、浄土宗など、
     様々な
“宗派”の中に独自の“流派”がいくつも存在しており、
     その節回しによっても
“大和節系”“妙音節系”などと
     区別もされているようです。

     ま、確かに『ご詠歌』の詞は、難しいお経とは違って、
     誰にでもわかりやすく
仏教の“おしえ”を理解できるように
     なっていますから、
葬儀通夜に際して、
     また
中陰期間中(初七日〜七七日)など、
     私たちの身近なところでも
     地域によっては奉詠されていると聞きます。

     その他「七・五」調、あるいは「五・七」調の詞に
     節を付けたものを
『和讃(ご和讃・御和讃)』と呼びますが、
     この和讃と『ご詠歌』を合わせて広い意味で
     『ご詠歌(御詠歌)』という表現が使われる場合もあるようです。

     
※ちなみに、『お経』に“節”を付けたものは
       
『声明(しょうみょう=正しくは『聲明』)』と呼ばれ、
       こちらは平安時代初期に
最澄・空海によって
       伝えられたものです。



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