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本文へジャンプ 2007年 9月 1日 

 



  【大文字送り火(五山送り火)


       
     8月16日に京都市の五つの山で行われる、
     ご存じ
盂蘭盆会の精霊送りの行事です。

     その起源については、公式な記録が一切残って
     いないため「不明」ということですが、
     元々は五山ではなく「十」の山で送り火が焚かれていた
     と書物などでは解説されています。
   
     いわゆる
“精霊流し”が、
     
水辺=川への精霊送りであるのに対して、
     大文字送り火は地域共同の
「山」への精霊送りで、
     土地の人々を守ってくれる先祖霊を送ると共に、
     悪霊や疫病、あるいは害虫といった『災い』を
     追い払う行事でもあったようです。

     点火の時刻は午後8時。
     まず
「大文字」に始まり、8時10分「妙法」
     同15分に
「船形」「左大文字」
     同20分に
「鳥居形」と続き、
     それぞれが
約30分燃え続けるそうです。
     (京の町を取り囲む山々を左回りに灯が点る)

     ちなみに、実際に点火する「大」の文字の大きさは、
     第一画が「80m」、二画「160m」、三画「120m」だとか。

     また、送り火が禁止された戦時中には、
     白いシャツを着た市民や児童らが山に登り、
     
人文字で「大」を描いたという話も載っておりました。
     (ただし、2003年、阪神タイガースが優勝した9月13日、
      ファンの一部が懐中電灯で『H』の文字を描いて
      
騒動を起こした、とも併記してありましたが・・・)
   
     ま、それぞれの「送り火」には、
     それぞれの
“区切り”という“思い”もあるはずですね。
     
【大】きく前に、進んでいきましょう、ね



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