【編集後記】
平成20年 7月発行「ひかり」第75号より
今回、2ページに記載した『仏餉袋』(ぶっしょうぶくろ)について
調べていたら、【お餉祭り】という祭事に出会いました。
何でも、夜を徹して禊ぎ(みそぎ)をしたものたちが大勢で料理
を創り、神前に供え、その後皆で直会(なおらい)を開き、
創った料理を共にいただく、・・・そんな祭りだとか。
で、その解説によると、・・・
【お餉】=食べ物を分け合って食べる
食を同じくする
・・・と、【餉】という文字に込められた、皆で食事を共にする由来
が述べられているのですが、
【神々と食を同じくする】
・・・という大切な意味合いを忘れてはいけない、とも添えられて
いました。
そう、・・・
本来、【食べ物】というものは、
私たちが自力で手に入れたものではなく、
天(神)から与えられたもの・授けられたもの、
・・・であったはずですよね。
だからこそ、収穫時にはその恵みに感謝して多くの祭りや儀式が
行われてきたのです。
【食】への“不安”や“偽装”が繰り返される昨今だからこそ、
今一度【食の原点】を見直すことが必要なのかもしれません。
【食べ物】には【いのち】が宿っているのだ!
・・・という《感謝》を、決して忘れないためにも。
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