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本文へジャンプ 2008年 7月29日 

 



  【編集後記】


             平成20年 7月発行「ひかり」第75号より


     今回、2ページに記載した
『仏餉袋』(ぶっしょうぶくろ)について
     調べていたら、【お餉祭り】という祭事に出会いました。

     何でも、夜を徹して禊ぎ(みそぎ)をしたものたちが大勢で料理
     を創り、神前に供え、その後皆で直会(なおらい)を開き、
     創った料理を共にいただく、・・・そんな祭りだとか。

     で、その解説によると、・・・

     
【お餉】=食べ物を分け合って食べる
           食を同じくする


     ・・・と、
【餉】という文字に込められた、皆で食事を共にする由来
     が述べられているのですが、

     
【神々と食を同じくする】

     ・・・という大切な意味合いを忘れてはいけない、とも添えられて
     いました。

     そう、・・・

     本来、【食べ物】というものは、
     
私たちが自力で手に入れたものではなく、
     天(神)から与えられたもの・授けられたもの、

     ・・・であったはずですよね。
     だからこそ、収穫時にはその恵みに感謝して多くの祭りや儀式が
     行われてきたのです。

     【食】への“不安”や“偽装”が繰り返される昨今だからこそ、
     今一度
【食の原点】を見直すことが必要なのかもしれません。

     
【食べ物】には【いのち】が宿っているのだ!

     ・・・という
《感謝》を、決して忘れないためにも。



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