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管理人S-1 06/25土22:19 #r220
Omiさんこんばんは。
大変お気の毒な例だと思います。

ずっと前ですが、僕も患者さんに迷惑をかけてしまった苦い経験があります。
患者さんの「上司」と言われる方が「お見舞い」にいらして、「どのくらいの
入院になりますかね―」という何気ない問いにうっかり答えたら、患者さんが
退院したときには患者さんの意思に反して「配置転換になっていた」というケ
―スです。
僕自身はそれ以後(プライバシ―云々よりも)「口が堅くなって」しまいご本
人と家族代表一人以外はほとんど話さなくなってしまいました。

私達の世代?は、学生のときも、卒業してからも、他人の秘密を扱う職業だ、
とあらためて教育(なんとなく先輩の態度をみようみまね、みたいなところは
ありますが)された記憶はありません。(最近はそうでもないのかもしれません
が)ですから、他人のプライバシーに無自覚・無神経で、職業上の守秘義務、
という言葉も自分が当事者という実感が少ないのかもしれません。

言い訳ではないのですが、本当は本人以外にお話してはいけない病気のことを、
こんな風にあちこちから聞かれてきます。(「プライバシ―」を考えるのは皆
さん自分のときだけなようです)

1. 付き添っている方はともかく、お見舞いの「親戚」、「親しい知人」などか
ら聞かれたら「全てお答えできません」とはやはり断りづらい。家族・親戚の
レベルもいろいろあります。
2. 役人や警察もプライバシー(や法律)などを無視して、それも電話で問い合
わせてきます。
3. マスコミも同じです。やはり電話で済ませようとします。
4. 上司、職場の人、も(本人のことを心配していることは少なく)労働力の問
題として聞いてきます。
5. 保険屋さんの調査員。基本的には会社のために保険料支払い額を「値切る」
ための「ネタ」探しです。どんなに本人の同意書を持っていても同じです。

こんな事は今回の個人情報保護法以前から、「説明の義務はないし、話しては
いけない」となっていたはずです。

ところが今回の個人情報保護法なるものは医療現場を混乱させています。はっき
り言って事故の誘因を撒き散らしたようなものです。政治家をスキャンダルから
守るためにつくった「悪法」が(エラ―はあっても)本来善意の現場にとって大
きな「スレット」となっています。


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2005/06/27月06:13