.異業種様歓迎(長文で失礼) | 返信 |
管理人S-1 05/02日20:25 #r32 「異業種」さん こんにちは。書き込み有難うございます。 実は、このサイトは異業種のかた大歓迎なのです。「当業者」とは 違った見方で「あんたたち少し変じゃない?」なんて意見がいただ けたら最高です。よろしくお願いします。 >私の所ではマニュアル(手順書)と言うモノがあって当たり前に >なっていますが、実際にその通りに行われているかというと疑問です。 >確かにマニュアル文化はアメリカ的なにおいがしますね。 同感です。 卒業したてのころ、結局ものをおぼえるといっても、いわゆる教科書 のほかは先輩(指導医)との師弟関係で「みようみまね」のことが殆 どでした。ところがその後翻訳モノも含めていわゆるアメリカの「臨 床のマニュアル類」が出回るようになると「なんと明快に!」と感じ たものです。まっ、それだけではだめだ、ということもまもなくわか りましたが・・・ 「英語力の殆どない」私でも読めたのですから、移民や多数の人種 を想定しているんでしょうね。もう一つは「契約社会」だからじゃな いでしょうか。日本はその点「優しい」とか「あいまい」(全て悪い 意味じゃなく)ですから・・ >日本ではマニュアルをどこまで書き込んだものにするかで実際に >使いやすいマニュアルになるかが決まりそうですね。 「マニュアル」といってもその内容というかレベル、対象が定まっ ていいないことが問題のような気がします。 最低限スキルベースでできるような覚えかたが必要なマニュアル なのか、何かあったときに調べてそれに従えばいいものなのか、など。 >作ったぞぉ!・・・だけでは誰もマニュアルを活用しないように >思います。 > 使いやすい、それぞれの仕事にあったものになっているか。 > 徹底する風土があるか。 > 教育しているか。 > 実行できているか、チェックしているか。 > 問題があったら、改訂されているか。 > 新しい仕事や方法が変わったら必ず改訂されているか。 > ・・・・etc. 全くそのとうりですね。 「チェック」に関して最近がっくりきた事があります。 会議で決定し、その方針である時間をかけ教育し、各部門からの疑 問も聞き「実行されているはずの事」が2年経ったらある病棟では 「むかしのやりかた」がちゃんと復活していた、ということがあり ました。 組織の寿命に関して「30年」なんて聞きかじりのことをHP に書きましたが、病院というのは医者も看護婦などコメデカルも他 の産業に比べて移動(出入り)が多く「病院のマニュアル」がいつ のまにか「その病棟医師が(どこかで覚えてきた)マニュアル」に とってかわられている(そこそこの経験もある場合すぐには事故やト ラブルにもならないので気が付かなかったり、黙認されたりする傾向 があります)ことまであります。 結局、こうする(Know how)は伝えられていても何故(know why)を知 っている人間が移動してしまったり、伝えられていない、ということ ですね。 マニュアルにおいてもM-P,D,Sなんでしょうね。 >偉そうに聞こえますが、実は自分に言い聞かせていることです・・・ いえいえ、私もです。 最近、日本ヒューマンファクター研究所の黒田勲先生が電力関係の講演会で 安全文化に関してこんな事を発言されていたようです(引用の引用です) 「JCOの裏マニュアル」は別としても、こんな事もありがちですね。 | ●無理させて、無理はするなと無理を言い | 建前とホンネの乖離を個人のスキルに委ねるという日本人古来の文化である | 簡単に原子炉を止めることはせずなんとか持たせる芸術的な運転 | 計画外トラブルでは騒ぎが大きくなり大変なのでなんとか持たせる | 福島再循環ポンプ軸折損 1/1に発生したがけなげに7日の定検入りまで運転継続 | 建前は「安全第一」、ホンネは定検までもたす これで歯止めがきかない | 世の中が変わってきているので、建前とホンネがますます乖離してくる | 日本人独特の理想主義、完全主義に基づく「タテマエ」と、 | それと乖離する現実の「ホンネ」とを、いかにうまく適合させ、達成させるかの努力が | 不成功に終わった結果への批判と評価が重要 長くなって申し訳ありません。 急に休みを3日ももらってもする事がないので・・・・(冗談です) |