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ところで、「おまえ(たち)の担当している事故のマニュアルはどうなんだ!」という疑問・反論が当然あるでしょうが、本当に必要でしょうか?
「正しいことを正しい手順で間違えないでやる」ということ以外ないでしょう(それはSOPです)。
「なぜまちがえるか?」という問題になるとそれはこの連載で主張していることです。
必要なことはSOPに正しい手順の一つとして組み込む、SOPそれ自身を見なおす、ことこそが必要です。
改めてそのことだけにマニュアルを作る必要がないと考えていますし、もしつくっても膨大すぎて誰も読まないでしょう。あなたは読みますか?
必要なのは何度も言いますが「マニュアル」やSOPをHFからみなおす眼です。
日常業務をHFの眼で見よう。そして「危険を予測したり」「エラーを誘発しそうなスレットやSOPを発見」し予防安全を考え(エラーの影響をチームとして対処しそれを軽減し)
「生き生き仕事をしよう」ようというのがヒューマンファクターエンジニアリングです。
そしてこの「ヒューマンファクター事始v.3」を通じて私達が訴えていることでもあります。
その「日常」のなかには、もちろん各種のマニュアルや慣習も含まれます。
これはいわゆる合理化や生産性向上のための「改善」「kaizen」活動とは違います。
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