八萬大蔵経を納めた伽山海印寺(カヤサンヘインサ)
Haeinsa Temple Janggyeong Panjeon,theDepositories
for the Tripitaka Koreana Woodblocks


 「海印寺」は、韓国南部の慶尚南道の伽倻山国立公園内の伽倻山南麓の奥深く静寂に包まれた緑豊かな山中にあります。
 海印寺は、通度寺、松広寺とともに韓国三大名刹の一つで、新羅時代、802年に創建された韓国最大の寺と謂われています。
 海印寺の所蔵する「八萬大蔵経」とそれを納める「大蔵経板庫」はともに国宝に指定されていて、1995年に世界遺産に登録されています。



「世界遺産記念標石」

 海印寺山門にある「世界遺産記念標石」です。

「伽山海印寺の山門」

 伽倻山海印寺の第一の「山門」です。

山門の裏側「海東第一道場の扁額」

 第一の山門の裏側からの写真です。
 「海東第一道場」の扁額が掲げられています。
 前方に小さく見えるのが、「世界遺産記念標石」です。

「第二の山門・海印叢林(鳳凰門)」

 第二の山門で、「海印叢林」(鳳凰門)と書かれています。

「第三の山門「海東圓宗大伽藍」(解脱門)」

 次に、階段の上に建つ「海東圓宗大伽藍」と掲げられている第三の山門(解脱門)に到達します。

「海印寺案内図」

 海印寺の「案内図」で、第三の山門を入ったところにあります。
 図面の中心より少し下に見える赤○印を付けた建物が第三の山門です。
 最上部のピンク○印が、この寺を有名にしている「八萬大蔵経」を納める「大蔵経板庫」です。
 海印寺境内には、山頂に向かって階段状に、およそ30ぐらいの伽藍が配置されています。

「海東圓宗大伽藍の最初のゾーン」

 「海東圓宗大伽藍」(解脱門)を入ったところに広がる最初のゾーンの写真です。
 写真右の建物が「九光樓」
、左側が「海印梵鐘」です。

「九光樓」

 正面の建物は、「九光樓」です。

「海印梵鐘」

 「海印梵鐘」です。

「海印護國道場」

 次に、階段上に「海印護國道場」と書かれている山門を潜って1段上のゾーンに入ります。

「大寂光殿」

 「海印護国道場」を潜った中段のゾーン展開する「大寂光殿」と境内の写真です。
 この中段のゾーンには、「大寂光殿」、「大昆霊殿」、「應真殿」、「冥府殿」、「明眼閣」などの建物が配置されています。

「海印寺の本殿・大寂光殿」

 海印寺の本殿「大寂光殿」です。

「大寂光殿」

 同上。

「重副戒壇」

 同上で、美しい絵が描かれている側面の写真です。

「大昆霊?殿」

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「應真殿」

 「應真殿」です。

「冥府殿」

 「冥府殿」です。

「明眼閣」

 「明眼閣」です。

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「上から写した大寂光殿などの建物」

 上方から写した大寂光殿などの建物です。

「八萬大蔵経の門」

 大寂光殿の奥、階段上の一番高いゾーンに、有名な大蔵経を納めた「大蔵経板庫」があります。
 階段を登り、「八萬大蔵経」の扁額が掲げられている門から入ります。

「大蔵経板庫」

 左側の建物が、15世紀頃に建築されたと推定されている「大蔵経板庫」です。
 前出の「案内図」にピンクの○印を付けた建物は、ロの字の建物のように見えますが、「大蔵経板庫」は、長辺の二つの建物です。

「脩多羅蔵」

 「脩多羅蔵」の扁額が掲げられている「大蔵経板庫」です。
 大蔵経は、仏教の経典、理論書などを総集したもので、大蔵経の経板は高麗王朝がモンゴル軍の侵入という困難を仏の力をかりて克服するため、15年の歳月をかけて完成させたものです。

「大蔵経板庫」

 同上。
 大蔵経板庫は、校倉造りとなっていて、窓には扉が無く通風性がよく、床には板を敷かず、木炭、石灰と塩を重ねた盛り土で湿気を調節する工夫がされているとのことです。

 同上。
 「脩多羅蔵」の扁額が掲げられている「大蔵経板庫」の裏側の写真です。

「大蔵経板庫・法寶殿」

 「脩多羅蔵」と中庭を挿んで建つ「法寶殿」の扁額が掲げられている「大蔵経板庫」です。
 この二つの棟の中には、8万258枚の経板が納められています。
 白樺材の経板は、縦約24cm、横約70cmで、薄く漆が塗られ14字詰24行の経文が、板の両面に刻出されています。
 残念ながら大蔵経板庫の中は、撮影禁止ですので、びっしりと積まれた経板の写真はありません。

「大蔵経板庫・法寶殿」

 同上。


2008年11月28日

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