高敞(コチャン)、和順(ファスン)、江華(クアンファ)の支石墓跡
Gochang,Hwasun,and Ganghwa Dolmen Sites


 支石墓群は、主に東北アジアに多く見られる青銅器時代の代表的な埋葬遺跡です。
 特に韓国には、東北アジアに残る全支石墓群の約75%にあたる3万基が密集していて、高敞、和順、江華の支石墓群が2000年に世界遺産に登録されています。
 中でも、高敞は、韓国を代表する大きな支石墓群が残る地域で、世界で唯一、テーブル型(北方式)、基盤型(南方式)、地上石槨型など様々な形態の支石墓が一目で見ることができます。 現在までに、テーブル式3基、基盤式251基等、計447基が確認されています。
 高敞支石墓群の探訪は、5つのコースに分れていてそれぞれ見どころがあるようですが、私達は第1及び第2コースを見て周りました。





高敞支石墓群

「博物館」

 高敞支石墓群の200mばかり手前にある、2008年9月25日にオープンしたばかりの「博物館」です。

「青銅器時代の部落の再現」

 中には入りませんでしたが、青銅器時代農業を中心とした部落を再現したもののようです。

「支石墓を模した欄干」  支石墓群への途中の橋の欄干も、土地柄らしく支石墓を模して造られています。
「支石墓群」

 支石墓群です。
 あちこちに支石墓が点在しています。

「テーブル型(北方式)支石墓」  第1コースにある「テーブル型(北方式)支石墓」です。
 下段部には、薄く広い板石が使用され、上石も支石と変わらぬタイプのものが用いられていて、埋葬部は地上にあります。 
「基盤型(南方式)支石墓」

 第2コースの重さが推定120〜150トンの巨大な「基盤型(南方式)支石墓」です。
 下段部に、板石でなく支石が用いられているのが特徴で、割り石や自然石などで積み上げた埋葬部が地下に設けられています。

「基盤型でテーブル型の変形」

 第1コースの上石(長さ3,4m、高さ1,5m)の基盤型の立体的なスタイルで、下部構造が板石2枚が離れて並行に並んでいるテーブル型の変形となっています。

「地上石槨型」支石墓」

 第2コースの「地上石槨型」支石墓2428号で、説明によれば、支石墓の変遷過程を理解する貴重な資料となっているものだそうです。
 下段部に、テーブル型の支石よりも低い板石が用いられ、多くの板石を地上で重ね合わせ、石槨や石棺が設けられています。



2008年11月28日

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