昌 徳 宮 (チャンドックン)
Changdeokgung Palace Complex


 ソウル市内には、景福宮、昌徳宮、昌慶宮と徳寿宮の李王朝の宮殿があります。
 宗廟とこれらの宮殿をあわせ「五大古宮」と呼ばれてるそうですが、 その中の一つ世界遺産として登録されている「昌徳宮」を見てきました。
 「昌徳宮」は、景福宮の離宮として1405年に創建されたものですが、1611年から1868年の長い間、正宮としても使われた宮殿です。
 13万5000uの広い敷地内には、13棟の宮殿と28棟の楼閣がある見事な王宮ですが、見学したいくつかの宮殿と、敷地の約半分を占める韓国を代表する美しい王宮庭園・後苑(秘苑)の一部を紹介します。



「敦化門」

 昌徳宮の正門の「敦化門」です。
 1412年に初めて建てられ、1609年に再建されたもので、韓国の現存する宮殿の正門ては最古の門です。

「敦化門」

 同上。

「敦化門」

 同上。
 天井には、美しい文様が描かれています。

「入場案内板」

 入場案内板です。
 韓国語、日本語、英語、中国語のガイド付きで見学することとになっています。
 9時30分からの日本語ガイドつきで見学しました。 

「日本語ガイドさん」

 韓国人だと思いますが、流暢な日本語で説明をする美人ガイドさんです。

「錦川橋」

 敦化門をくぐり、右手に少し歩いたところにある「錦川橋」です。
 これも1411年に造られた韓国最古の石橋と謂われています。

「錦川橋」

 同上。
 橋には瑞獣の像が施されています。

「進善門」

 錦川橋を渡ると前方に「進善門」があります。

「粛章門と仁政門」

 進善門をくぐると、前方に「粛章門」、左手に「仁政門」が見えます。

「粛章門」

 「粛章門」です。

「仁政門」

 仁政殿の正門の「仁政門」です。
 仁政殿と同じく1405年に建てられたが、焼失により1803年に再建されたもので、仁正殿とともに国宝に指定されているものです。

「仁政殿」

 昌徳宮の正殿「仁政殿」です。
 重層入母屋造りの威厳のある建物で、朝賀の儀礼や外国使節への謁見が行われたところです。
 1405年に昌徳宮建造時に建てられたが、その後2度の焼失を経て、1804年に再建されたものです。

「玉座」

 仁政殿の「玉座」です。

「仁政殿」

 「仁政殿」は、内部の装飾も美しく、外壁にはモザイク模様なども施されていて華麗な建物でもあります。

「文様の刻まれた石」

 仁政殿への階段にある文様の刻まれた石です。

「品階石」  仁政殿の「品階石」です。
 式典などの際に官位の序列ごとに整列するための目印しの石で、それぞれの石に官位が刻まれています。
「宣政殿」

 仁政殿裏手の「宣政殿」は、国王が日常の政務を執ったところです。

「宣政殿」

 「宣政殿」は、現存する宮殿の中で王だけが使えるという青瓦を葺いた唯一の宮殿です。

「煕政殿」

 宣政殿の隣にあるのは、「煕政殿」で、当初は王の寝所として使われていたが、後に王の執務室などとして使われたところです。

「煕政殿の応接室?」  煕政殿の応接室には、洋式の家具も置かれています。
「宣平門」  煕正殿の隣にある「大造殿」の正門「宣平門」です。
「大造殿」  宣平門の正面に王妃の生活の場である「大造殿」があります。
 「大造殿」は、珍しく屋根に棟瓦がない建物です。
「大造殿」

 同上。

「大造殿の椅子」

 大造殿に置かれている椅子です。

「オンドル」

 「誠正閣」?と思いますが、ここでは、昔のオンドル(写真中央)を見ることができます。
 

 床下の「オンドル」です。

「オンドルの煙突」  建物から離れて敷地の端にあるオンドルの煙突です。
「楽善斎」

 昌徳宮の他の殿閣と離れて南東の端に位置する「楽善斎」です。
 「楽善齋」は、1847年に、王の私的な居所として建てられたもので、質素な建造物です。

「楽善斎の長楽門」

 楽善斎の「長楽門」です。

「楽善斎」

 「楽善斎」は、昌徳宮の中では一番最近まで使われていた建物で、日本の梨本宮家から嫁がれた最後の皇太子妃李方子様が晩年を過ごされた場所でもあります。

「李 方子様」

 写真は、27年前の1981年、要人の随員として李方子様にお目にかかった時のものです。
 前列中央の方が、李方子様です。

「昌徳宮内の写真」

 昌徳宮内の写真です。




後 苑(秘 苑)
芙蓉池エリア

 芙蓉池エリアの「案内図」です。

「芙蓉池と芙蓉亭」

 四角い「芙蓉池」は地を、その中央に浮かぶ丸い島が天を表わしているとのことです。
 左手に見える建物は、「芙蓉亭」で
四方に屋根が突き出した独特な形の建物です。

「宇合楼と魚水門」」

 芙蓉池を挟んで向こう側にある建物は、「宇合楼」で、下方の門は、「魚水門」です。

「宇合楼」  高台にある2階建ての「宇合楼」は、学問を研究する場であるとともに、書や絵画を保管する場所でもあったようです。
「暎花堂」

 これも芙蓉池の端にある王の休息所として使われた「暎花堂」です。
 

「計器」  暎花堂近くに置かれていた計器です。
この広場で科挙の試験が行われていたと聞いていますので、試験にでも使われたものなのでしょうか?。





愛蓮池エリア

「金馬門」

 芙蓉池エリアから愛蓮池エリアに向かう途中に写した「金馬門」で、王子が利用する門だそうです。

「不老門」

 愛蓮池エリアへの門、「不老門」です。
、王の不老長寿を願い建てられた珍しくも石門で、ここをくぐった人は、長生きするとガイドが話していました。

「愛蓮亭」

 愛蓮池の端の「愛蓮亭」で、1692年に建てられたものです。


2008年11月28日

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