ニャック・ポアン


 「ニャック・ポアン」は、12世紀末に創建された、治水の信仰や技術を象徴する仏教の寺院です。
 中央祠堂の基壇が二匹の大蛇に取り巻かれていて、その前には、観世音菩薩の化身といわれる神馬が配置されています。
 中央祠堂を取り囲むように、大きな池とその四方に小池が配置され、大池の四つの樋口(石造りの象、人、ライオン、馬の頭部の口)から小池に水が流れ出す仕組みになっています。
 四つの小池には、それぞれ効能の異なる薬草が入っていて、病気の治療を施していたとの説明を現地のガイドから受けました。


「中央祠堂」と「神馬」

 「中央祠堂」と「神馬」です。

「大蛇の取り巻く基壇」

 二匹の大蛇が取り囲む「基壇」です。

「神馬」

 観世音菩薩の化身といわれる「神馬」で、下の方に人がしがみ付いています。

「樋口」

 大池の四つの「樋口(象)」のひとつです。
 下が祠となっています。

「小池から見た樋口」

 上記写真の「樋口(象)」を小池側から写したものです。

「象の樋口」

 「象の樋口」で、口から水が流れ出す仕組みとなっています。


2008年1月

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