サンクト・ペテルブルグから34km離れたところの「ペトロゴフ」に、「ピョートル大帝夏の宮殿」があります。
ピョートル大帝が、この地に夏の宮殿建設を始めたのが1724年のことで、その後エリザヴェータ女帝時代の1745年から1755年にバロック様式により再建された宮殿ですが、第二次世界大戦でナチス・ドイツに焼き払われて、現在の大宮殿は1958年までに再建されたものだそうです。
夏の宮殿は、多様な庭園や宮殿、人口滝、彫像と噴水など比類無き美しさは、さすが「ロシアのベルサイユ」の名に恥じないものです。
大宮殿の北側のフィンランド湾沿いに広がる「下公園」には「世界最大規模の噴水群」があります。 | ||
玉座の間、ピョートル1世の書斎、中国風の書斎、肖像画の間など絢爛たる大宮殿内部は、最高度の装飾工芸芸術で埋め尽くされています。 | ||
「謁見の間」(1749年〜1755年)です。 | ||
「玉座の間」(1777年〜1778年)です。 | ||
「玉座」です。 | ||
「鏡の間」です。 鏡を通して見ると不思議なことに奥行きを深く感じるように工夫されています。 | ||
「ニコライT世の玉座」です。 | ||
「肖像画の間」です。 貴族とも思われない一般平民の子供から老人を描いたものが、部屋一面に飾られています。 |
||
女帝の使用していたベットです。 | ||
「エリザヴェータ女帝の肖像画」です。 | ||
皇帝の使用していた「黄金の椅子式便器」です。 | ||
黄金像が支える芸術的な「テーブル」です。 | ||
ペトロゴフは、「下の公園」と「上の公園」からなり、その総面積は1000ヘクタールと広大なもので、小さな宮殿なども建てられています。 大宮殿のテラスから、中心となる「下の公園」を見下ろした写真です。 「下の公園」は、正面のフィンランド湾からだんだんに高くなる地形を利用して造られています。 中央の運河の先には、船着場があります。 |
||
「下の公園」は、整形式庭園で、左右に同じような光景が見受けられます。 | ||
同 上 | ||
大宮殿の足下を飾る大洞窟で、これを縁取るのが大滝で、大滝は左右に分かれ、7段の階段を流れ落ち、流れ落ちた所は半円形のプールとなっており、60を超える噴水と金箔の彫像に見守られながら流れ落ちるプールの中央には、獅子の口を裂くサムソンと呼ばれる、巨大な彫像型噴水があります。 「下に公園」から見る運河、大滝、金色に輝く数々の彫像など大宮殿の姿は、口には言い表せないほどの素晴らしいものです。 |
||
プールの中央に建つ金箔の巨大な彫像型噴水「獅子の口を裂くサムソン」(高さ3,3m)です。 獅子の口から勢いよく上がる飛沫は、なんと20mに達するそうです。 |
||
大宮殿の裏側にある「上の公園」です。 下の公園と異なり地味で静かなイギリス式庭園で、こちらからは馬車で、下の公園からは船で大宮殿に入れるようになっています。 |
||
下の公園の噴水と比べると素朴なものです。 なお、「上の公園」は、時間の関係で見ることができませんでしたが、 ここにもネプチューンと呼ばれる素晴らしい噴水などがあるそうです。 |
2005年6月10日