黄金の環の中で最後に訪れたのが、「セルギエフ・ポサード」です。
モスクワの北北東70kmに位置し、中部ロシア平原の丘に建つ街です。
「セルギエフ・ポサード」は、15世紀の学問と宗教の中心として栄えた街で、地名の由来でもある14世紀の貴族セルギー・ラドネシスキーが、この地に修道の場として小屋と聖堂を建てたのが始まりと聞いております。
街の中央には、ロシアのバチカンとも呼ばれる「トロイツェ・セルギエフ大修道院」があり、16世紀に建造された城壁に囲まれています。
大修道院の中には、1422年建立の「トロイツキー聖堂」、1477年建立の「ドゥホフスカヤ聖堂」、1584年にイワンV世により建立された「ウスペンスキー聖堂」などがあります。
この「ウスペンスキー聖堂」が、トロツェ・セルギエフ大修道院の中核をなし、ロシア北部とヨーロッパの建築様式が融合した堂々たる雰囲気を醸し出しています。
16世紀建造の城壁に囲まれた「トロイツェ・セルギエフ大修道院」です。 この大修道院には、14〜18世紀の建造物群が残されています。 |
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大修道院前の広場に建つ「創始者の彫像」です。 | |
大修道院の中央に位置する「ウスペンスキー聖堂」で、たまねぎ型をした4つの青いドームの中央に、金色の大きなドームを戴く、まるでおとぎの国のお城のような美しい聖堂です。 | |
大修道院内の「博物館」です。 | |
18世紀に建立された、白とカイブルーと金色のコントラストがとても美しい「鐘楼」です。 | |
1422年建立の「トロイツキー聖堂」で、聖セルギウスの墓所の上に建てられ、聖セルギウス棺が聖堂内に安置されています。 聖堂内には、有名なイコンも見受けられます。 |
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1477年建立の「ドゥホフスカヤ聖堂」で、下が鐘楼、上が物見台という2層からなる特異な建物です。 | |
聖堂内の壮麗なイコンです。 | |
同 上 | |
同 上 | |
同 上 | |
ロシア民芸品で有名な「マトリョーシカ人形」です。 「マトリョーシカ人形」は、ここセルギエフ・ポサードが産地で、日本のこけし人形をヒントに生まれたものだそうですが、この人形を剥くと又同じ顔(異なるものもありますが)をした人形が現れ、全体で10体(5体のものもあるそうですが)にもなるという可愛らしい人形です。 私もお土産に数個購入しました。 |
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マトリョーシカ人形の現代版です。 プーチンロシア大統領やブッシュアメリカ大統領などの顔をした人形もあります。 |
2005年6月9日